特急車掌一人乗務に現場の怒りも深まっている

人が生きていくと言うことは、他の人の仕事の中で生きるということです。

人は、自分が大切な存在で生きている価値をつねに探しながら生きていると思います。

ですから、良い仕事は他の人の生きる力になり、いい加減な仕事に囲まれていると生きる力が奪われて行きます。

そして大切なことは、良い仕事はチームとして協同することで出きるということですね。




平成採の車掌との話です。特急車掌1人乗務に対する怒りはすごいです。
この間、土浦運輸区での若い車掌の「ドア扱い誤り」が2件ありました。

私は「駅の方の合図のあり方が曖昧なのではないか」と話したら、彼は「合図は絶対です。そのことの大事さが伝えられていないんです。土浦は中堅どころがいないので、5年先はどんなことが起きるかわかりません」と言っていました。

この話で思ったのは、JRのグループ会社で起きている事故の根本問題とまったく同じだということです。それがJR本体でも始まっています。

会社の役員には「経験は意味がない」と言う人もいます。しかし、現場の労働者は先輩から後輩へ引き継がれる労働の誇りや意味を大事にしています。
また特急車掌1人乗務のことでは、「今でも時々無線に入ってくるが、とても車内を回れないから、指令から要請が来ても対応しきれないので怒っている。」

「特にあり得ないのは、5号車でのドア扱いです。規程と違う問題もそうだけど基本動作をやらないと言うことなんです。」

「会社は安全を確保するためにホームに降りて確認をすることを基本動作としています。これをやらなくていいと言っているんです。」

「このことを現場の管理者に訴えても、なにも返ってきません。今は5号車でやってもいいですが、必ず5号車でやれに変わります。安全の基本を潰すことになります」

と、熱く話していました。彼の車掌としての仕事への誇りを強く感じました。
現場労働者の誇りを、絶対に潰させたくないと、あらためて感じました。



運転士や車掌がどうして子供たちの憧れになって来たのでしょうか?安全を守るために「いい加減な仕事をしない」ことが根本にあると思います。

世界は一人一人の仕事で成り立っています。だから世界を変えるのも一人一人の手元にあるのです。

仕事への誇りは、人がお互いに生きる力の根源なのだと思います。労働組合がいい加減なことをしないことが、人間が人間らしく生きられる世界をつくる土台になると考えます。

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プロフィール

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動労水戸
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非公開
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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