勝田車両センターからの便り

みなさま新緑が美しい季節になりました。辛いこともありますが、植物も精一杯生きています。それを感じられるのは、人間だけです。美しさをいっぱい感じたいですね。

昨日の大子運輸科からの報告に続き、今日は勝田車両センターからのメールを紹介します。


  (勝田車両センター・茨城県ひたちなか市)

お疲れさまです。

昨日職場で耳にした話です。東京の中野運輸区ではジョブローテーションの実施の提案が出てから、これ以上できないと5名ほど退職者が出ているそうです。

詳しい年齢などは不明です。国鉄採用者ではなく、平成一桁採用ではないかとの情報もあります。

その話がキッカケで色々と話になりました。「一度出された提案を無くすってのは難しいんですかね?」と聞かれたので、「職場全体がこんな施策は無理っていう雰囲気になったら、会社との力関係は変わるんじゃないかな」という話をしました。

そして「1人じゃなかなか言えないようなことも周りの人と共有できれば1人の意見じゃなくなるし、そういう声を吸い上げて、どうすれば現場にとって一番良くなるかを考えるのが組合だと思うよ」と話しました。

社友会の話も少ししました。「言いたいこと言えなさそうですよね」と言っていたので「社友会そのものが会社のイエスマンをつくるための組織だからね。ノーと言ったら社友会は強制退会なんてこともあり得るかもね。」と話したら、「そんなところに入るメリット無いですよね」と言ってました。

ジョブローテーションの問題が車両センターでも少しずつ出てきてます。
少しずつでも、こういう話題が広げられればなと思います。



車掌や運転士試験を習得するまで大変な期間を使い、さらに経験を積んで一人前になって行きます。

その青年たちがブラック企業がまん延する時代に、職場を去るという選択は尋常ではないと思います。労働者は物ではなく、生きている。体と心がある。それが悲鳴を上げている。

みんなで逃げる選択もあります。しかし、みんなで踏みとどまり闘う選択もあるのです。「辛いことは半分に、喜びは倍になる」そう言う労働組合を作るのもあなた自身の選択です。

青年たちが職場を越えて考え始めています。みんなであらゆる分断と垣根を越え、自分たち自身の時代を切り開きましょう!


職場に労働組合を取り戻そう!

おはようございます。

今日は、職場からの報告メールを紹介します。

……………………………

ブログに出してもらいましたが、JR東日本の合理化と労働強化についてのジャーナリストの記事は、東労組の青年たちも知っているようです。

職場で「世間ではJR東日本のことが話題にされているようですね」「乗務員の現状を知ってもらうのはいいことですね」との話がありました。

また、社友会に行った人は、インターンシップ研修に行った車掌の死に衝撃を受けていました。

その話の中で、苦しさを共有できない人間関係が根本の問題ではないかと言う話になりました。そして、子供たちのいじめ自殺の問題と根が同じではないかと言う結論になりました。

こうした話から、職場の人間関係をみんなで見直していきたいと感じた次第です。


  (国分勝之、春山 を登る。 職場の後輩と充実の一時。)

また、大子では車掌の定期訓練が始まりました。その中でアルコール検知器が変わるとの話があったようです。

今の息を吹き掛ける物から、ストローで息を吹き込む物になるそうです。話してくれた車掌は「管理が厳しくなりそうですね」と言っていました。

…………………………………………

ジョブローテーションで運転士、車掌の名称を無くし、JR東海の様に運転士が車掌を兼務すれば車掌は要らなくされます。


  (茨城県大子町の袋田の滝を見下ろしたとのことでした。)

先への不安を抱えながら、監視や締め付けだけが一層厳しくされます。悩みや苦しみに対して締め付けと監視で対応するのは、刑務所の発想ではありませんか?

理解してくれる仲間がいれば「苦しみは半分に、喜びは倍になる。」やはりここに労働組合が生きる希望になる原理があると考えます。

いわき合同ユニオンでは、労働組合結成を決断した会社で、また新しい仲間が組合に入りたいと言って来ました。仲間と共に腹を据え直して生きませんか。

http://iwakigodo.blog.shinobi.jp/

「働き方改革」で激変している「働かされ方」

みなさんお元気ですか?

JR東日本だけでなく、JR東海道線でもJR西日本の運転士が800メートルオーバーランしたと報道されました。

JR東日本でも連続して発生しています。

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20190418/amp/k10011887841000.html%3Fusqp%3Dmq331AQQCAEoAZgBmuPut7yAuNnyAQ%253D%253D

JR東海(新幹線)では、運転士と車掌の兼務が既に導入されているとのことです。
これも「多様な働き方」と言うのでしょうか?仕事の軽視でしかありません。

3月ダイヤ改正で強行されたJR東日本の「乗務員の新たな勤務制度」そして来年4月からの「ジョブローテーション」の背景に、安倍政権が推し進めて来た「働き方改革」があることを訴えて来ました。

4月1日の「働き方改革関連法」の施行から、「働かされ方」が激変している事実をしっかり見るべきだと考えます。

今回いわき合同ユニオンの組合員になった労働者も、核心には「働き方改革」問題があります。
http://iwakigodo.blog.shinobi.jp/


  (5月はアヤメの季節ですね。国分勝之撮影)

「働き方改革」は

①正規非正規の格差を無くす。
②残業時間に上限を設ける。
③裁量労働制を拡大する。
④女性が働きやすくする。

ことで生産性があがり、活力ある社会が実現できるというものです。

ところで、邪魔な労働組合をドンドン解体・排除して過労死するまで散々搾り取ったあげくに「上がらない生産性を上げる」とどうなるんでしょうか?

「非正規にも年休や福利厚生を補償しなければならない。そんなことしたらやって行けない。」中小経営者は、非正規雇用をさらに細切れにしています。

ただでさえ人手不足なのに「週3日1日5時間だけ」という貼り紙が、あちらこちらに貼られる様になりました。

経営者は、労働者を細切れで使うしかなくなり、労働者も細切れの仕事ばかりです。ダブルジョブどころかトリプルでも間に合いません。しかも一切の補償無しです。

これが多様な働き方の実態です。正規雇用労働者には、残業時間の上限規制が労働の緩和をもたらすのではなく「タダ働き」が増えるか、いくら働いても裁量労働制で賃金が頭打ちされるだけになります。

実際には「残業時間の上限」でなく「賃金の上限」にされるのです。


  (水郡線にもツツジの季節も近づいています。国分勝之撮影)

国鉄分割民営化以来、市場原理に任せればうまく行くと労働組合を破壊し、公共財産を民営化して企業に払下げて来ました。

市場原理とは、国家の介入や規制も邪魔だとして来たはずです。それが行き詰まって、国家主導で「賃上げ」や「働き方改革」を進めているのです。

それが全く機能しない。人間を軽視し、労働者とその労働を軽視する人格や企業、そして国家が機能停止し始めている。

全てを根本から考え、変える時が来ている時が来ているのではないでしょうか?労働者取り分け青年が、労働組合を取り戻すことが新たな展望を切り開くのだと思います。

動労水戸組合差別・不当労働行為裁判がありました。

昨日水戸地裁で開かれた動労水戸裁判の主要な争点は、会社の昇進試験が公正であるかどうかを示す試験結果の廃棄についてでした。

会社側の書面では、文書管理規程によって「3年で廃棄する」となっています。しかし、公判前の進行協議で裁判長が「具体的な廃棄について釈明をしてもらいたい」と、会社側に求めました。

「規程では3年で廃棄と主張しているが、実務的にはどうなのか。業者に委託しているなら、委託契約の文書もあるはずではないか」などの追求がされました。

これに対し会社側代理人弁護士は「実務的には廃棄を指示する文書はない。」「担当者の引き継ぎで、慣行として廃棄されている」「規程は国鉄時代から引き継がれている」などとあ然とする答えでした。

あまりにいい加減なため「具体的にどのように処理されているかは、釈明を検討する」と答えざるを得ませんでした。


  (国分勝之撮影)

さらにJR東日本「社友会」が労働組合潰しの不当労働行為であることも追求しました。「会社とは関係ない」と主張しているが、社長が新聞で推進する発言をしており、職場では管理者が社友会への勧誘をしている事実を突きつけました。

また組合側弁護士は、運転士登用から排除された動労水戸組合員の差額賃金についても「会社側の書面では、運転士未登用者の差額賃金について組合側の算出について争わないとしているとしながら、実績がないから支払わないとしているのは矛盾している」と追求しました。

次回公判の6月7日開催を確認して、閉廷しました。

裁判終了後の報告集会では、松田弁護士が「試験結果をどのように廃棄しているのかを求めている」。葉山弁護士は「会社はふざけている。試験結果をゴミ扱いだ」。山本弁護士は「会社は文書管理規程は国鉄から継承していると言っている」など、会社のふざけきっている態度を許さないと話されました。

石井委員長から、「ジョブローテーションで怒りが溢れている。4月20日にはJビレッジ駅の開業でイベントをやろうとしている。労働者の被曝を強制するものだ。改憲に向けた攻撃もきている。5月1日にメーデーを闘う。」と今後の闘いが提起されました。

※いわき合同ユニオン新組合員加入の報告は「いわき合同ユニオンブログ」をご覧ください。
http://iwakigodo.blog.shinobi.jp/


ストライキへの共感が広がっています!

みなさんお疲れ様です。

昨日は、全港湾という16000人の労働組合が賃金引き上げなどの改善を求めてストライキを行ないました。茨城にも、日立港や常陸那珂港に組合員がいて青年を中心に頑張っている労働組合です。

https://t.co/UvooDzw19a

22年ぶりというストライキも凄いですが、支持する声が圧倒的であることに時代と意識の変化を感じます。


  (国分勝之撮影)


青年たちの意識の変化は、港湾の荷受が遅れ海外からの荷物の到着が遅れる影響があるかもしれないけれども、やるべきだという声が上がっていることにもあると思います。

また、ストライキをやれば荷物が溜まりますので、ストライキを解除した後大変なのはやはり港湾労働者なのです。

ストライキは、労働者が楽をするためにやるわけではないことは、現場の労働者が一番知っています。


だから、ストライキを成功させるためには現場組合員、特に青年たちが腹を固め、徹底的に討論し責任を取ることが求められます。

ストライキをやるためには、まず現場組合員の支持があること。そして組合員に、やり抜く意思が溢れていること。さらに回りの人々の支持があれば、なおさらストライキの正当性がハッキリして会社の不当性を浮き彫りにし、譲歩せざるを得なくなるのです。

だから、先ずストライキを貫徹できたことが大きな勝利であり、それが動かしがたいと思われている現実を変えます。


  (3月ダイヤ改正に反対する勝田運輸区の闘い)

昨年の今ごろを思い出しましょう。東労組は、ストライキを構えようとしたから組織が減ったのではなく、本気で構えて組合員と議論しなかったから不信を買っていたのではありませんか?

ストライキが、そんなに簡単なことでないからこそ会社は打撃を受けて、譲歩するのです。

願望ではなく、本気で考え実現すること。人間の意思と友情が、不可能を可能とするのです。

本日動労水戸は、労働組合破壊のための不当な差別を打ち破る裁判のために、8名の組合員がストライキに入ります。

裁判所の判断が私たちの運命を決めるのではなく、職場労働者の団結した闘いにこそ全てを変える力があると考えているからです。

全港湾労働組合に続き、JRの全ての青年も本気で立ちあがりませんか。

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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