定年組合員慰労会

 動労水戸は4月22日に、60歳定年を迎えた組合員の慰労会を開催しました。今回の慰労会では、コロナ禍によって延期となっていた2020年度、2021年度の定年者も合同で行わせてもらいました。



 定年を迎えた組合員たちは、国鉄分割民営化による仲間との分断攻撃や、JR による不当な差別攻撃を乗り越えて、労働者としての誇りを持って働いてきた組合員たちです。現在はほとんどの組合員が、再雇用によってグループ会社に出向して働いています。



 40年を超えて労働者としての団結を守り、労働組合運動を支えていただいた先輩方を慰労し、あらためて一緒に生きていく思いを深めることができました。

 一方で3月ダイヤ改正から1ヶ月が経ちました。
今回のダイヤ改正では、現場労働者の中では乗務員の「駅業務」に、多くの不満が出ています。

 乗務員が行う駅業務は、駅業務が回らないために、手助けに行くというものではありません。乗務員の仕事の中に駅業務の時間を組み込んで、駅社員の余剰を作り出すために行われているとしか思えません。
会社の言う「柔軟な働き方」とは、結局は一層のコスト削減ではないでしょうか。



 他方で今回のダイヤ改正では、水郡線においては一部の駅における列車交換時の停車時分が改善されました。
これは、これまで駅の信号機設備のせいで時刻表通りに発車できなかったことから、停車時分が延長されたものです。

 動労水戸でも以前から改善を要求していましたが、今回これが改善されたのは、現場の労働者が何度も列車交換の遅れの報告を上げてきた努力によるものだと思います。



 「柔軟な働き方」などではなく、それぞれが本来の仕事に責任を持つことこそ大事なのではないでしょうか。しっかりと勤めようとする姿勢に、労働者の誇りと喜びを感じます。現場労働者にはそういう力があり、この力を合わせれば職場を変えていけると確信しています。

先輩の退職を祝う

 動労水戸では3月31日に、土浦支部の鈴木組合員が退職を前にした最後の出勤となりました。
 この日は職場の仲間たちが、鈴木さんを暖かく労って下さいました。



 動労水戸組合員として国鉄分割民営化を乗り越え、JR東日本の不当な差別にも負けることなく、65歳の退職を迎える鈴木組合員に、組合としても感謝とお祝いを伝えたいと思います。

 先輩が定年や再雇用からの退職を迎えることは、労働者としては長年の仕事をやり遂げたことを祝うことではないでしょうか。送り出す後輩たちが、その思いを先輩に伝えられたらと思います。



 JR東日本では、定年や退職を迎える乗務員のラストランのホームでの出迎えに、処分さえちらつかせるような規制がかけられてきています。無事にラストランを終える先輩を、がっかりさせることだと思います。



 鉄道の仕事は、営業、運輸、設備などのすべての業務が繋がることで成り立ちます。私たちは、この仕事をやり遂げてこられた先輩たちに、出来るだけの感謝とお祝いを伝えられたらと思っています。

JR東日本に賠償命令 動労水戸裁判、一部勝訴 3/24水戸地裁

 3月24日、動労水戸がJR東日本に対し、組合差別を受けたことに対する損害賠償を求めた裁判の判決が水戸地裁で出されました。



https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20230324/1070020391.html

 「組合差別で運転士不登用されてきた組合員に慰謝料」

 判決では長年にわたり組合差別により運転士の資格があるにも関わらず運転士にさせられなかった原告12名に対して、会社に慰謝料の支払いを命じました。差額賃金やその後の職名変更など請求していたものの多くは認められませんでしたが、組合としてはこの判決を「一部勝訴」と受け止めています。



 これまでの運転士登用差別における労働委員会命令不履行を巡り、原告組合員は本当に悔しい思いをしてきました。そうした、「多大な精神的苦痛」が認められたことは、組合員の生き方が間違っていなかったことを証明するものとなりました。

 「活動を妨害された組合に対しても150万支払い命じる」

 また、こうした組合差別によって組合脱退や組合加入を妨害されたりしたとして、動労水戸の組合活動に「無形の損害が認めるのが相当」と会社に慰謝料に準ずる賠償を命じました。すべての組合員が受けていた差別的扱いに、一矢を報いることができたと思います。

 昇進差別や債務不履行、一方的な職名変更に対する請求が棄却されたのは残念でなりませんが、11年を超える裁判の地裁判決において、組合員が勝利したと思えることが、何よりも大きな判決となりました。


 いまのJR職場ではすべての組合が敵視され、会社に何をされるか分からない状況だと言えます。そういうなかで労働者は、ひたすら管理者に言われるがままに、孤独に働かざるをえなくなっていると思います。

 私たち動労水戸は、こうした状況を何とか変えていきたいと思って運動を続けてきました。動労水戸のような小さな労働組合でも、仲間と力を合わせて会社に立ち向かえば、少しは会社の支配を振り払っていけることを示したと思っています。

 仲間と力を合わせること、信じあうことが団結です。団結すれば道が開けます。皆さんも自分の職場から団結していきませんか。

労働者の生活を破壊する『業務融合化』ダイヤ改正

 JRでは3月18日にダイヤ改正が実施されます。このダイヤ改正で水戸支社は、乗務員への駅業務の融合や、常磐線勝田以北へのワンマン運転拡大を実施しようとしています。



 動労水戸はダイヤ改正提案に対し、3月2日に水戸支社と団体交渉を行いましに。

 交渉での会社の回答は、「『駅業務等』は管理者の指示で行う。業務の融合や兼務・連携を進めていく」「ワンマン運転でお客様の対応は変わるものではない」等の回答をしました。


 しかし現実の業務のやり取りでは、どのような業務をするのかさえも明らかに出来ず、結局は会社が掲げる「鉄道オペレーションの第一歩」というものでした。

 この「鉄道オペレーション」は労働者への負担を増大し、生活を破壊するものではないでしょうか。
 実際職場での説明では、膨大な駅業務をどの程度まで担うのかもはっきりせず、その教育として労働時間が増やされていきます。こうしたことに皆からは不安や怒りの声が上がっており、会社のいう「働きやすさや効率性」など感じられるものではありません。

 ダイヤ改正は、一般的には利便性の向上等を謳って行いますが、現実にはコスト削減のために行われています。ですから労働組合では「ダイヤ改正合理化反対」を掲げて闘われてきました。

 今日、「地方鉄道の存廃」が取り沙汰されるなかで、JR東日本は「変革2027」を掲げて、鉄道オペレーションを作ろうとしています。そのために「柔軟な働き方や社員の活躍」を強制しています。



このあり方に対して労働者は、自らの生活を守るために立ち向かわなければならないのではないでしょうか。会社は施策を進めるために、労働組合の破壊を続けています。労働者は団結を取り戻し、立ち向かっていくときではないでしょうか。私たち動労水戸は、そのために力を合わせていきたいと考えています。

労働組合運動の再生に向けて

 ここ数年JR東日本では、すべての労働組合を解体しようとする攻撃が強まっています。会社発足以来「一企業一組合」として協調してきた東労組さえ切り捨て、組合未加入者の「社友会」を育成しています。



 動労水戸はこうした攻撃の中で、職場の労働者の団結を取り戻そうと、職場から力を合わせて会社に立ち向かっていくことを目指しています。そのために組合員が主人公になる組合運動を進めてきました。
 この取り組みは、動労総連合の運動の方向性とは違うものとなり、動労水戸は昨年の定期大会で動労総連合から離脱しました。



 動労水戸の組合員は、国鉄分割民営化によって労働組合が攻撃され、労働者が分断されていくことに対して、「仲間と共に生きる」ことを貫いて自分たちの組合を結成しました。それは「自分たちの進む道は自分たちで決める」という思いです。
この思いを貫くために、苦渋の判断をしました。



 いま社会全体で「柔軟な働き方」を旗印に、労働者はひたすら激しい競争に駆り立てられています。動労水戸は、こうした社会の現状を変えていけるのは、労働の現場で苦闘する労働者自身であると考えています。そのために、これまで職場にあった労働組合の対立的状況を変え、互いに尊重し合うことで一緒にやれることを進めて、職場の労働者の団結を取り戻そうとしていいます。



 戦争や改憲の動きが激しくなる中で、労働者が生きていくためには「共に生きる」という思いで団結することが必要ではないでしょうか。
 私たち動労水戸は、労働者は必ず団結できると確信しています。そのために私たちにできることを進めていきたいと考えています。



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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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