列車が安全に走るためには

 水郡線では8月3日に、小塩江–谷田川間で倒木があり、列車の運行が大幅に乱れました。こうした倒木は7月には4件も発生しており、列車の安全が確保できない非常事態と言えるような状況です。
 


 動労水戸では、何年も前から倒木を防ぐための対策をJR水戸支社に要請してきましたが、一向に対策がとられていないと言わざるを得ません。
 それどころかJR東日本では、コロナ禍での損失を回復させるために、こうした倒木対策への予算を削減しているとも言われています。

 列車が安全に走るためには、鉄道に関わるすべての業務が一体となって維持されていることが必要です。
 しかし現在では業務ごとの委託が進んでいます。水郡線では、線路の検査すら委託になっています。また水郡線営業所の保線科は営業所から切り離され、水戸保線技術センターの派出とされてしまいました。
 あらゆる業務が委託や統合されてしまい、責任をもった業務が確保されているのか、不安が増すばかりです。

 こうした会社の姿勢は、株主の利益を確保するためには、列車の安全を切り捨てるとしか見ることができません。
 1ヶ月に4件も倒木が発生することが当たり前になってしまったら、必ず脱線などの
大事故がおこるのではないでしょうか。実際に大船渡線では脱線が起きてしまいました。

 

 倒木等はあたかも自然災害のように言われますが、私たちから見たら防ぐ対策を怠った人災でしかありません。こうした状況で乗務員は、「明日は我が身」の思いで、列車走らせています。労働組合として、こうした状況を放置するわけにはいきません。

 JR東日本は労働組合を敵視し、会社の施作を進めさせる「社友会」を育成しています。この「社友会」では、列車を安全に走らせる対策をとることはできません。安全を確保するために現場労働者の力を結集し、安心して働いていくために労働組合を盛り上げていきたいと思います。

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動労水戸
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非公開
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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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