青年たちの意思と反乱を大切に。

みなさんおはようございます。

昨日のニュースでは、防衛大の卒業生の1割49人が自衛官としての任官を拒否する異例の事態になっていると報道されました。

自衛隊の幹部を養成するために国から補助金をもらうことから、任官を拒否する人にはかなりのプレッシャーがかけられる様です。

それでも自衛官にはならないという、青年たちから強い意思を突きつけられていると思います。背後には、安倍首相への不信と反感もあると言われています。

(水戸運輸区のDE10)

真面目に育てられて来た青年たちが、自分たちの将来について自分たちの意思と判断で行動しはじめている。それは、新しい時代の特徴なのではないでしょうか?

JR東日本の「ジョブローテーションの実施について」に対して、各職場で動揺が広がっています。その中で、労働組合の存在意義が問い直されたり、出産の考え直しや転職についても考え出している人もいます。

しかし、動揺の広がりは怒りと疑問の広がりと共にあります。


(怒りに溢れたJR東労組水戸地本青年部の情報)

こうした状況は、私たちに分割民営化の時を思い出させます。

労働組合の屈服が労働者の人生を破壊しました。職場の仲間と共に生きるつもりだったのが、メチャクチャにされました。こんなことを2度と起こしてはならないと思って闘って来ました。

私たちは、分割民営化の時に、労働組合なら闘うものだと思っていました。しかし、動労も国労もそうならなかった。それと同じようなことを東労組に残った人も、社友会に入った人も感じています。

JR東労組本部反対派三地本も、この青年たちを失望落胆させてしまうのかどうかが、ギリギリに問われいます。

この嵐の様な状況の中で、労働組合が今何をするのかが根本から問われ、労働者の連帯と統一が意識されはじめています。

動労水戸は青年たちを裏切りません。だからこそ、簡単に考えません。青年たちがどうしたら立ち上がれるかを、一緒になって考えることが私たちに求められていると思っています。

そうした取り組みの中でこそ、動労水戸の常磐線全線開通反対や組合差別裁判で積み重ねて来たことがこれから活きてくると感じています。

青年労働者が立ち上がる時に、時代は変わる。それは、動労水戸の歴史と組合員の人生をかけた闘いです。

「辞めようか」と悩むのではなく「感覚は言葉に。疑問は解明する。」

みなさんおはようございます。

東京の桜が満開ですが、残念ながら寒い花曇りですね。明日は、いわきユニオンの花見が湯本で開催されます。

さて昨日はJR東日本が一方的に発表した「変革2027を踏まえた新たなジョブローテーションの実施について」の報告をしました。

無意味だと抗議しても、それに答えることもできずに、強行し続けてきた「ライフサイクル制度」を廃止。運転士も車掌の区別も無くす。駅の外注化が進み、既に車掌→運転士のコースも破綻していましたが、今度は車掌と運転士の外注化に進むということです。

強力な抵抗で一旦止まっていた検修部門の外注化も、一気に進められることになります。

JR本体はフィナンシャル化して、資本増殖(金儲け)に専念する。実業は、グループ企業に担わせる。利益の源泉は労働力ですから、そこで働く労働者は総非正規雇用にするのが一番です。

職場の青年たちからは「定期昇給もあやしいでしょうか。他の仕事を探したほうがいいでしょうか?」と相談が来たり、外注化やワンマン化で起きた事故の責任を問われて、実際に会社を辞めようかと悩んでいる人もいます。

気持ちはとても良く分かります。しかし、まず大切なことは、自分の感じていることを言葉にすること。そして悩むことより、どうしてなのかを論理的に解明することです。

そして同じ思いの仲間がいることを忘れてはなりません。自分が感じて、発する言葉が仲間との共鳴を生みます。自分が論理的に解明することは、仲間の助けにもなります。



カラオケを歌いながらも動労水戸の仲間は、組合のことを熱く語ります。

齋藤和義の「ずっと好きだったんだぜ」を気持ち良く聞かせる組合員が「ボヘミアンラプソデーを見に行って良かった!」と語りました。

それから以前見た「沈まぬ太陽」「JALの労働組合潰しの話だけど、動労水戸の歴史と同じだと感じた。」と話しました。

労働組合潰しの最中に起きたのが、1985年のJAL123便の墜落事故でした。

1986年にはチェルノブイリ原発事故があり、1987年4月が国鉄解体・JR体制発足です。



動労水戸は、その半年前1986年11月結成です。歴史と私たちの存在は、別ではありません。国鉄からJRへ移行して32年、動労水戸を潰すことはついにできませんでした。

青年から相談を受けた木村書記長は「JRを突破口に労働者の反乱が、全国に引き起こされます。現場の抵抗を統一していけば必ず引っくり返せます。一緒に頑張ろう」と返しました。

実際に嵐の時代を仲間と共に勝ち抜いて来た、真実の経験を言葉にして返しています。


今職場では、この話題で持ちきりです。誰より動労水戸組合員が、激しく怒っています。みなさんは一人ではありませんし、誰かと代われる人でもありません。

あきらめて、辞めてしまうのではなく真実の世界に一緒に生き抜き、ダメなものはダメだとハッキリさせましょう!

JR東日本「2027に基づくジョブローテーションの実施」を通告

昨年からJR東労組解体に踏み切ったJR東日本は、「平成」の終わりと共に「平成採」の青年たちからの想定外の抵抗を受けています。

水戸支社では、勝田運輸区で東労組が過半数を維持し、勝田車両センターでも20名足らずになった東労組の青年が決選投票で職場代表に再任されました。

動労水戸の場合は、国鉄解体に反対して頑強に闘って来ましたが、言わば「昭和の青年の反乱」と言えます。

国鉄を知らない青年たちの反乱の意味との共通点は何なのでしょう?

国鉄からJRへの移行で、それまで曲がりなりにもあった社会を結びつける基軸性の投げ捨てが進みました。

それは鉄道の仕事を通した青年たちの帰属性や人としての存在意義の激しい解体として進みました。

そして今JRは、建前としての公共企業を完全に投げ捨てることを決断しました。かつて国鉄労働者としての誇りを国労、動労を解体することで叩き潰しましたが、今度は国鉄を知らないJR労働者としての誇りを無用なものとして完全に叩き潰そうとしています。

自分たちは一体何者で、どんな意味でこの社会にいるのか?それが揺らいでいることへの怒りであり、抵抗にあると思います。


絶えざる進歩が止まれば信用が崩壊し、倒れてしまう資本主義システムの特徴はいつも「自転車操業」なのです。

人々は、自分たちを統合する論理や感情があって存在意義を見いだします。だから、新たな統合の論理を生み出す余裕もなく、ただ会社に従えということへの職場の青年たちの根本からの反乱に見舞われているのではないでしょうか。


それと一体で、地域住民からの反感を生み出している。そこに新しい情勢があるのだと思います。

実際、山の手線新駅の名称をJR東日本が「高輪ゲートウェイ」と独断で決めたことにも、抗議が巻き起こっています。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190328-00916797-jspa-life

また昨日は、動労水戸ブログを見てくれている一般の方からこんな意見も頂きました。



職場で日々働いて命と安全を守る労働者も、地域住民も乗客もみんな大きな疑問を持ち始めています。

しかし傲慢なJR東日本は、続けて昨日「2027に基づくジョブローテーションの実施について」を社員用タブレットに配信しました。

運転士登用試験も無くし、駅-車掌-運転士のコースも無くす。賃金改訂も実施する。これを来年4月に実施すると通告したのです。車掌、運転士の職名も「乗務」で統一してしまいます。




東労組も報道していますが、JR東日本は、もはや会社への帰属性も、仕事への誇りも一切要らない。君たちは言われるままに働けと宣言しています。

マキュアベリという人は「どんな権力も大衆の支持なしには成立しない。」と言いました。

労働者大衆に支持されない、組織にも権力にも生命力はありません。

そして私たちは、一体何を信頼して生きるのか?それが根本から問われている。

JR労働者に突きつけられた挑戦を、みんなで受けて立ち、新たな統合と連帯を職場から打ち立てようではありませんか!

要員不足とパワハラ、超勤の関係(MTS団交)

昨晩動労水戸は、勝田車両センターの田口さん、土浦運輸区の鈴木さんの定年の慰労会で盛り上がりました。

東労組解体情勢と動労水戸も無縁ではありません。労働組合の根本的意義と動労水戸の存在意義が問われています。

3月ダイヤ改正を経て、これからどう闘って行くのか?深夜まで、熱く語り合いました。



3月25日動労水戸は、水戸鉄道サービス(MTS)との団体交渉を行いました。

交渉のテーマは、現場から訴えられているパワハラ、要員不足、未払い超勤の問題です。

組合からは、高野交渉部長、杉井執行委員、曲山組合員です。

MTSからは、JR天下りの5人が参加しました。

①パワハラ問題について

MTSは、JR本体からの要請でパワハラ問題のコンプライアンス教育は、事実上今回初めて行ったことを認めました。

しかもコンプライアンス教育を休日に入れたり、始業・終業時間を勝手に変えたりして行っています。それ自体がパワハラではないのか?

MTSの社長が、安全確認を促した時に「土浦は運転士が余っている。清掃でもやるか?」と発言したことは、清掃がメインの会社社長としてどうなのか?

安全研修後の酒席に「業務連絡」「全員出席」として、管理者が「ボーナス査定をゼロにする」と口頭で言っている。酒の席への参加強制は、完全なパワハラだとの追及に、回答できませんでした。

また、幹部会が最初から「つぼ八」で設定されているが、幹部会は業務なのか、だとしたら最初から飲み屋でやるのはおかしいのではないかと言う追及にも何も回答できなかったのです。



(東京では桜が満開とのこと。)

②要員不足問題

MTSは、新規採用も募集しているが「JRのネームバリューと実業務の違いがあり、内定をかけても辞退される」事実があることを認めました。

清掃業務の要員が足りないのにプロパー社員を限定運転士や検修に引き抜いて、それが次々と辞めていますが、それでも要員不足は無いと言うのです。

慢性的に要員不足だからこそ、現場の労働者を強権的に動かすことになります。パワハラの根本的原因がここにあると指摘し、改善を求めました。


(こんな花も咲いていました。「ウグイスカズラ」です。)

③勝田の清掃業務前超勤(残業)問題

MTSは、動労水戸がこの問題で申入れを出した直後の1月10日前後に超勤をつける様になりました。

しかしMTSは、2年前から超勤扱いにして来たと言い、自己申告をしていなかったことに問題があるかの様に言います。

必ず発生する業務を、作業開始点呼の前にやらざるを得ないことを知りながら、放置し未払い労働にして「作業ダイヤを見ないと分からない」と言って逃げ「バレたから払います」って、みなさんこんなんで良いんでしょうか?


仕事を取り戻す。

3年前に必要の無い「ライフサイクル制度」で水戸駅に配属された會澤組合員が、3月1日から大子運輸科に戻りました。現在、本線運転士として復帰するための訓練をしています。

人間は、一人ひとり自分が生きる価値があるのかを探し求めています。働くこと、働きかけることを通して世界や社会に関わります。

ちょうどイチロー選手が引退を発表しましたが、一人の人間が時間と心をかけた丁寧な仕事は、スポーツであれ、料理であれ他の人の力になります。

逆に力を出し惜しみする仕事は、他の人の存在を否定してしまうのだと思います。


(国分勝之撮影)

動労水戸組合員は、運転士登用はもちろん鉄道の仕事から20年以上外され売店などの関連事業に置かれました。

それでも腐ることなく、鉄道の仕事に戻るために会社と闘い全組合員の復帰を果たしました。これだけ長期間20才代から50才代になるまで、集団的に仕事を外された例は無いと思います。

動労水戸結成の原点は、労働組合幹部が実に立派なことを言ってたのに、いざとなったらみんな逃げてしまったことにあります。

昔の労働組合は数も多く、ストライキをやれば列車が止まりました。運動方針や発言も立派に見えましたが、いつも「この程度」という妥協が見えていました。

良い仕事をするということは、職場だけではなく労働組合においても同じことではないでしょうか?


(国分勝之撮影)

会社の幹部に取り入り、情報を集めて組合員を支配したり、口先で威勢の良いことを言いながら自分からは闘わない。そう言う嘘や手抜きが人の心を動かすことはない。

かつての労働組合幹部の在りかたへの根本からの批判を貫くことで、動労水戸は作られて来ました。

仕事を奪われ、組合員をバラバラにされたからこそ、仕事と職場、組合員の大切さを知る労働組合として、自らの存在意義を改めてハッキリさせる時が来ていると思っています。

 

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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