常磐線全線開通の本社団体交渉がありました。

おはようございます。

5月27日常磐線全線開通問題についての本社団体交渉がありました。


昨年10月に申し入れたものに対して7ヶ月もたってやっと開催された団交でしたが、酷い中身でした。


 
(富岡駅海側の防潮堤。巨大な投資で潤っているのは?戻った人たちの放射能からの防御は?)

●第一原発に対する認識は?…冷温停止状態を維持して安定した状況という従来と同じ回答

●帰還困難区域を開通させるとしてるが安全だという根拠は?…除染をしている、具体的な放射線量を示すような数値は今日は出せない、など具体的な根拠は何も示さず。

●乗客や作業員は被曝しないのか?…除染したところを通るので問題ない。法令に従って対処するとしているが2.5μSv/h以上でないと線量管理などが必要ない、線路内はそれ以下なので何もやらない可能性もある。

●車両に放射性物質が付着して拡散する、検修や清掃する際の対策は?…除染した区間は避難解除となる予定でありそうしたところを走る車両の線量測定は行わない。

●特に工事が遅れているということはなく2020年3月の開通めざしていく…安全と認められる回答の中身はなくとうてい認められないと対立し、継続論議になりました。


  (福島県いわき市勿来付近。鉄道を愛し、自然を愛し、福島、いわきを愛する国分勝之さん撮影。)

一方現場では、長期間乗務停止になっていた運転士への配置転換がありました。

勝田運輸区の運転士は昨年12月末に日立駅でオーバーランし、その原因について正い報告をしなかったということで5ヶ月も降ろされていました。そして、水戸駅営業に発令されました。

また土浦運輸区の運転士が荒川沖での臨時の徐行を失念し乗務停止となってましたが、やはり駅の営業に配置転換になりました。

株主総会前で部長・課長などの異動の時期なので、まとめて処理して責任回避なのか?

乗務員を大事にしないやり方に、職場は嫌な雰囲気です。

人を大切にして生かす。そう言う姿勢がみじんも感じられません。みんな自己保身。

辛いとき、苦しいとき、出口がないと思われるときほど人の優しさが心を打ちます。

労働組合は、労働者の心温まる拠りどころでなければなりません。そして仕事に対する人間の誇りと主体性を取り戻す役割があると思います。

動労水戸と一緒に、職場に労働組合を取り戻しましょう!

自然と主体的に関わる。

「日本の伝統ある国技」だと言って、土俵には絶対女性は上らせないと大騒ぎした大相撲。トランプ大統領は国賓だと椅子で観戦させ、スリッパで土俵に上がらせました。

国鉄以来、先人たちが積み重ねて来た安全第一の伝統を目先の儲けのために投げ捨てるJRと良く似ていませんか?

要するに口だけなんですね。人の存在がとても軽い。


  (水郡線矢祭駅の5月。観光ではなく、自然と呼吸して見ませんか?)

私たちに取って、口先でない実体って何でしょう。人間と自然との関係、人間が自然に対して主体として働きかける労働の過程に本当の実体がある。

資本や金が人間支配しているけれど、人間に取っての本質あるいは実体は労働の中にあるのだということです。

私たちは、労働を通して確かな人間性や共同性をつかみ、生を貫いて行きます。


(矢祭駅から吊り橋を渡り対岸へ)

自然や対象、目標に対する人間の主体性が労働を労働足らしめるのですね。

だから、金銭や会社の上司に言われたからやるということ中に、人間の主体性はありませんので喜びもまた無いということになります。


 (久慈川の対岸に渡ると歩いて程なく滝を見ることができます。)

人間の命には限りがあります。限られた命を突きつけられた時、それが自分であれ、愛する人であれ全く違う時間が流れます。

そして生きているということが、自分が無二の主体として挑戦することが出きるという、人間的喜びそのものなのだということを見いだして行くのでは無いでしょうか?

会社や回りに、付き従い不平不満を言って生きるのが労働組合ではない。お互いを無二の主体として、共に働き、「自然」「社会」に働きかけて行くことに根本的役割があるのではないでしょうか。

動労水戸支援共闘会議が開催されました。

5月25日、原発事故の責任を許さず、被曝労働拒否!常磐線全線開通反対!を闘う、動労水戸支援共闘総会が開催されました。



冒頭、呼びかけ人の小玉さんから挨拶があり、「国とJRは全線開通に突き進んでいる。3月までの決戦に入る。新たな運動と組織を構え直す」と訴えました。

動労水戸から石井委員長が、「全線開通反対に全力をあげる。27日に本社交渉が入った。全線開通していくのはどうなのか、本社の見解を聞いていきたい。東海第2原発の問題もある。9月に集会をやりたい。」
「職場は東労組崩壊情勢。一人一人が問われている。労働組合が大事だと訴えていきたい」「さらなる支援をお願いいたします」と訴えました。

その後、5月19日に行った双葉郡の現地調査のビデオ上映と説明が行われ、支援共闘事務局から、これまでの経過と情勢が話され、9月22日の水戸集会と会員拡大が訴えられました。



動労水戸の闘争報告では、木村書記長から昨年来の現場の攻防が語られました。

木村書記長は、「国とJRの組合破壊攻撃に東労組の青年たちは立ち向かっている。彼らは、国鉄分割民営化で骨を折られていない。

この青年たちを支えるためにブログを開始した。分割民営化に立ち向かった動労千葉の闘いを継承する」

「昨年からの闘いで、職場の労働者と結びついてきている。動労水戸は青年と結び付くことで、青年の闘いの重要性をつかんできた」

「『変革2027』
『ジョブローテーション』は、現場の労働者を怒りと不安に叩き込んでいる」「3月ダイヤ改正で、すさまじい合理化と労働強化が襲いかかっている。

この中で事故が多発している。国土交通省から警告書が出されたが、JRは職場では何も言っていない。無責任きわまりない」「現在の攻防は『ジョブローテーション』との闘いだ。すべての労働者の未来のかかった闘いだ」

「磐城を拠点とするために、平支部事務所といわき合同ユニオンを作ってきた。労働者にとっての労働組合、労働運動にするために闘いに向かっている」


「動労水戸はこの一年の闘いで労働組合を再確認した。組合員にとって運動が自分のものとなるよう打ち立てていく。この闘いを進めて、全線開通反対の闘いに突き進んでいく」と、報告されました。



国分副委員長からは、常磐線復旧工事に当たった労働者との話が報告されました。

討論では、動労千葉・田中委員長、動労福島・橋本委員長、福島の避難者、東京の自治体労働者、埼玉の自治体労働者、茨城の交通労働者、学生からの発言がありました。

最後に石井委員長がまとめを行い、団結頑張ろーで閉会しました。

集会のあと、動労千葉の現場の仲間から「現場での状況の核心が伝わった。これから組織拡大一本にかけよう!」と木村書記長に感想が寄せられたとのことです。

なんと言っても、労働組合には労働者のいる現場が大切ですね!

失敗が自分自身の創造力を生み出す(職場の声から)

みなさんおはようございます!

職場からの声が届きました。

「職場では、オーバーランやドアの早閉めなどのほんの些細なミスですが、連発状態です。
これに対して当直助役は『どうしてなんだ?』と嘆きます。
資本の競争の中で、プロの労働者の実感に触れることなく育っているのではないか、とあらためて感じています。」



とのことです。

小さなミスが重なって大事故になる。一つの大きな事故には、299の小さななミスがあると言うハインリッヒの法則は、国鉄時代から教育されて来ました。


さて、大事故の芽を摘むとか、あるいは管理者が自分たちの上からの評価を気にしてガタガタ言うことや、その管理者から自分がどう評価されるかを一旦離れて「小さな失敗こそ、新たな創造を生み出す」ことについて考えて見ませんか?

小さな失敗なんかどうでも良いというのではなく、小さな失敗に自分自身が学んで行く大切さということです。

昔「高度成長」なんて右肩上がりの時代には「他の人の成功例をまねすることが、成功への近道」とされました。

「こうすれば良いんだ!」ってサクセスストーリーを追い求めさせられた時代です。そう言う時代はもう過去になりました。


 
(国分勝之撮影)

正しいものや、成功例が先にあるのではなく自分たちで創造して行く時代なのだと思います。

新しいものを作り出して行く力は、失敗を避けて生み出すことはできないのではないでしょうか?

失敗こそ創造と成功の母なんですね。失敗から学ぶことで、自分自身の認識を深化することができる。

だから失敗は、先ず自分自身の大切な経験であって、評価されることを恐れたりすることの中に深化はないということだと思います。

自分自身が、仕事をする。行動するから失敗も伴うのです。何もしない人は、失敗もしません。

仲間と失敗を語り合い、小さな競走ではなく人として大きな創造の世界に生きたいですね。

みなさん、今日も無事で頑張りましょう!

トリアージ(救う命の優先選択)

みなさん、梅雨入りを前に夏日が来るとのこと。体調に気を配られて、安全第一で頑張りましょう!

みなさん、知っている方も多いかもしれません。「トリアージ」という言葉。

事故や災害で多くのけが人が出た時には、みんないっぺんに救護できません。その時、重傷の人を優先に救命処置をして行く訳です。救護する人が至急必要な順に、赤、黄色、緑の札を付けて行きます。

そして、すでに亡くなっている人や助からないと判断した人は黒の札を下げるとのこと。

凄惨な現場で、冷静に判断すすることの大変さ、人の命を選別することの責任の重さはいかばかりでしょうか。


  (トリアージの札)

さて、旅客自動車を運転する人には応急救護が義務付けられています。例え、自分の過失で事故になろうとも、救護の要請と共に自ら救護に当たらなければなりません。

事故を絶対に起こさないと言うことも、プロとしての義務ならば、万が一事故が起きた時に乗客の安全と命を優先して守ることまでやり抜いてプロなのです。

ところで、大量の乗客を乗せている列車の場合、運転士だけで乗客の安全や命が守れるでしょうか?JRは、今や車掌も必要無いとしています。


 
(福知山線尼崎事故…トリアージがあったことでしょう。)

鉄道は、大事故で多くのけが人が出る現実があります。旅客の命と安全を守るためには、やはり絶対に事故を起こさない、起こさせないこと以外に、命の優先順位を選択させない道は無いのではありませんか?

トリアージは、戦争から始まっています。戦争が好きな議員もいる様ですが、戦争を起こさないのも労働者の努めだと思います。


  (第一次大戦に登場したトリアージの看板)

プロの運転士、プロの車掌とは一体なんでしょうか?自分の過失や誤りは、会社に言われるからこだわるのではありません。あくまで、乗客を安全に運ぶことを自分の職業にしているからこだわるのではありませんか?

同じ様に、そのプロとしての誇りと責任を儲け優先で軽く見て、侵害する会社と決然と闘うのもプロの労働者としての責任ではありませんか?

命の優先順位や選別など絶対にさせてはならない。私たちは、日々命を守っているのです。

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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