「労働者が立ち上がる以外のどんな力で問題を解決しようと言うのでしょうか?」

昨晩遅く、無実で獄中に43年閉じ込められている星野文昭さん(72才)の仮釈放が棄却されたと、胸の傷む連絡がありました。

新元号や天皇代替りの浮かれた様なキャンペーンの中で、沖縄の人々と連帯し労働者階級の新たな歴史を切り開こうとした人物を葬り去る。それが、私利私欲で堕落したこの国の支配者たちの意思に他なりません。


(星野さん釈放を訴える意見広告)

星野文昭さんの解放に向けて全力を尽くされたみなさん、そして誰よりも文昭さん自身の打撃を思う時、深い憤りが込み上げて来ます。

動労水戸が、国鉄分割民営化に反対して結成されたのは、日本の労働者階級の歴史を継承するのが動労千葉に他ならないと言う確信からでした。また、そこに立脚してブレないリーダーがいたからです。

日本の労働者大衆は、国家を永遠なものとしてそこに生死をかけさせられました。戦争が、アジアの解放を賭けたものとして美化され、戦死した者が「御霊」となって永遠の存在になる。

そうした国家の虚偽に対して、労働者が真に生死をかけるに値するものは何かを、生きた闘いの中で模索し続けて来たのではないでしょうか。

労働者は、労働組合運動にかけて来ました。


(1960年炭鉱労働者の闘い)


しかし、共産党や社会党の考え方は、議会を通した国家の下での改良です。

労働組合を国や企業の支配の枠に入れることで、
労働者の存在と闘いが政治的取引の手段にされてしまいました。その時点で、根本から低められてしまいました。

労働者の主体性が手段とされる。人間存在の本質と、本質を実現する手段がはじめから転倒されるのです。

しかし、党が絶対化されるとこの「転倒」が正しいとされてしまいます。こうして、労働者の闘いが敗北させられて来たのです。



(70年安保沖縄闘争)


70年安保沖縄闘争には、この様に労働者階級の闘いを敗北に導いて来た「転倒」からの突破が掛かっていたのです。

つまり、宗教や国家をも超えて労働者が生死を全うできるものを生み出す挑戦としてもありました。

星野文昭さんは、その時のリーダーとして立派に責任を果たした人であり、殺人犯などではありません。

古い規範を突き破るために立ち上がった人だと思います。だからこそ今なお、国家の脅威であり人々の信頼を集め続けているのです。



(国鉄労働者の闘い)


労働者とは、果たしてこの国や資本主義社会に従属するしかない存在なのか?

あるいは政治党派の正当性を証明する手段に過ぎないのか?

JR労働運動絶滅をめぐる現在の死闘の本質は、積み上げられて来た日本労働運動の根本的総括にあります。

ここで通用しなければ、動労水戸も歴史的生命力が尽きたと言うことになります。

本日の表題「労働者が立ち上がる以外のどんな力で問題を解決するのでしょうか?」は、韓国民主労総の鉄則です。

どんなに困難に見えようと組合員を信頼し、労働者が立ち上がることで問題を解決する。動労水戸もまた、そこに立ち切り、突き抜けたいと議論を深めています。

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動労水戸
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非公開
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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