8月23日に茨城県東海村で、「STOP!東海第二原発再稼働 いばらき大集会」が開催されました。私たち動労水戸もこの集会に賛同して参加してきました。この集会には様々な立場の方たちが参加し、およそ600名が結集しました。
東海第二原発は47年前に出来た老朽原発です。これに最新の機器や部材で補強すれば、本当に問題がないのでしょうか。そして東海原発の建屋は、地下の岩盤まで届いていません。このように設備にも立地にも不安のある原発は、大変な危険性をはらんでいると思います。
また東海第二原発では、この3年間に12件も火災が起きています。安全管理が極めて怪しい会社が運営していると言わざるをえません。さらには、ベテランの原発技術者の数が、日本の原発の中で最少なのです。ベテランの技術者が少ないことは、老朽原発に対応が難しいのではないでしょうか。
こうした日本原電の状況を見ると、原発事故が起こるのは必然ではないかと考えてしまいます。
国は原発事故に対して、住民の避難についての議論はしています。しかし東海原発の30キロ圏内には、92万人もの住民がいるのです。この人たち全員を無事に避難させることなど、無理な話ではないとしてないでしょうか。そもそも避難という負担を、国民に負わせるべきではないのです。
それでも政府は、原発を再稼働させるために、これまで10キロ圏内の自治体への交付金を、30圏内に拡大しようとしています。これは、税金という金の力で原発反対の思いを押し潰し、原発関連での金儲けしか考えていないとしか言えません。まったく許せないことです。
(上関原発建設をめぐっては、「スイシン」派と「ハンタイ」派として、地域の中も親族の中も対立させられました)これまで原発政策は、住民の繋がりを破壊し続けてきました。東日本大震災や福島第一原発事故の後には、盛んに「絆」が強調されてきました。しかし、国の新たな原発政策は、またしても住民の対立を作り出して、繋がりを断ち切ろうとしています。原発さえなければ、住民がこんな苦しい思いをすることはないのです。

みんなが繋がって生きていけるように、対立を生み出す原発を無くしましょう。東海第二原発再稼働絶対反対!