安心して働くためには

   先日、JR北海道で乗務前のアルコール検査において、検知器の不具合によって列車を運休させたニュースがありました。機械があてにならないのは大変な問題ですが、安全を確保するためにはやむを得ないことなのかとも思います。


(アルコール検知器の一例)

   このニュースを聞いた組合員からは、「放射能測定器で高い数値が出ると『機械の故障』で済ませるくせに、アルコール検査だと『乗務員が悪い』になるのは納得いかない」との声がありました。
そうですね。会社は不都合が起こると、労働者のせいにするのがほとんどですね。しかし、人間も機械も絶対ではありません。なによりも安全を確保するための人間の判断が求められると思います。



   動労水戸は、常磐線を全線開通することに対して、乗務員と乗客を被曝させないためにJR東日本と渡り合ってきました。
その過程の中で、会社は乗務員には線量計を持たせて線量管理するかのようなことを言っていました。しかし、乗務員から高い数値が出たとの報告に対しては「線量計が壊れている」と問題にもせず、次の列車や運行を止めて確認を行うこともありませんでした。
団体交渉では、乗務員と乗客の安全確保として線量管理を求めてきましたが、会社は「高い数値を示した場合は関係箇所に連絡する」と答えていましたが、その先がどんな対応をしたのかは明らかではありません。



   全線開通となった現在でも、乗務員からは高い数値が出ていると声があがっています。また乗客からも「線量計のアラームが鳴る」というような、ネットへの書き込みもあります。
コロナ対策として窓を開けたり、全てのドアを開けるようにしていますが、線路の脇が「帰宅困難区域」のところでも「敷地内は除染した」として同じ対応がとられています。

   JR東日本の「安全綱領」には、「疑わしいときは、あわてず、自ら考えて、最も安全と認められるみちを採らなければならない」というものがあります。全線開通に対する安全の根拠に対しては、「国が安全と言っているから」と自らの責任を回避するJR東日本に、最も安全と認められるみちを採ることができるのでしょうか。



私たちは、会社に安全を確保させるためには、現場で働く労働者の声を結集することが必要だと考えています。みんなが安心して働ける職場にするために、現場から力を合わせていくことが必要なのではないでしょうか。

   もう一つ、コロナ対策として水郡線常陸大子ー郡山間の両数変更についての続報です。


(袋田ー常陸大子間の橋梁工事・橋脚が立ち上がるところまで進んでいます。)

   水戸支社は、動労水戸との交渉で、2両運転にするのは7月のダイヤ改訂からとしていましたが、5月31日から段階的に2両運転に両数変更をすることにしました。これは現場からの要求とともに、乗客の声が会社を突き動かしたものだと思います。実際、乗客から車掌に両数についての意見があったようです。
1両に詰め込まれていた乗客が、少しは密集から解放されればと思います。

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動労水戸
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非公開
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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