動労水戸情報第638号です。

高線量地帯に向かって列車を走らせるな!絶対安全が担保されないなら、走るべきではない!

常磐線の全線開通は、放射性物質を仙台から東京品川まで撒き散らすことになります。そして、何より乗客と乗務員を被ばくさせることになります。

さらに、勝田車両センターで、その電車はメンテナンスを受けるため、その作業にあたる労働者も被ばくするし、車両を清掃する労働者も被ばくします。

こんな百害あって一利なしの常磐線全線開通に反対しましょう。福島第一原発の問題がなおざりにされる時、東海第二原発も再稼働されることになります。

9月22日(日)水戸集会に参加して下さい。どこの労働組合の人でも、労働組合に入ってない人でも、参加OKです。一緒にデモをやりましょう。動労水戸と共に声をあげて、社会的な問題にしていきましょう。

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みんなで声をあげよう

8月に倒木事故が5件発生している水郡線で、少し良い動きが出てきました。

動労水戸の組合員は沿線に不安があるところを、職場で申告するようにしてきました。また東労組水戸地本もこの問題を交渉で取り上げてきました。


(国分勝之撮影)

こうした現場からの要望で、沿線の草刈りや立ち木の伐採が行われています。会社は「予定されていたもの」と言うかもしれませんが、現場の労働者と労働組合が一体になったときに事態は動くものだと、改めて感じます。列車を走らせる立場からすれば、不安が少しでも解消されることは良いことです。

まだまだ暑い中で草刈りや伐採をしてくれているのは、基本的に協力会社の労働者です。どのような労働条件で働いているかはわかりませんが、彼らの労働が列車を走らせていることを実感しています。


(茨城県内鉄道路線図)

本来はこうした労働もJRで行うべきでしょうが、コストダウンを図るために下請けに委託されています。こんなところにJRの「安全確保」の姿勢がよく見えます。こんなあり方を変えていきたいですね。

また今回の動きでは、労働組合の関わり方が、改めて認識できます。会社が進める「社友会」では、ここに参加する人たちは「コストダウン」を進めなければなりませんから、本当に列車の安全を確保する取り組みはできないと思います。

現場労働者に団結を取り戻し、安心して、そして誇りをもって働ける職場に変えていきたいですね。

JR利用者からの投稿

「今朝、常陸津田駅で切符を買おうとしたら。大甕駅までの切符代500円を入れようとしたら投入口がない。」



「乗車証明書発行機の本体は以前と同じ大きさだったので?固まりました」
「券売機は利用者の多い中菅谷~常陸青柳間に設置したんだから、簡易Suica導入してほしいですね」
「水戸駅の精算機は、水郡線到着時に混雑しそうですね」
「乗車証明書は磁気券で取り放題なので、これまで以上に不正乗車に使われますね」

水郡線の中菅谷~常陸青柳駅間では8月26日から、切符の券売機が廃止され乗車証明書発行機しかなくなりました。「切符は目的地まで」という不正乗車防止の決まり文句はどうしたというのでしょうか。
切符も買えない、Suicaも使えない、乗った人は終点の駅で精算しろと。どれだけ利用者をなめているのか。とお叱りをうけてもごもっともです。



JR東日本は「変革2027」に向けて、切り捨てられるものはすべて切り捨てようとしています。とりわけローカル線は、その切り捨てが激しく進行しているのではないでしょうか。

人が必要なところはグループ会社の低賃金労働者に置き換え、人が要らないところは利用者に不便な機械に置き換えます。



今回の乗車証明書への切り替えも、券売機の売上回収や釣銭補充を無くすためだと思われます。
そのために利用者が不便になってしまう。

JR東日本は4-6月期連結決算で、売上高が過去最高を更新しています。公共交通とは名ばかりの、利益至上主義と言えるのではないでしょうか。

鉄道の「サービス」とは。

水郡線では、先週またも倒木事故がありました。今月5件目です。枯れた木の枝が列車の前面ガラスに当たったそうです。さいわい怪我人もなく、車両も無事でしたが、乗務員とすれば気の抜けない日が続いています



こうした中で、鉄道の「サービス」について考えてみました。会社は何かにつけてお客様サービスと言いますが、列車が毎日のように遅れるのはどうなんでしょうか。

鉄道の利用者の多くは、安全で予定通りに移動できることを求めているのではないでしょうか。
そうであれば、そのために労力をかけるのが鉄道のサービスと言えると思います。

しかし現実には、多くの駅が無人化され、または駅員はいても切符も買えなくなっているところもあります。
列車に乗っても、ワンマン運転によって車掌がいなくて、また切符が買えません。毎日のように列車に乗らない利用者にとって、その不安は大きいと思います。
また保線などの合理化で、ローカル線は荒れ放題で、水郡線のような現状です。

ある若い車掌は、「鉄道のサービスはお客様に快適に乗って頂くこと」と話していました。今のJR東日本あり方には、その現実は無いように思います。

JR東日本では、「変革2027」という新たな施策のもとで、現役の車掌達によって、自らの仕事を無くす「ワンマン運転プロジェクト」などが進められています。それは乗客のことを思ってのことなんでしょうか。


(国分勝之撮影)

乗客が快適に利用できる鉄道に。そのために
鉄道の運行に関わるすべての労働者が、力を合わせていく職場を作っていきたいと、動労水戸は微力でも奮闘していきたいと思っています。

「働き方改革」で危惧すること

天気予報では秋雨前線が出てきました。雨はうっとうしい気もしますが、過ごしやすくなれば有りがたいですね。


先日見つけた新聞記事です。
安部政権が進める「働き方改革」で、2020年4月から「同一労働同一賃金」が、大企業でスタートします。人材会社が調査したところ、回答した大企業の2割が、正社員の減給の可能性があるとしています。政府は労使合意がない待遇引き下げを望ましくないとしていますが、労働組合を好ましく思わない企業が、そんな政府の意向を聞くんでしょうか。

JR東日本では60才の定年後、再雇用の「エルダー制度」があります。この「エルダー制度」で、いまは同じ仕事で働くことが出来ます。ですが賃金が大幅に減額されます。職場の中では、同じ仕事で減額されることに不満が溢れています。再雇用でグループ会社に出向した場合も減額されます。

こうした減額された賃金の相場を見てみると、おおよそグループ会社の労働者賃金並みです。そのグループ会社では、正社員の定着も悪いようです。仕事に見合った賃金ではないということではないでしょうか。


(益子のひまわりー国分勝之撮影。)


JR東日本は、安部政権の意向を汲んで「働き方改革」を進めているように思います。そのJR東日本が進めているのが労働組合潰しです。労働者が生きていくために労働組合の存在が問われていると思います。動労水戸は、労働者に展望を示せるような運動をと思っています。

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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