3月にJR東日本グループの中では、「ガバナンス改善に向けた取り組み」の教育が行われました。これは、近年相次いだ不正・不祥事によって、失った社会的信頼を取り戻すために行われたようです。
近年JR東日本グループでは、東北新幹線の列車分離、連続した架線トラブル、さらには車軸データ改ざんや委託事業での人件費不正請求などを引き起こしてしまいました。そのことによって、鉄道会社の根幹である「安全」と「信頼」を失う事態を招いています。
この「安全」「信頼」を取り戻すために、「ガバナンス改善に向けた取り組み」の中でJR東日本の喜勢陽一社長は、「誠実さ」が大事だとビデオメッセージで力説しています。
ところが、先日この喜勢社長の力説した「誠実さ」が、本当は形だけではないかと疑ってしまう報道がありました。
これはJR東日本の法務担当が、裁判所の法廷内で無許可で録音をしていたという記事です。報道されたのは2026年3月末です。
それによると、この不法行為は2017年から続いていたようで、会社は2021年の秋頃に内部通報によって把握していたようです。JR東日本グループの本丸というべきJR東日本本社内で行われた不法行為にも関わらず、グループ内のコンプライアンス教育では一度も触れられたことはありません。まさしく隠ぺいされてきたのです。
ガバナンスとは「企業や組織が不正を防ぎ、経営・監督する仕組み」と言われます。しかし、「経営・監督」するべき経営陣が自分達の不正を隠ぺいすることは、「誠実さ」に基づく経営能力が欠如しているということではないでしょうか。
以前には喜勢社長が、「アルコールハラスメント」で報道されたこともあります。その頃から経営陣の腐敗が、延々と続いてきたのではないでしょうか。今日の信頼失墜に対して現在の経営陣は、どう責任を取るつもりなのでしょうか。
私たちは、今日のJR東日本グループの腐敗の根本の一つに、労働組合の弱体化があると考えています。労働者がおかしいと思ったことでも、上が「こうしろ!」と言えば従ってしまう職場になってきています。そのような職場では、労働者は誇りを持って働くことは出来なくなってしまいます。
「まずは隗より始めよ!」と、職場の労働者みんなで会社に声をあげていきましょう!