3月16日ダイヤ改正の団体交渉報告(3)

運転士に取って最悪のダイヤ改正が来週に迫って来ました。

動労水戸は昨日の執行委員会で、3月15日に抗議行動を行うことを決めました。これまで何度もストライキを行って来ましたが、これからを担う職場の後輩たちが声をあげ、行動できなければ根本的解決の方法は無いと考えています。

ですから、青年の反撃する気持ちの拠り所になれば、抵抗する一歩出るための材料となればと思います。

                                         国分勝之



動労水戸は、2/27と3/5、JR水戸支社と団体交渉を行い、来る3月16日ダイヤ改正を機に大幅に改悪されようとしている運転士や車掌の「乗務行路」の問題点を指摘してきました。

運転士・車掌の勤務は9時―5時の定時の出勤・退勤ではなく、その日乗務する列車や行き先を定めた「乗務行路」に従って行います。

会社側は毎日毎日の列車の運行をより少ない人数でまかなえるように(それを会社は「効率化」と言いますが)、ダイヤ改正のたびに乗務行路を変更して、1人の運転士や車掌により多くの列車を運転させようとします。

これに対して組合側は、変更となった行路に従って仕事をした場合に、安全に運転できるか、食事する時間はきちんと取れるか、出退勤の時間に無理はないかなどをチェックし、問題があると思われるところを改善するよう要望して来ました。

そもそも「列車を安全に運転する」ことは、本来、会社側も組合側も共通の大前提のはずです。しかし、今回会社側が提示してきた乗務行路は「こんな行路では安全に運転できるはずない!」と職場の誰もが感じる内容です。それほど、とてつもなく過酷な中身なのです。

以下、私たちの団体交渉のやり取りをかいつまんで紹介します。



● 「規程」の範囲内なら安全と言えるのか

組合:これまで水戸支社内の運転士行路には拘束時間が23時間を超えるものは1本もなかったのに、土浦運輸区やいわき運輸区では半分以上がそうなっている。なぜか。

会社:社会情勢の変化がある。少子高齢化、労働者人口の減少、社員数の減少などの中で、少ない人数の中でマンパワーを生かしていく。そのために多様な働き方と効率化をしていくのが会社の考えである。

組合:効率化が先ではない。安全に運転できるかどうかが基準だ。

会社:規程(乗務員勤務制度・乗務割交番作成規程など)の範囲内で行路は作成している。安全を阻害するものではない。

組合:規程の範囲内なら安全という根拠は何か。

会社:26年間この規程を使ってきた運用実績がある。保安装置や設備の改善もしてきた。


組合:規程は「上限」や「下限」の制約の中で運用されてきたが、乗務員の労働時間7時間10分ギリギリの行路は作ってこなかった。それはこれ以上やったら事故を起こしてしまうと思ったからだ。7時間10分ギリギリの行路など作ったことないのに、なぜ規程の範囲内なら安全と言えるのか。そんな検証はされたことはない。

会社:規程の範囲内で作成しているので問題ない。

組合:今回の提案の行路は、拘束時間は1日平均どれくらいのびているのか。

会社:運転士では6%、約40分のびている。



● 朝7:50出勤の泊行路、朝8時から夜0時過ぎまで、実乗務9時間、安全に運転できるか

会社:全体の行路のバランスの中でこうなった。特急と持ち替えることも検討したがさらに出勤が早くなるのでこうした。

組合:この出勤時間では泊明け泊明けの2徹めに入らざるを得ない。前日明けで帰って始発電車で出勤する。それから朝の8時から夜の0時まで仕事、実乗務が9時間。9時間というと山手線9周りだ。どこにもそんな乗務しているところはない。いったい、一日にどれくらい乗務しても大丈夫だと思っているのか。

会社:制約があるのは一勤務の労働時間が16時間までということなので…

組合:安全に運転できると思っているのか。

会社:安全を阻害するものではない。



● 泊行路の睡眠時間が短くなっているが、安全に運転できるのか

組合:我孫子・高萩・尾久など、車両の運用の都合で睡眠時間が十分とれないところは、安全に運転するために、便乗で送り込んだり、翌日の乗務を短くするなど、行路でカバーしてきた。睡眠時間は何時間とればいいと思っているのか。

会社:夜間の中断時間は、稠密線区では、運転士は、駅の着発6時間、睡眠時間(ノーペイの時間)は4時間半とるようにとなっている。一般線区には特に制約はないが、それを参考にしている。

組合:我孫子泊の行路は以前は勝田運輸区で担当していたが、寝る時間が取れないので土浦運輸区に移管して、土浦まで帰ってきて終わりとした経緯がある。そのために難しい構内の線見も全員やったのだ。水戸まで通したらその努力は水の泡、水戸から帰りも運転するようになるのでなお悪い。安全のためにやったことなのになぜ今回こうしたのか。

会社:社会情勢の変化、少子高齢化…のため、多様な働き方と効率化をするため、全体の行路のバランスをみてこうなった。

組合:効率化のために安全をないがしろにしてはいけない。

会社:規程内で作っているので安全だ。

組合:規程がひとり歩きしている。毎回の行路改正や毎日の取り組みがあって安全は築かれているのだ。宿泊地の時間を駅の着発6時間としているのは、勝田車両センター入区のときもぞうか?

会社:すべての箇所でそうしている。

組合:入出区や徒歩時間、出区点検などを除いたら何時間とれるのか。安全に運転できるのか。

会社:提案で理解されたい。



● 内原泊から東海折り返し勝田着後、37分で普通列車で上野行は安全か

組合:勝田自区泊ならともかく、内原泊で、出区点検から乗務、その後ろくな休憩時間なしで(37分)上野までの普通列車の運転はあり得ない。朝4時半起床で10時まで食事とれないし、トイレの心配もある。精神的負担も大きい。

会社:前日の乗務時間は3時間程度だし、寝る時間も十分あるので問題ない。


● 水郡線大子始発ワンマンで水戸、即折り返し5分、大子行は無理ではないか

組合:現在、太田でのワンマン6分折り返しでも無理と言われている。水戸での5分15秒の折り返しは無理ではないか。実測などしたのか。

会社:到着後のスイッチ整備など2分、運転室交換の移動に1分、新運転台の準備2分で5分で可能だと思う。

組合:4時起きで大子出区点検からはじめて、水戸でトイレに行く時間さえない。運転の途中でトイレにいって遅延させると、通勤帯の上り列車を次々と遅延させることになる。常磐線接続で特急も遅れる。

会社:トイレのときは指令に言って行ってもらって良いが、大子-水戸―大子でみても2時間40分程度なので、寝る時間は十分あるし、問題ない。

組合:大子の運転士なら全員、問題あると思っているし、助役でさえ無理と言っていた。そうした意見は支社では把握していないのか。

会社:特に意見はきいていない。



2回の団交でのべ8時間もこうした議論をしてきましたが、「安全に運転できない」という現場の意見を無視して「規程の範囲内なので安全」と繰り返すばかりです。

「効率化」を最優先させる会社側の姿勢には本当に危機感を感じます。すべてを暴露するには膨大過ぎてしまいますが、会社がどんなこと言っているのか、誰より現場の乗務員のみなさんに聞かせたい思いです。

勝田運輸区では2年前、当時57歳だった先輩が、過酷な行路を乗務して明けで帰ったその日に、アパートでひとり突然死しました。痛苦の経験があります。こうした不幸を二度と繰り返してはなりません。現場の仲間が団結して現状を変えなければならないと切に思います。

労働組合の所属や無所属に関係なく、仲間として守り合うのは当たり前のことです。お金や地位よりも、人として大切なことがある。人らしく生きるために、一緒に声をあげて欲しいと心から願います。

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【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。
全国・全世界の労働者とともに、外注化阻止・被曝労働絶対反対で2019年も闘います!

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