3月6日、東北新幹線で列車分離事故が発生してしまいました。昨年9月に続いて2度目の事故です。今回は首都圏で起こったこともあり、マスコミも大きく取り上げています。利用者からも鉄道の安全に対して、不安の声が上がっています。
東北新幹線ではこの1ヶ月間ほどで、列車に電気を取り込むパンタグラフの損傷や不具合、車体が載っている台車の異常を知らせる表示灯点灯の事象も起きていました。まさに異常事態の感じがします。

(列車分離事故を報道する新聞記事)
動労水戸では2月5日に、JR東日本との間で「鉄道の安全に関する」団体交渉を取り組んできました。これは昨年の東北新幹線の列車分離事故や、車輪の軸挿入圧力データ改ざん、ローカル線の倒木や落石対策などについて、会社に安全第一を求めるものでした。
この交渉において会社は、「問題意識は受けとめる。マネジメントの強化をしっかりとして課題を見いだす」等と回答していました。
しかしその直後から、今日の事態に陥っているのです。それも昨年1年間に起きた問題が、わずか1ヶ月間で起きてしまったのです。この原因は、単純に技術的なことだけではないように思わざるをえません。
(2005年に出された鉄道本です。列車が定刻で走るためのシステムがありました。今日のJRはそれが破壊されているようです)
この間JR東日本では、大規模な組織再編が行われてきました。新幹線も独立した統括本部となりました。この再編は、さらに生産性を向上させて利益を上げるためです。その中では、車両メンテナンスもコストを下げるために、業務委託が主になっています。こうした経営のあり方が、今日の異常事態の大元にあるのではないでしょうか。
JR東日本では、経営のトッププライオリティーとして「究極の安全」を掲げています。にも関わらず事故や故障が絶えません。それによる列車の遅延も、年中起きているのが現実です。そこには労働組合を排除し、労働者に会社施策を素直に実行させる方針があるように思われます。それによって会社自らが、社会的信用を失墜させているのではないでしょうか。
(みんなの力を合わせれば、未来を切り開ける!)
労働組合は、会社を潰すための組織ではありません。労働者の権利を守り、労働条件の向上を目指すために力を合わせる組織です。そこには仕事を通じて社会的責任を果たす役目もあります。ですから労働組合は、社会全体への団結を拡大できるのです。JRの職場では、今こそ労働組合の力が必要です。会社の評価をめぐって競争するのではなく、自らの職場の中で仲間として生きていくことこそ、未来を切り開いていけるのではないでしょうか。みんなで労働運動を盛り上げていきましょう!