「働き方改革」で激変している「働かされ方」

みなさんお元気ですか?

JR東日本だけでなく、JR東海道線でもJR西日本の運転士が800メートルオーバーランしたと報道されました。

JR東日本でも連続して発生しています。

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20190418/amp/k10011887841000.html%3Fusqp%3Dmq331AQQCAEoAZgBmuPut7yAuNnyAQ%253D%253D

JR東海(新幹線)では、運転士と車掌の兼務が既に導入されているとのことです。
これも「多様な働き方」と言うのでしょうか?仕事の軽視でしかありません。

3月ダイヤ改正で強行されたJR東日本の「乗務員の新たな勤務制度」そして来年4月からの「ジョブローテーション」の背景に、安倍政権が推し進めて来た「働き方改革」があることを訴えて来ました。

4月1日の「働き方改革関連法」の施行から、「働かされ方」が激変している事実をしっかり見るべきだと考えます。

今回いわき合同ユニオンの組合員になった労働者も、核心には「働き方改革」問題があります。
http://iwakigodo.blog.shinobi.jp/


  (5月はアヤメの季節ですね。国分勝之撮影)

「働き方改革」は

①正規非正規の格差を無くす。
②残業時間に上限を設ける。
③裁量労働制を拡大する。
④女性が働きやすくする。

ことで生産性があがり、活力ある社会が実現できるというものです。

ところで、邪魔な労働組合をドンドン解体・排除して過労死するまで散々搾り取ったあげくに「上がらない生産性を上げる」とどうなるんでしょうか?

「非正規にも年休や福利厚生を補償しなければならない。そんなことしたらやって行けない。」中小経営者は、非正規雇用をさらに細切れにしています。

ただでさえ人手不足なのに「週3日1日5時間だけ」という貼り紙が、あちらこちらに貼られる様になりました。

経営者は、労働者を細切れで使うしかなくなり、労働者も細切れの仕事ばかりです。ダブルジョブどころかトリプルでも間に合いません。しかも一切の補償無しです。

これが多様な働き方の実態です。正規雇用労働者には、残業時間の上限規制が労働の緩和をもたらすのではなく「タダ働き」が増えるか、いくら働いても裁量労働制で賃金が頭打ちされるだけになります。

実際には「残業時間の上限」でなく「賃金の上限」にされるのです。


  (水郡線にもツツジの季節も近づいています。国分勝之撮影)

国鉄分割民営化以来、市場原理に任せればうまく行くと労働組合を破壊し、公共財産を民営化して企業に払下げて来ました。

市場原理とは、国家の介入や規制も邪魔だとして来たはずです。それが行き詰まって、国家主導で「賃上げ」や「働き方改革」を進めているのです。

それが全く機能しない。人間を軽視し、労働者とその労働を軽視する人格や企業、そして国家が機能停止し始めている。

全てを根本から考え、変える時が来ている時が来ているのではないでしょうか?労働者取り分け青年が、労働組合を取り戻すことが新たな展望を切り開くのだと思います。

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プロフィール

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動労水戸
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非公開
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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