動労水戸情報605号

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外注化阻止・非正規職全廃へ

動労総連合で団結しよう!


進む外注化と被曝強制


JRの各労働組合は、会社と一緒になり動労水戸や動労総連合に対抗する動きを強めています。そんな事をしているうちに、外注化や被曝の強制がどんどん進められているのです。


7月1日からひたち野うしく駅、神立駅が外注化され、JR東日本ステーションサービス(JESS)への出向が命じられます。対象社員は約20名です。提案から実施まで1カ月もなく、労働条件の議論さえまともにできないままに外注化が一方的に進められています。さらに、相馬駅、湯本駅、常陸多賀駅、高浜駅が新たに外注化されようとしています。

検修・構内外注化同様「エルダーが入ったら青年の出向は解除する」とされていますが、たとえ出向が解除されても青年の行き場所が急速に無くなる事は誰にでも分かります。

委託駅の数はすでに直営駅の数を上回っています。外注化と闘わずに屈服を続けるなら、働く場所も職場の安全も瞬く間に奪われていきます。外注化攻撃に例外はありません。会社の目指すものはあくまで「全面外注化」なのです。
 
さらに、会社の狙う「出向→転籍」という流れが見えてきています。政府・安倍首相は「世界で一番企業が活躍できる国」を目指し「同一労働同一賃金」などともっともらしい事を言い、日本から正社員をゼロにする考えです。JRはその先頭に立っています。住民の切り捨てと被曝強制のための常磐線の全線開通も、安倍政権の直接の要請なのです。

こうした外注化・非正規雇用化や、7月からの常磐線原ノ町~小高運行再開という被曝の強制と一切闘わずに、動労水戸や動労総連合を敵視する労働組合やその活動とは一体何のためにあるのでしょうか?むしろ同じ労働者として一緒になって闘う事が必要な時です。
 

動労東京をついに結成!


6月1日、JR社員と関連企業3社の労働者が団結して「動労東京」が結成されました。動労千葉・水戸を先頭に、全てのJR関連労働者の団結で全国に動労総連合建設が進められています。

労働者には、国境も企業の壁もありません。同じ労働者同士が団結し、支え合うのが労働組合です。JRの労働者、関連企業労働者は、動労水戸・動労総連合で団結しよう!


MTS土浦事業所 長山俊君の訴え


MTSによる偽装請負、パワハラ、違法労働による労働強化などの法律違反を許すことはできません。しかし、それ以上に僕は自分の人生を変える「キッカケ」と「タイミング」を求めていました。

動労水戸に入ろうと思ったのは、人生を変え、人間(自分)らしい生活を送るためです。動労水戸という闘う労働組合に入り「労働とは何か?」「人生とは何か?」という奥深さを勉強し、身に付けて実行に移す…そうしないと人生を変えることはできないと思ったので、加入する決意をしました。

僕はJRが大好きです。今の会社がグループ会社なのは残念だけれども、清掃を通して人間磨きする「大切さと意味」をも学んで身につけたいと思います。動労水戸は、清掃の仕事も重要だと訴えています。
 
清掃の職場では、車両清掃の全般計画作業報告書の虚偽報告がまかり通り、管理者のパワハラで労働者どうしが潰し合っている現状があります。遺失物拾得の取扱も雑で、「バイト」という名の夜間超勤作業が強制されています。土浦駅の作業所には風呂や休養室も無く、寝具の衛生管理もされていません。労働者に対する家畜同然の扱いを変えられずに、労働条件や給与増額などの改善ができるはずがないと思います。
 
僕は自分が目立ちたいから闘うわけではありません。労働者が本来持つべき権利を主張して行使していくことを目指し、より良い労働現場にしたいのです。

動労水戸に入って、MTS本社との団体交渉にも参加できるようになりました。本社が言う事と、現場で所長の言っている事の違いが多すぎると思いました。現場の状態が全く分かっていません。仲間と一致団結してこの現状を変えていきたいと思います。


参院選東京選挙区は
労働者とともにたたかう弁護士「鈴木たつお」へ!

動労水戸情報604号

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3/23・4/13MTS団交報告(下)

MTSは「コンプライアンス」違反!


前号603号では、水戸鉄道サービス(MTS)本社との2回にわたる団体交渉の中から、

①労働条件変更を労働者・組合に提案しない問題

②清掃業務の要員不足問題

③現場管理者による「指導」=パワハラ問題

④土浦清掃U番の問題

の4点について掲載しました。

今号では、土浦事業所の「バイト」の問題、業務教育を休日に強制している問題について報告します。


無給で4時間拘束強制   

土浦の清掃では、社員と準社員が月に数回、日勤(17時05分終了)後の21時から午前1時まで「バイト」と称する簡易清掃を強制されています。 

「バイト」は本人の了解なく管理者が勝手に入れることが日常化しています。労働者はいつ「バイト」に入れられるか勤務発表まで知らされません。MTS本社は、「バイトとはアルバイトの人がやっていた仕事であり、超勤である」と回答しました。 アルバイトで回してきた勤務形態が、人が足らないからと言って当たり前のように社員・準社員に押しつけられていること自体が、MTSがまともに求人を行う気もないことの現れです。 

またMTSは「日勤終了からバイト開始までは無給」と回答しましたが、これだと「バイト」は超勤ではなくて日勤終了後に別の勤務を入れているということになります。さらに準社員の雇用契約書にはこの「バイト」の勤務については書いてありません。雇用契約書にない業務を強制している以上、MTSは違法企業と言わざるをえません。

「バイト」が終わる時間は終電を過ぎているので、電車通勤の労働者は職場に泊まることを強制されます。「バイト」の翌日も勤務が入れば体力は持ちません。「バイト」が始まるまでの4時間弱の間、給料もつかず職場に拘束され続けているのです。 

MTSは「バイトは超勤」というのなら、17時05分以降の割増賃金を即刻支払うべきであり、超勤として36協定に基づいて扱わなければならないのです。 


「休みの日」に業務教育
 
MTSでは要員不足解消のために必要不可欠な新人教育も、本人が休みの日に無給でやらせるということがまかり通っています。団交でこのことを追及すると、MTSは「教育はOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング=実際の業務をやらせて覚えさせる)」などと言っています。  

しかし、神立駅での新たな業務について動労水戸組合員に「休日に行って覚えてくるように」指示がされ、組合員が「休日手当をくれるのか」と聞いたら、管理者は「付けない」と言ってきました。「休日では行かない」と言うと、「(神立駅業務のある)2D番には就けない。お前のやっていることは背信行為だ」と脅されています。
 
業務教育の実態はこのように労働者の休みに無給の出勤を強制しておいて、できなければ労働者の責任にして「指導」=パワハラを振るうということです。要員不足の原因を会社自ら作っておいて、すべての犠牲を労働者に押し付けているのです。


動労総連合の仲間と共に闘って職場を変えよう!


低賃金・過重労働・パワハラという「三重苦」を解決しなければMTSの労働環境は変わらないどころかさらにひどくなっていきます。要員不足を今いる労働者に押しつけて責任を逃れようとするMTS幹部が「劣悪な労働条件→人が集まらない→さらなる労働条件悪化」という悪循環を作り出しています。
 
団交を通してはっきりしたことは、MTSの幹部にはこうした状況を本気で改善する気がないということです。JRからの天下り管理者は清掃業務を食い物にして高給を取るために、現場労働者を生きていけない労働条件に追いやっているのです。動労水戸はこんな横暴を絶対に許しません。さらに厳しくMTSを追及します。
 
清掃業務をやる人がいなければ、駅も車両もたちまちゴミだらけになり鉄道は止まってしまいます。鉄道労働者の仕事は、例外なくどれが欠けても安全に鉄道を動かせません。清掃労働こそ鉄道の根幹を支える誇り高い仕事です。会社に対する期待やあきらめではなく、労働者自身の団結した力で職場を変えましょう。



千葉支社管内では、CTS(千葉鉄道サービス)の清掃労働者が動労千葉に結集して闘いを始めています。TTS(高崎)・環境アクセス(横浜)でも動労総連合に結集した清掃労働者の闘いが起こっています。みんなの力で職場を変えるために動労水戸に結集し、団結して闘いましょう!

動労水戸情報603号

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3/23・4/13MTS団交報告(上)

パワハラ止めろ!人間らしく働かせろ!


動労水戸は3月23日と4月13日、組合員である長山俊君(清掃スタッフ)が所属する水戸鉄道サービス(MTS)土浦事業所の劣悪な労働条件の改善を要求し団体交渉を開催しました。4月13日の団交には長山君も出席し、現場の実態を会社に突きつけ闘いました。


ダイ改=労働条件変更提案しないのは違法行為!
 
毎年3月ダイヤ改定に合わせて、MTSでも作業ダイヤ変更が毎年行われてきました。

作業ダイヤの変更は単なる作業変更とは異なる「労働条件そのものの変更」です。本来ならば、過半数を取っている労働組合か、それがなければ労働者で選出した事業所の労働者代表に対して、会社が変更内容を説明して合意を得なければならないと法律で定められています。

しかしMTSは「合意が必要な事項ではない」と開き直って拒否しています。その一方、事業所の労働者代表とも変更内容について合意していないことも明らかとなりました。これは明確な違法行為です。


作業に必要な要員数を決めないMTS本社
 
また、清掃業務のJR本体との契約についても、MTS本社の回答は「契約は『出来ばえ』での契約であり、作業ごとの要員の数は定める必要はない」という驚くべき非常識なものです。

作業の種類ごとに作業の量・時間・負担などを精査し、そこから必要な要員数を決める…これ抜きに作業ダイヤなど作成できません。本社も「夜間が足りない」と認めながら、一方で「パートの人数は把握していない」というでたらめな労務管理です。土浦事業所をはじめ現場の要員不足を本社が追認して開き直っているのです。

要員不足の一切の責任は会社にあります。会社も管理者も何一つ責任を取らないばかりか、逆に今いる労働者をさらに酷使することで乗り切ろうとしています。「募集をかけているが応募がない」など当然の結果です。清掃労働をやる労働者がいなければ鉄道は動きません。にも関わらず、重労働に見合わない低賃金とパワハラが横行する職場。こんな労働条件で要員を確保できるはずがないのです。


パワハラをただちに止めろ!本社の「容認」許すな!


土浦事業所では、勤務終了後に所長による長時間の執拗な説教が行われています。職場で横行するこのようなパワハラについて、MTS本社は「本人が『やってない』と言っているので、パワハラはない」と回答しています。パワハラを自白する管理者がどこにいるのでしょうか。

勤務後の長時間説教は明らかなパワハラです。しかし本社は「良い仕事のための指導」と回答しています。「指導」はれっきとした業務なのに、本社は1回目の団交では、「指導」の時間(=超過勤務)分の賃金を支払っているのか「わからない」としています。

賃金も支払わず長時間労働者を拘束するのはパワハラと賃金未払いそのものです。これを「指導の範囲である」と容認して管理者をかばい続けるMTS本社も同罪です。

4月13日の団交では、本社に対して「金を払わない『指導』はすべきではないし、今後は『指導』の際には超勤をつけるようにする」というところまで認めさせました。当然のことです。

しかし「超勤をつければパワハラもOK」ということでは断じてありません。パワハラそのものを断固として根絶するためにこれからも共に闘いましょう!


 
極限的な労働強化の土浦U番は廃止すべき!


ダイヤ改正によって土浦駅折り返しの列車が増加(4→10)した影響で、折り返し清掃のU番作業ダイヤが「15時出勤ー深夜2時退勤」から「8時10分出勤ー深夜2時退勤(拘束17時間50分、実働15時間)」に大幅に労働強化されました。本社は「問題ない」と回答し、管理者は「明けになるんだからいいだろう」と言っています。これこそが現場労働の過酷さを知らない者の言葉そのものです。

清掃の実働15時間とは、屋外での15時間立ち作業です。特に夏・冬は過酷な作業を強いられます。そして疲れ切った体で深夜2時に勤務終了となれば、帰宅時の交通事故の危険性は格段に上がります。電車通勤の労働者は風呂にも入れず物置のような狭い部屋で寝ることが強制されます。このような非人間的な作業・処遇を絶対に許してはなりません。一切は要員不足と職場環境を改善する意思のないMTSの責任です。


MTSでは多くの違法行為と労働者への強権的支配が日常化しています。今回の2回の団交ではこの他にも、日勤終了後の夜に行われる「バイト」作業が勤務表に入っている問題や、神立駅の清掃の教育について「自分の時間で行って来い」という指導がなされている問題についても追及しました(詳細次号)。

金儲けのために労働者に犠牲を強いるMTS本社と、労働者にすべての矛盾を押しつける管理者の横暴を許さず、動労水戸に結集し共に闘いましょう!

(次号に続く)

動労水戸情報602号

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原ノ町(南相馬市)への強制配転を許さない

被曝強制の常磐線全線開通反対!


3月5日、福島を訪問した安倍首相は、JR東日本富田哲郎社長と共に常磐線の2019年度末までの全線開通を宣言しました。



常磐線が全線開通されれば、高線量地帯のど真ん中を列車が走ることになります。乗務員はもちろんのこと、帰還困難区域に勤務する鉄道労働者には、これまでとは比較にならない被曝が強制されます。また、復旧作業に携わる社員や下請け企業の労働者は、福島第一原発や除染の現場で働く労働者と同じ被曝にさらされています。こうした被曝労働を許すことが、住民への帰還と被曝を強制し、切り捨てていくことにつながるのです。
 
鉄道の労働組合が労働者を守る闘いが、住民の命と安全を守るのです。福島第一原発事故は、何ら収束しておらず、今も危険な状態にあります。原発が完全に終息しない中での常磐線全線開通など、もっての他です。動労水戸は、常磐線開通とそれに伴う労働者の転勤に絶対反対します。
 

「採算度外視」の施策で福島圧殺に加担するJR


動労総連合のJR東本社との団交では、会社から「原子炉の核燃料の取り出しに入っている」と事実誤認の発言も飛び出しました。福島第一原発の現状について何も把握していないということです。そのJRが「試験除染を行った結果、線量が下がった」から安全だと言うのです。しかし、線路の一歩外はチェルノブイリ事故を超える放射能汚染地帯。放射性物質の半減期を考えるならば、除染ではなく「移染」しているだけなのです。今回の全線開通宣言は、子どもたちの甲状腺ガン多発への政府の対応と同様に、命と安全が第一なのではなく、原発事故の影響や被害をなきものにすることに狙いがあります。
 
その一方、会社は津波の被害を受けた三陸沿岸の路線について、BRTによる復旧で「鉄道での復旧はしない」と言い、洪水の被害を受けた只見線に至っては、JRは復旧計画すら立てていません。両者とも「鉄道によって復旧しても採算が取れないから」という理由にも関わらず、常磐線は採算度外視で復旧しようとするというところに、会社と国の意図が表れています。
 

被曝の強制ではなく人間の共同性の再建を!


3・11東日本大震災と原発事故で約2万人もの命が奪われました。その中には、原発事故がなければ助かった命もあります。また、自分が育ち手塩にかけてきた家や土地を奪われた人々の震災関連死は、今なお増え続けているのです。

必要なことは、原発事故と放射能被害を「なかったこと」にして、さらなる被曝を強制することではありません。他の人々と共に生きる場や働く場を築くこと、人間らしく生きられる生活を再建することこそが真の復興なのではないでしょうか?

安倍政権とJRをはじめとする大資本は、真の復興どころか、ただひたすら目先の利益と自己保身のために人々の生活を破壊し、金儲けに躍起になっています。これらと何ら闘わない労組幹部も本質は一緒です!


東労組「プロジェクト」は妥結と屈服の場になる!


東労組水戸地本は、今回の全線開通宣言について「常磐線復興に対するプロジェクト」を立ち上げて会社と議論するとしています。しかし、闘いを放棄した「議論」の結果は「妥結・屈服」でしかないことはこの間はっきりしてきました。

4年前の検修・構内業務外注化の際に「エルダーの雇用先確保のため」と言って青年たちをMTSへと出向させた結果、今の職場はどうなっているでしょうか?「エルダー」どころか青年たちの働く場さえ奪われようとしています。出向から転籍、そして非正規雇用への道が始まっています。東労組が「絶対反対では物事は進まない」と言って「物事を進めてきた」結果です。
 
動労水戸は、いまだ少数であっても青年・壮年・家族が固く団結して闘っている組合です。絶対反対で闘う労働組合こそ真の労働組合であり、労働者の団結にこそ底知れない力があります。個々の労働者の声を押し殺すことではなく、個々の労働者の声を活かすことこそが労働組合なのです。

動労水戸は「原ノ町への強制配転、青年・女性をはじめ全ての労働者への被曝強制絶対反対」で闘い、福島の人々の命を守り抜く闘いを継続していきます。「おかしいことはおかしい・嫌なものは嫌だ」と声を上げ、共に闘って安全無視の常磐線全線開通を阻止しよう!

動労水戸情報601号

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安全無視のダイ改反対!


極限的労働強化のダイヤ改悪を許さない!
 
3月ダイヤ改悪が東労組の裏切り・屈服のもとで強行されようとしている。今回のダイ改では、乗務員への労働強化がさらにひどくなっている。会社は「拘束時間を短縮した」としているが、実態は折り返しなどでの「休憩時間の短縮」である。常磐線では品川まで延びた行路のせいで、これまで以上に無理をしながら次の列車に乗ることとなる。

乗務労働は乗務員・乗客の生命を背負って走っているのであり、十分な休憩をとることは絶対に必要なのだ。休憩を削って効率を上げることなど絶対に許せない。
 
さらに、勝田運輸区での早朝出勤行路が乗務員の生活を破壊している。会社は「車両センターに近いため」と説明しているが、「13本中11本が宵出し」となってしまう。これに泊行路を含めたら、いったい家で何日休むことができるのか。そもそも宵出しや後泊自体が勤務拘束となって休息を奪っている。

会社は「生活上の負担があっても仕方がない。我々は限られた資源の中でやる」と生活破壊を開き直っている。会社は労働者を「資源」などと言ってモノ扱いしている。だから平気で福島で被曝労働をさせているのだ。
 
こんなダイヤ改悪を強行しているのは、「経営協議会」に参加する会社と組合の幹部たちだ。労使一体で労働条件を切り売りする一方で、組合幹部は自分たちの目先の利益を守ることに必死になっている。こんなものは組合とは呼べない。今こそ「御用組合」から脱退し、命と生活を守るために動労水戸に結集して立ち上がろう。
 
 
安全に作業できる要員をただちに配置しろ!
 
大子運輸科では、無責任きわまる検修・構内業務の外注化=合理化によって、車両の検査修繕がまともにできない状態に陥っている。

大子運輸科・機動班には主任が1人もいない状態で、職名・職責・指揮命令系統もいいかげんな状態になっている。現場労働者からは主任の配置要求の声が上がっているのに、現場管理者は「5月になったら」「やっぱり7月になる」などと言って、まともな作業体制を構築しようとしていない。こういう状態こそが事故の温床となるのだ。
 
何よりも問題なのは、機動班の要員問題だ。機動班要員の標準数は、外注化によって4名とされてしまった。エンジンの交換やユニットクーラーの整備など、機動班の業務には5人以上が必要なものもある。しかも、ただでさえ少ない要員からさらに出張や研修などで要員が割かれることが常態化している。ひどいときには機動班が1人しかいないことさえあるのだ。

現場管理者は「支社に言う」と答えるだけ、支社も「補充は考えていく」としながら、一向に改善しない。安全な列車を走らせるために働く労働者の思いを何だと思っているのか!
 
さらに大子運輸科では、机上訓練もない中でDL機関車の仕業検査が行われている。DL機関車に触れる機会は少ないにもかかわらず、1~2回の「車両の回り方だけの教育」で仕業ができるとして強行しているのだ。仕業検査をやったという体裁をとった「安全の放棄」ではないか。しかも仕業検査に必要な潤滑油や砂なども現場には用意されていなかった。今回、動労水戸組合員が「問題だ」と声をあげたことで、急きょ用意するという状況なのだ。

こうした会社の無責任さが、今の水郡線車両のボロボロ状態を生み出しているのだ。会社は安全な列車を走らせる責任を取れ!今すぐ要員を増やせ!
 
 
MTS労働者への非人間的扱いを許すな!
 
MTSでは労働者への非人間的扱いが横行している。これまでもJRの天下り管理者による清掃労働者へのパワハラが行われてきた。パート労働者に対しても、住宅手当も出さないのに勤務個所の近くに居住することを強制してきた。通勤手当を削るための締めつけである。

また土浦事業所では、深夜2時に勤務が終了する労働者にきちんとした休養室が用意されず、倉庫のようなところで不衛生な布団で寝ることが強いられている。乗客のためにはきれいな車両を提供している労働者が、人間的扱いもされず奴隷のように扱われているのだ。
 
MTSではこうしたことに文句を言おうものなら、解雇に追い込まれかねない横暴がまかり通っている。労働者が、正社員、パート社員、アルバイトなどに分断され、労働者の権利が徹底的に蹂躙されているのだ。こんな労働者支配を許しておいてはならない。


労働者が健康に働くためには、団結して労働環境を変えることが必要だ。昨年動労水戸の結集した青年労働者は、労働者として胸を張って生きていくために動労水戸に結集した。会社の横暴は労働者の団結した闘いで打ち破れる。職場の仲間と共に働き、共に生きていくために動労水戸に結集しよう!

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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【本部事務所】
310-0011
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