おさまらないジョブローテーションへの怒り

   JR東日本では、2020年4月から「社員が多様な経験を積むことにより安全・サービスレベルを向上させるために、新たなジョブローテーションを実施する」としています。
   この施策に対する現場労働者の怒りは、いまだに収まっていません。



   先日、若い運転士が話してくれました。
   「自分は運転士をやりたいと思っている。それができなくなってしまうと感じる」「運転士は国家資格を持ってやっている。なんでも一緒というのは納得いかない」「デスクワークみたいに間違ったらやり直しとはならない。すぐに事故情報は出されるし、人を殺してしまうかもしれない。やり直しがきかない仕事じゃないか」「その上手当まで無くそうとしている。他の職場で運転士ができても、ただの賃下げじゃないか」等々せきを切って怒りがあふれでていました。
   改めて、真面目にやろうとする労働者ほど、この施策に怒りを積もらせていると感じます。


(東洋経済ONLINEより)

   JR東日本はジョブローテーションを、「変革2027」のひとつとしています。「変革2027」では生産性向上と効率化が柱になっています。会社はすべての労働者をさらに低賃金で使い、さらなる利益を追求しようとしています。そこでは労働者の誇りも責任感も消滅してしまう状況です。それは鉄道の安全の崩壊をもたらすものではないでしょうか?そうしたことへの労働者の危機感がにじみ出ています。


(国分勝之撮影)

   JR東日本はこの施策を進めるために、労働組合の解体に踏み出しています。あちらこちらで、管理者による脱退強要が出ているようです。全社員に「コンプライアンス説明会」を実施する傍らで、不当労働行為が蔓延している状況ではないでしょうか?こんなことを平気で実行する管理者に対して、真面目に列車を走らせている労働者の怒りは突きつけられたと思います。ひとりでは大変でも、みんなで突きつければこうした状況は変えられると思います。
  理不尽な施策に対する現場労働者の怒りは、おさまることなく現場に渦巻いていることを感じる時間でした。

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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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