動労水戸情報575号

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水戸支社、常磐線6・1竜田延伸を提案
労働者・利用者を守る具体策示さず



「世界一危険な区間」の運行再開強行するJR


 4月22日、JR水戸支社は、原発事故以降不通となっていた常磐線広野~竜田間について、本年6月1日から運転を再開する計画であることを関係各労組に提案した。

 同区間の運転再開については竜田駅がある楢葉町長の帰町宣言を受けてから行うとしていた。しかし、この時期に運転再開の提案を行ったのは、4月17日に楢葉町長から、5月下旬ごろに帰町宣言を行う予定なので運転再開の準備をするよう要請を受けたからだという。
 

 提案の内容は、同区間の運転再開を本年6月1日とすること。運転本数は1日9往復。その準備として、5月10日設備関係を確認するため試運転を行う。5月11日~30日まで乗務員訓練を行う(机上訓練および乗務訓練)というものだ。


 これに対して動労水戸は、会社は世界で最も危ない区間・世界で最も放射能が濃い区間を運転する認識はあるのか、乗客の安全、労働者の安全は確保できるのかと説明を求めた。

 水戸支社は、「原発事故は収束していないという認識である」としながらも、原発で重大事故があった際の対策については、従来どおり「行政(福島県)から水戸指令に連絡が入る→対策本部を立ち上げる」云々と言うのみで、具体的な避難計画や避難方法、乗務員に対する訓練などは全く明らかにされなかった。
 

 また、乗務員など労働者に対する放射線の健康被害に対しても、水戸支社は「沿線の除染は完了している」と言い、「これまでどおり(積算線量計を任意で所持する)とはしない」とは言いつつも何ら具体的なものは示されなかった。
 

 ちなみに、これまで運転してきた広野駅の一時間あたりの乗降客は、ピーク時の16時からの1時間でもわずか24人であることが明らかにされた。
 
 


 安全無視・被曝強制に絶対反対で闘おう!
 
 

 すべての仲間のみなさん!とりわけ、いわき運輸区の乗務員の仲間のみなさん!
 

 広野~竜田の運転再開は、みんなが感じているようにけっして安全ではない。安全が確保されていない以上、運転再開はするべきではない。
 

 まず何よりも、原発事故は依然として収束していない。4号機の燃料棒取出しは一つ誤れば大事故に至る作業であり、メルトダウンした炉心は廃炉への道筋さえ定まらず、膨大な汚染水も増える一方だ。こうした中で原発から20㌔圏内に進入し列車を運転するからにはそれなりの対策があってしかるべきだ。原発で重大事故が起きた際の連絡方法、避難方法、そのための日ごろからの訓練などなど。こうした危機管理を怠ると韓国のセウォル号沈没事故のような大惨事を引き起こすことは明らかだ。
 

 また、沿線の放射線量は決して安全だとはいえない。水戸支社は「沿線の除染は完了した」と言っているが、放射性物質は周辺の広範囲に厳然として存在し、除染をしても数ヶ月もすれば元の値に戻ってしまうというのは現地では常識だ。

 政府は、原発事故の影響を小さく見せるために警戒区域を一刻も早く狭め、住民を帰宅させるために、年間の放射線許容量を一般人も放射線従事者と同じ年間20mSvに基準を変更したが、そもそも放射線被曝は「ゼロ以外は危険」なのだ。

 動労水戸は広野に放置されていたK544車両の交番検査や、郡山に乗り入れている気動車のラジエータ清掃作業に反対してきたが、それは内部被曝の危険から労働者を守るためだ。空間線量の基準がどうであろうと、そこに放射性物質がある以上は、それを体内に吸い込み内部被曝の危険があることに変わりはない。そうした危険な場所に列車を走らせ労働させるからには、やはりそれなりの対策が必要なはずだ。
 

 こうした当たり前の安全対策が十分取られているのか。放射線被曝による健康被害は、被曝した本人ばかりでなくその子孫に代々影響をもたらす。青年労働者はこうした重大な事態をあきらめられるのか。年配の労働者は次世代にふりかかる問題に目をつぶっていていいのか。労働組合は労働者のためにあるのではないか。労働者と利用者の安全のために労働組合はあるのではないのか。外注化もダイ改の労働強化も闘わずして合意して、その上に今度は被曝労働にも反対しないのか。いま、自らが加盟する労働組合が問われている。
 

 動労水戸は、4月28日、ストライキの通知を関係省庁に行い、広野~竜田運転再開に反対して闘う体制を準備している。試運転・訓練含め、運転再開への動きに対して反対を貫いて闘おう。すべての仲間は運転再開に絶対反対の声を上げよう。動労水戸と共に闘おう!

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【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。
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