みんなの団結で鉄道の仕事を守ろう

 JR東日本では、これまでの業務の系統を越えて社員に何でも従事させる、「業務の融合化」が進められています。3月18日のダイヤ改正の提案では、乗務員の基本行路に「駅業務等」の時間が組み込まれました。



 これは「融合化」によって鉄道業務の専属性を解体して、系統別の業務を兼務することによって、さらなる要員削減を進めるものではないでしょうか。実際国鉄分割民営化においては、「多能化」という施策によって、多くの余剰人員が生み出されました。そしてこれによって労働組合役員などが職場から排除されました。同様の施策が進められているのだと思います。

 一方では「◯◯プロジェクト」などによる、労働者間の競争も煽られています。その根幹には「勤務評価」への不安の強制があります。労働者の団結を解体することで生産性向上を推し進めるものだと言えます。「ワンマン運転」も職場のプロジェクトから始まり、多くの車掌の合理化を実行してしまいました。



 労働組合は、こうした要員合理化や労働者の団結破壊に対して闘ってきました。それは職場で共に働く労働者は仲間であるからです。仲間が窮地に追い込まれる施策を許すことは、明日は我が身だからです。だから労働組合に結集して、「共に生きる」ことを目指します。動労水戸はそのために、職場に労働組合を蘇らせたいと考えています。
 それぞれの仕事の大切さを改めて捉え返し、みんなの団結で鉄道の仕事を守っていきましょう。


JR東日本の不当労働行為粉砕へ!

 動労水戸の組合差別裁判が、12月16日の公判で最終意見陳述を行い、いよいよ結審となります。被告であるJR東日本はまともに反論の証拠を出しませんでした。そのため11年におよぶ裁判となりました。



 動労水戸ゆえに運転士にさせないという運転士不登用事件で、最高裁まで争って、会社の不当労働行為が認定されたにもかかわらず、なんと、この裁判においても会社側証人は「不当労働行為をやった認識はない」と違法行為を居直り続けています。
 このJR東日本の姿勢を、絶対に正さなければなりません。



 私たちはこの裁判で、組合員の不利益を取り戻すことを通じて、職場に労働者の団結を取り戻すことを目指してきました。

 国鉄分割民営化以来の組合敵視政策は、今日のJR東日本の「変革2027」のもとで、すべての労働組合への解体攻撃が強められています。「ジョブローテーション」「ワンマン運転拡大」「組織再編」のもとで、組合役員などへの強制配転が強行されています。これを恐怖支配の道具として、すべての社員に競争と分断を押し付けています。

 私たちはこうした現状を何とかしたいと思っています。安心して働き、安全な列車を走らせることのできる団結を取り戻したいと考えています。JR東日本の不当労働行為を絶対に粉砕したいと思っています。そのために全力で闘いますので、共に働く職場の皆さんの応援をお願いいたします。

労働者のための労働組合へ!

 動労水戸は10月29日に、第41回定期大会を開催しました。私たちはこの大会で、組合員が主体となって、職場に労働者のための労働組合を取り戻していく、2023年度運動方針を確立しました。



 今日のJR体制をめぐっては、JR東日本を中軸にして、さらなる分割民営化攻撃がおしすすめられています。ワンマン運転の拡大によって車掌が余剰員とされ、柔軟な働き方と称して駅の仕事などが兼務させられています。さらには「統括センター」などと言って、一つの職場を広範囲にして職場のあり方を根本から作り替えられています。

 そして国と一体となって赤字ローカル線の見直しを打ち出しています。これは国鉄分割民営化で廃止できなかった線区を、企業として儲からないから廃止しようとするものです。国民の共有財産あった国鉄を、国鉄分割民営化によって企業のものとして奪い取り、企業の利益を確保するために維持することが困難として、切り捨てようというものです。

 こうしたやり方に対して、職場の労働者は怒りと不安を抱いています。しかし、会社が全面的な労働組合解体を進めるなかで、事態はなんの抵抗もなく進められようとしています。国鉄分割民営化は、労働組合を解体することによって進められてきました。職場の労働者が団結できる労働組合があれば、こうした攻撃は止めることが出来たはずです。

 労働組合は1人1人の労働者のために、みんなの力を合わせることが原点です。この原点を今こそ取り戻したい、そういう思いで私たちはすべての職場の労働者の団結を作っていきたいと考えています。その力が仲間の仕事を守り、私たちが生きる社会を守ると確信して、新たなスタートを開始していきます。


無題



 去る7月25日、国土交通省が設置した有識者検討会は「地方鉄道の再構築に関する提言」をまとめました。
この提言では、はじめから地域協議会を設けて、事業者と自治体が鉄道存続策やバス転換などを検討させようとしています。




 これに合わせてJR東日本は、地方路線の収支を公表しました。それによると、1キロあたりの1日平均乗客数が2千人未満の35路線66区間すべてが、赤字であるということです。


 すでにJR北海道やJR西日本でも、区間別収支を公表していますがこの現状は35年前の国鉄分割・民営化の是非が問われる大きなもんだいです。

 国鉄・分割民営化は、国鉄の赤字を理由として、職員の10万人の首を切る大合理化攻撃でした。そのために労働組合をやり玉にあげ、200人を越える労働者が自殺に追い込まれました。

 またこのときには、多くの地方路線が廃線になり、第三セクターに転換された路線も少なくありません。

 たしかに、国鉄を分割・民営化して発足したJRでは、技術革新や効率化などで生産性は飛躍的に向上しています。
 しかし、それをもってしても地方の路線を維持できない現実は、単に、時代の流れのせいにして良いのでしょうか。

 国は国で、法律で国鉄を分割・民営化しておいて、35年たった今「赤字の路線は鉄道会社と自治体で検討してどうするか結論出せ」とだけ命令するのははなはだ無責任だと思います。



 これまで地方創生だの都市機能の分散だのさんざん言ってきて、結局は金儲けになることばかりにしか目を向けない。これまでも言われてきたように鉄道の廃線化が高齢化社会と相まって過疎化にさらに拍車をかけることになることは明らかです。



 そうした政策のあり方がすべての根源となっているのに、それをほうかぶりして、破綻の責任を労働者と自治体に押しつけるとんでもない問題のすり替えだと思います。絶対に許すことはできません。

 また、8月31日、JR東日本はあらたに鉄道部門3万4千人のうち4千人の要員削減を考えていることが報じられました。かつて7万4千人で始まったJR東日本。どれだけ生産性を上げれば気が済むのでしょうか。



 私たちは、労働組合としてこれ以上仲間を奪われることは許せません。また、これ以上地方を切り捨てることは許せません。私たちはそのために、労働者の力を結集して立ち向かっていきたいと考えています。

「中編成ワンマン運転拡大について」提案される

 JR東日本は6月末に、「中編成ワンマン運転の拡大について」を提案し、動労水戸は7月1日に受けました。
 
 この提案は、「今後、更なる生産年齢人口の減少や・・・社会環境の急激な変化、技術革新の進展等に対応しながら、お客様が求める輸送サービスを提供していくため」というものです。具体的には、常磐線水戸−いわき間のE 531系5両編成の全列車を、2022年度末にワンマン運転にするというものです。私たち労働者からすれば、「お客様が求める輸送サービス」というなら、乗客が安心して利用できるようにすべての列車に車掌を乗務させるべきだと考えます。


 すでに多くの線区でワンマン運転が行われていますが、昨年3月に実施した水戸線の中編成ワンマン運転では、設備の不具合や急病人の対応、車内秩序の維持などで多くの問題が上がっています。
また水郡線では7月初旬に、通学列車の車内で高校生がいたずらを受けたようです。

 ホーム上や列車の中は、運転士だけではカバーしきれるものではありません。車掌が乗務することで列車内の秩序を維持したり、ホーム上で起きた問題などに対応できるだと言えます。なによりも乗客の不安に対処できることになると思います。

 今日の社会では、思いもよらぬことが多く発生します。こうしたことに即座に対応するためには、そうした場所に人を配置するべきではないでしょうか。



 「安全は輸送業務の最大の使命である」。これはJR東日本の綱領の第一です。
鉄道の安全を守る、乗客の生命を守るために、コスト削減のためのワンマン運転拡大ではなく、すべての列車に車掌を乗務させることを、動労水戸は求めていきます。

カレンダー

02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 6 7 8 9
10 11 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

フリーエリア

最新CM

[12/24 Jamesbes]
[01/23 JamesGatte]
[12/25 LenkaErund]
[11/07 CarmenCoacy]
[10/13 StevenADERT]

プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

ブログのご意見・ご感想は↓↓
doromito30th@yahoo.co.jp


【本部事務所】
310-0011
茨城県水戸市三の丸3-1-3
電話番号:029-227-6020
FAX:029-227-6291

バーコード

ブログ内検索

P R