列車の安全を脅かす 駅ホームの乗継詰所廃止に反対します

 いまJR水戸支社管内の主要駅ホームにある、乗継詰所が閉鎖されようとしています。
会社からの説明ではその目的ははっきりしませんが、乗継詰所は乗務直前に準備を整える大切な場所となってきました。これを閉鎖してしまうことは、列車の安全運行を阻害するとんでもない暴挙です。



 これによる極端な例では、水戸駅に乗務を終わり、次の列車までの間合いが20分ほどの車掌の行路があります。会社はこの時間に水戸運輸区に行くことを指示していますが、その往復時間は19分かかります。運輸区に行っても、何か指示を受けるわけではありません。運輸区からギリギリに戻ってきて、次の列車に乗り込むことになります。

 こうした余裕の無さは、列車運行の取り扱いに間違いを生み出しかねません。乗務員には乗務前の準備が、安全運行をするためには絶対必要です。



 先日は水郡線統括センターにおいて、運転士に対する事象の聞き取りを、泊まり勤務の就寝中に起こして行うということがありました。翌日の乗務をするために体を休める大事な時間です。これを叩き起こしてまで聞き取りをすることは、安全運行を阻害するとんでもないことです。

 今のJRは、こうした人間の労働として必要なことを、次々と打ち壊しているとしか言えません。「安全はトッププライオリティ」(安全は最優先・JR 東日本のスローガン)とは口ばかり、現場も支社も安全かどうかの感覚が麻痺した管理者ばかり、社員に過重な負担を押し付けて平然としています。

 いったん事故が起これば一切は労働者の責任とされてしまうのに、背景にある管理の問題は出てきたためしがありません。



 私たちは鉄道の仕事の重要性を改めて訴え、みんなが安心して働ける職場にするために、声をあげていきたいと思っています。

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動労水戸
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非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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