賃金引き上げ?

ダイヤ改正前日のアンビリーバブルな出来事。

水郡線には常陸太田線という支線があります。15日、常陸太田駅15時14分発の列車が、運転士の勘違いで14時14分に発車した事件がありました。

何とも信じられないことですが、JR水戸支社のコメントは、「再発防止に向けて、全乗務員への指導を強化する」とやはり運転士に責任転嫁。

どうしてこんなことが起こるのでしょうか?まず、常陸太田駅には、信号機がありません。さらに、ワンマン運転のために、発車を知らせる車掌もいません。発車を管理するはずの駅の責任者も外注化でいません。

ということは、全て運転士任せ。1時間前に発車してしまうということは、むしろ真面目な人だから起きてしまうのです。

責任は誰にあるか、歴然としていませんか?ダイヤ改正で、これから何が起きて行くかを暗示しています。


(国分勝之さん撮影の水郡線)

さて15日JR東日本は、新年度の賃金引き上げを発表しました。

定期昇給をのぞけば、月額700円~1200円のベースアップ。非正規雇用で賃金引き上げにも無縁な労働者が多数いますが、労働者を絞り上げて役員と役員報酬を増やし続けている大企業が偉そうに発表するほどの内容ではありません。

これに対して、会社による労働組合解体攻撃に負けずに奮闘努力しているJR東労組は「ベースアップが均等でない。格差を拡大させていることが問題だ」としています。


(JR東労組勝田運輸区分会の掲示)

確かに格差は無い方が良いと思います。しかし問題は、ベースアップの「定期昇給の6分の1」の算定基準である基本給ランキングの決め方が公平なのか?というところに行き着かないでしょうか?

これまでJR東労組にいれば、昇職・昇格試験の合格が基本的に保証されて来ました。しかし、これからは違います。転勤を含め脱退しなければ、不利に扱われます。

それは、動労水戸組合員が散々やられて来たことですし、会社は最高裁で負けても不当労働行為をやめません。

ですから、本当に仲間との団結を大切にして闘うならば、JR東日本の昇職・昇格試験制度そのものの合格基準の公平さと公明さを求めなければならないと考えます。

すでにJR東労組を脱退しない組合員への差別的配置転換が始まっていますね。それと一体で昇職・昇格試験での不利益扱いが行われて行きます。

試験の合格を左右するのは、勤務評価です。勤務評価するのは、助役であり現場長です。格差による分断の根本がそこにあることを見据えませんか。

ダイヤ改正で労働時間が極限まで伸ばされました。700円~1200円の「賃上げ」は嘘です。労働組合として実質賃金が下げられていることに怒るべきだと考えます。

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動労水戸
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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