エルダー再雇用をも悪用した労務支配を許さない❗️

 来年度定年を迎える組合員のエルダー再雇用をめぐって、動労水戸は3月23日にJR水戸支社と団体交渉を行いました。
 組合員への再雇用先の条件が、本人希望とかけ離れていて承認できないこと、また6名の組合員全員にMTS出向の提示がされたためです。


 さらに会社は、会社の示した条件を承認し期限までに申し込まないと「就労の意思がないものとみなす」と組合員に迫り、本人希望と違う再雇用先の提示理由を聞いても、一切説明を拒んできました。こうした現状から、組合が団体交渉を申し入れたのです。

 本来ならこのエルダー再雇用制度は、前年の10月〜11月に提示することを、会社の資料では示しています。これが年々遅らされ、今回は3月5日からの提示となりました。それに問答無用で会社の提示に従えというものです。



   対象者から何度も希望を聞いて再雇用先を確認していながら、「嫌なら辞めろ」という扱いがされています。65才まで雇用義務があるのは会社であるにもかかわらず、あくまで労働者を屈服させるのがJR東日本の再雇用制度だといえます。


 組合では交渉において提示理由の解明と本人希望に添う再提示を要求しました。
 しかし現場では交渉があることを無視して、連日管理者が本人への判断を迫ってきました。水戸支社も、現場でのやり方に対する組合の抗議に対し、「期限は期限。団交は団交」と、団体交渉の形骸化を狙ってきました。



 組合と対象の組合員はギリギリの選択に迫られながらも、この攻撃を押し返すために屈服しませんでした。

 団体交渉の前段では、組合員に期限を迫ったことを弾劾し、交渉の中身で判断してもうしこんだ場合に受け付けることを要求しました。
 
 ここにおいても会社は「一旦預かる」などとして、あくまでも要求を拒否しました。


 組合員が交渉の回答に不本意ながら翌日に申込書を出すと、翌々日には再雇用契約書を組合員に渡してきました。
 会社は再雇用をさせなければならないことを十分に認識しているのです。
 組合員は不本意ながら契約書に署名したことによって、再雇用は成立しました。

 交渉では組合員の経験や技能などが生かされないことが明らかでした。にもかかわらず会社は、再提示について拒否し続けました。



 今回の提示は、40年にもわたって働いてきた労働者に対して、改めて屈服を迫るものです。現場で労働者の団結を大事にする労働者を、現場から引き剥がす攻撃です。年金受給年齢が引き上げられる中で生きていかなければならない労働者に対して、再雇用さえも団結破壊の道具にしています。


 私たちはこうした攻撃をあくまでも許さず、労働者が安心して働ける職場にしていくために、職場での団結拡大を目指して組合運動を取り組んでいきます。団結こそが安心して働ける職場をつくることができます。
 苦渋の選択をせざるを得なかった組合員の思いをしっかりと受けとめ、会社の労務支配を打ち破るために闘っていきます。



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【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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