「社員の発意」による業務とは?

   新型コロナ感染に対する緊急事態は全面解除されましたが、まだまだ安心できる状況ではありませんね。
   こうした状況の中で、あるJR東日本の運転職場では「社員の発意で」感染防止のための車両の消毒作業が行われています。感染防止として消毒作業を行うことは良いことでしょうが「社員の発意で」とは何? 業務としてきちんと要員を確保してやるのではなく、あくまでも「希望者」ということです。


(東京支社による「感染拡大防止の取り組み」のニュース)

   こうしたやり方ですぐ頭をよぎるのは「希望してやるかどうか」で勤務評価がきめらるのではという不安です。これまでも「マイプロジェクト」や「◯◯委員会」、「業務研究」などで、JR東日本は勤務評価をしています。このことは動労水戸の「運転士登用差別裁判」で明らかになっています。

   勤務評価のためにこうした作業に参加せざるを得ないのは、結局のところ、サービス労働の強制となります。しかも、自分の時間のみならず、出勤予備や自宅待機の時間でやっても良いという、業務か何かあいまいな代物です。

   ところで、「希望者」がいなかった場合に作業をどうするつもりなのでしょうか。千葉運輸区の説明では、この作業を4人1組で1列車を担当する」とあります。足りなかったら希望しない者に業務指示を出すのでしょうか。場合によっては、順番に強制的に業務指示されかねません。それでは「社員の発意」とは言えなくなると思います。


   さらに千葉運輸区の説明では、「全車両終了しなくても、時間のない場合は終了し降車すること」とも書いてあります。「お客様に安心してご利用頂く」ために必要な作業だとしたら、列車を遅らせても消毒を完了しなければなりません。本当に「誰のため」の作業なのか、疑問を持たざるを得ません。

   しかも、列車に乗客が乗っている中で行うことは、本当に大丈夫なのかと感じます。この作業にあたる労働者の防護対策についても、万全とは言えるものではないようです。これで感染したら、会社はどのように責任を取るのでしょうか。


(東京新聞の記事  https://www.tokyo-np.co.jp/article/36274)


   一方で福島第一原発のすぐ脇を通る常磐線では、放射能の高線量地帯にも関わらず、コロナ対策として列車の窓を開けて走らせています。列車の中は感染の心配があり、列車の外は被曝の心配があります。こうした状況で列車を走らせることは、「安心して鉄道をご利用頂く」ことと正反対です。

  「社員の発意」を使って無責任な作業をさせることより、鉄道を動かす労働者が安心して働けることが、安心して鉄道を利用することができると、私たちは考えています。

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鉄道労働者
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【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。
全国・全世界の労働者とともに、外注化阻止・被曝労働絶対反対で2019年も闘います!

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