卒業式と労働組合

みなさんおはようございます。東京ではいよいよ桜の開花予想。

子供たちは、卒業式・入学式シーズンを迎えています。

卒業式・入学式って本当は子供たちと一緒に生きて頑張ってきたことを喜び合う場のはずですね。

つまりあくまで主人公は、子供たちのはずです。でも、先生方や来賓が日の丸に頭を下げて延々と挨拶する。全然楽しくないのが日本の卒業式や入学式ではありませんか?

学校は子供たちのためにある。先生は、子供たちを守りながら、人として一緒に成長して行く。そこに教育労働者としての喜びがあるのではないでしょうか。

卒業式・入学式シーズンを前に「国のための教育」でなく「子供たちのための教育」を守り、日の丸・君が代強制に反対して闘い抜いて来た根津公子先生への処分を正当とする判決が出されました。

https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=bzJTOUy0I_s

東京都教育委員会は、根津先生に対して「卒業式は、子供たちのためでなく都のためにやる。」とまで言っています。子供たちを都や国に差し出すなんて、誰が認めたのでしょうか?


(国分勝之撮影)

かつて戦争の時代には、子供たちが国のために命を捧げることが国民の義務にされました。

ところでこの国って誰のものなんでしょうか?建前は「国民主権」になっていますが、本当にそう感じている人は、ほとんどいないと思います。

しかし、この国が資本主義のシステムを取っている国だと言うことは、誰も否定しないと思います。

人間の細胞の中で、回りの細胞と関係無く勝手に増殖する細胞をガン細胞と言いますが、資本と言うのは労働者が働くことで増殖します。人間から搾取し、吸いとることで生きるガン細胞です。

人間の細胞は死にますが、貨幣は市場に残り、資本は死にません。

人間が現実に生きることよりも、お金に価値がある。お金は永遠なんだと言う「命よりお金」という転倒は、資本主義社会の特徴なのです。


(国分勝之撮影)

資本主義の国では、国民のために国があるのではなく資本のために国がある。子供のために学校があるのではなく、資本(企業)のために学校がある。社員のために会社があるのではなく、資本を増殖する限りで社員であることができるのです。

少し考えるとはっきりするこの事実から、もう一度出発することが大切だと思います。

「労働組合は、労働者のためにある。」というのは、資本主義社会の全面的支配に対して、私たちは人間であるという根本からの問い直しです。そして、そこから現実を変える力なのです。

その根本原理は、資本主義的な見せかけの民主主義でなく、徹底的な民主主義にあります。

組合執行部の意見に賛成であろうが、反対だろうが一人ひとりの労働者が労働組合の主体だと言うことを据え切るのです。


むしろ反対意見の中に、真実と発展に向けた大切な内容を発見して行くことの重要さ。狭い自己正当化では、人びとの支持を得ることなど決してできないことを学ぶこと。労働組合は、学校でもあります。

労働組合の民主主義を通して、資本主義社会への根本的批判を貫き、生き生きと生きる場を生み出すことができるのだと思います。韓国民主労総が、現実に示していることです。

動労水戸も、JRだけでなく大変な苦労を重ねながら地域労働組合作りにもチャレンジして来ました。同じ結論が、ここにあります。

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動労水戸
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非公開
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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