JR東日本の隠蔽体質

 2月13日深夜、福島県沖を震源とする大きな地震が発生しました。この地震により福島県、宮城県をはじめとして、各地に大きな被害がもたらされました。被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 気象庁の発表では、今回の地震は10年前の東日本大震災の余震とのことです。まだまだ安心できない状況が続いているということでしょうか。地震が収束していない中で放射能の根源を取り除くことができないことは、原発の問題を改めて考えなければならないと思っています。



 先日、JR東日本の各職場では、人材戦略部長名によるJR東京総合病院での新型コロナウィルスの感染を否定する掲示が出されました。

 この中では、「いずれも事実そのものがない、事実誤認」と書かれています。本当にそうなのでしょうか。


 ネットで検索してみたところ、1月7日に病棟の患者が3人、15日に入院患者1人と職員1人が感染したことを、同病院が発表したとありました。

http://www.zaiten.co.jp/article/2021/02/post-61.html

 病院が発表したということは、感染者が出てしまったということは事実だと思います。新型コロナウィルスの世界的な感染を考えたら、仕方のないことです。問題なのは、会社の中枢から「事実そのものがない」などと、このことをごまかそうとしていることです。



 JR東日本の職場では感染予防を喚起する観点から、点呼等において感染者が出た職場のことを社員に伝えています。ですが、東京総合病院で感染者が出たことは、一切伝えられていませんでした。社員は、人材戦略部長の掲示が出て初めて知ることになったのです。

 このことを現場の管理者などと話すと、「情報がどこかで止まっている」「これがJRの体質」などの返答が返ってきました。この「体質」とはまさしく隠蔽体質ではないでしょうか。同様に水戸運輸区で起きた「労働基準法違反」も全く明らかにしていません。
 世間を騒がせた信濃川での「水泥棒」から何一つ変わっていないことが分かります。
 
 各職場では1月冒頭から、「コンプライアンス」の訓練がされていました。訓練をする側が事実を隠蔽し、法令を無視しているとしかとれない事態が、JR東日本では続いています。こんなことをしていては、会社が腐ってしまいます。



 私たちは、起きてしまった事実に目を背けることなく、職場のみんなの力で乗り越えるような、信頼しあって働ける会社にしていきたいと思っています。

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動労水戸
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非公開
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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