働く人の軽視を許さない力は職場の一人一人にあります

資本主義社会は、労働者力を商品化することで成り立っています。労働者が働くことを利潤の源泉にしているのに、人件費を絶えず圧縮しないと資本が蓄積できず、競争に勝てません。労働者がいないと成り立たないのに、労働者を軽く扱い減らし続けなければならないのです。

年末JR東日本は、山の手線で無人運転の試運転を行います。来年3月16日のダイヤ改正
では、乗務員削減と共に東京の運輸基地の大改変を行おうとしています。それは、職場の団結と労働組合を解体し、会社の言いなりになる労働者にするということです。

しかし、問題は労働者は生きた人間であり、AIでも機械でもありません。機械がもたらすのは、夢の世界ではなく労働者の貧困化と貧富の拡大です。

そして命と安全の軽視。世界で最も非人間的な混雑と言われる東京の交通事情の中で、山の手線電化柱の倒壊もみぬけなかったJR東日本が無人運転をするということが一体どういうことか。良く考えて見ませんか。

AIの価値とはそれを作った労働者の価値でしかありません。原発が石油無しに動かず、労働者無しに動かない様に、全て労働者が動かしています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181219-00000015-nkgendai-life.view-000

水戸支社では、3月ダイヤ改正で変わる乗務員の行路に対する各現場の意見集約は、プロジェクトチームで行うという従来に無いことをやろうとしています。

これまでは労働組合に提案されて来ましたが、助役(管理職)を含め5人位の体制で勝手に進めるとしています。
つまり、すでに「現場の声」を聞いて行路作成を行ったとして、組合には形式的に提案しようとしています。団体交渉はやらない訳にはいかないが、労働組合からの変更要求には一切応じることは無いと言う事を進めています。

「職場の声は聞いた。」として、職場の労働者の声を無視する。労働組合の言うことは一切聞かないから「社員会」に入れ。それが深沢社長の意向です。
実際職場の計画助役に「意見集約はどの様にやるのか」と聞いてもハッキリとは答えません。「プロジェクトチームを作ってやると聞いたが」と言うと渋々認めます。完全に会社が選んだ者とだけで、秘密裏に行おうとしているは明らかです。

こうした会社のやり方を許して良いのでしょうか?職場と社会のこれからを担う青年を無視して、会社も労働組合も成り立たないことをハッキリさせませんか?

昨日。「5億円積まれても100円の大根をつくる方を選ぶ 」三里塚農民の市東さんの農地の強制収奪を許す判決が出ました。目先の金のために、働く人を軽視することは、命の軽視です。私たちがあきらめないことが、時代をつき動かします。

労働組合を復権させて、全てをひっくり返しましょう!

信念と確信、そして闘い

「年を召した先輩の労働者が一人います。今は70才を越えた方ですが、その方が労働運動に身を投じたのは戦後の米軍政の時代でした。…政治的な事件で20年ほど懲役に行かれました。」

「この先輩には、50余年の間、困難な道を歩みながら、今日まで志操を失うことなく辛抱してきた力があるということです。」

「それはまさに、(労働者の)歴史の発展に対する信念と確信というものです。」

「労働者が人間らしく生きることができる世の中…人間が人間らしく生きることができる世の中が、例え自分自身に対して訪れなかったとしても、いつかは必ずやって来るという歴史に対する確信です。」

動労水戸で学習会をはじめた、韓国民主労総の「労働組合リーダー論」に出てきます。



日本にも「人間が人間らしく生きれるために」沖縄の基地つき返還反対に立ち上り、獄中に44年も入れられている先輩がいます。

その方も「権力への怒りがあっても、生き方そのものを悔いたことはありません。」とキッパリ言っています。

嘘と偽善。今だけ、金だけ、自分だけと言われる世の中で、労働者が必ず立ち上がることへの不動の信念と確信、それを支える愛こそが彼の力です。

無期懲役で徳島刑務所に囚われている星野文昭さん、72才です。彼の生き方は、動労水戸の力であり生き方の源泉です。



明日21日13時から24日17時まで、茨城県土浦市民ギャラリーで、星野文昭さん、暁子さんの詩画展が開催されます。土浦駅前です。一人でも多くの方のご来場をお待ちしています。必ずみなさんも、生きる力をもらえます。

古い権威の時代の終わり。青年労働者の労働組合を作ろう!

古い権威の時代が終わり、一人一人の力を合わせて生きて行く新しい時代が来ていると思います。それは、一人の行動が回りを獲得し、動かす面白い時代の到来ではないでしょうか。

古い権威と時代の終わりを象徴しているのが政治家たち、そして労働組合の幹部かもしれません。

茨城県議会水戸地区選挙区では、東京電力労組の候補が落選しました。


本日はJR東労組の臨時大会です。東労組本部は、水戸、東京、八王子3地本を叩きながら約30億円の組合基金の半分。15億円を切り崩し、うち5億円を組織拡大の対策費に当てることを提案している様です。3地本の側も、突然金のことを問題にしはじめています。

激しく非難しあっていますが、結局最後は「金目」なんでしょうか?古い権威が崩壊し、結局金の力の支配ならば自民党をはじめとするこの国の政治家と変わりません。

時代を変える力は無いと思います。労働組合の力は、現場の労働者であり組合員です。それ以外に真の力はありません。



練馬区では、民営化のための「指定管理者制度」導入で職場を奪われる労働者が「ストライキ」を構え新たな職場を確保しました。


指定管理者の導入は止められませんでしたが、ストライキの力、その波及をとても恐れています。

JRも同じです。労働者の怒りが広がり、ストライキが波及することを心底恐れています。

使途不明な「組織拡大費」でなくストライキのための、闘うための資金が必要なのではないですか?

労働組合の主体は組合員です。労働者のための労働組合を今こそ取り戻しましょう!

三里塚農民の闘いとJR労働者の闘い

労働者と農民の闘い。木村書記長から追伸が、来ました。

天神峰カフェ参加へのお礼のメールが、決戦本部長の太郎良さんからありました。
太郎良さんは参加者が十数人であることに、「これが三里塚の現状です。亡き萩原進事務局長ににお叱りをうけそうです」と書いてきました。

私は、少ないという現状を受けとめれば、展望を開けるのではないでしょうか?と返信しました。



20日の判決は、強制執行の執行停止を取り消す判決が予想されます。それでも市東さんは、ここで農業を続けると微動だにしていません。市東さんの農地を守り、反対同盟を守り抜くために、茨城からもさまざまな形で関わっていければと思います。

三里塚と共にあるという人が、絶えず三里塚に来ているということが、強制執行を阻止する力にもなると思いました。
    三里塚農民の闘いと一体で、動労水戸の闘いを考えました。そして、労働運動も原点は自分たち労働者の自身の力で、自分たち自身が闘うことが基本であると確信しました。

労働組合も確かに支援を必要とするときもありますが、依存してはダメだと思います。三里塚の闘いで、反対同盟農民がまさしくその姿勢を示してきました。

私自身、それが原点でもあります。今の職場での闘争も、それを貫いてやりきりたいと思っています。
一緒に頑張りましょう。


20日の千葉地裁判決以降は、23日にも天神峰カフェが開催されます。

反対同盟は、判決後の状況によっては座り込みの決意を固めています。
みなさんも可能な限り参加してください。反対同盟と共に頑張っていきましょう!


三里塚・天神峰カフェに行って来ました。

「今だけ、金だけ、自分だけ。」農民からは農地を奪う、労働者からは仕事の誇りを奪う。そして命と生活を破壊する。

100年耕した農地を奪う、国と成田空港会社と闘う農民と団結し、成田市の天神峰カフェに木村書記長と池田執行委員が行って来ました。団結とは、信頼と確信を深め合うことにあります。

12月19日は、JR東労組の臨時大会。20日は、市東さんの農地を強制収用する違法な判決の撤回を求める「異議請求裁判」の判決があります。青年労働者をめぐる労働組合の決戦と農民の決戦は一体です。 


天神峰カフェに、動労水戸から私と池田執行委員で参加しました。

このカフェは、成田空港建設に50年以上にわたる空港反対闘争を、広く労働者民衆に伝えるために開催されているものです。

国と空港会社は、反対闘争を潰すために空港のど真ん中で農業を続ける市東さんの農地を奪うために、文書偽造や市道閉鎖などをしています。千葉地方裁判所はこうした事実をまともに審議することなく、12月20日に強制執行を認める判決を出そうとしています。

(市東さん宅の離れの補修作業です。)

これまで反対同盟と全国の仲間は、市東さんの農地を守るために千葉地裁を包囲しながら裁判闘争を闘っています。
今回の天神峰カフェでは、参加者の交流会のあと、市東さんの離れや作業場の屋根の補修と、第3滑走路予定地周辺の見学が行われ、私たちは第3滑走路予定地周辺の見学に行きました。


(補修した離れで市東さんの畑で取れた野菜を頂きながらの交流会。右手青いジャンパーが農民でもある木村書記長です。)

第3滑走路の南側の地区では、反対同盟ではない住民が、建設反対を掲げて多くの看板が立てられています。芝山町の殿部(とのべ)地区では、地区の名前で看板が立てられています。

また、A滑走路の南側にある芝山町の共同墓地では、「南無阿弥陀仏」とだけ彫られた石碑があります。これは、空港建設に賛成して移転をしたけれど、その無念を抱えて亡くなった人たちを鎮魂するために立てられたものだそうです。




国の政策には闘っても勝てないとあきらめて移転をしたけれど、故郷を奪われた悔しさは失っていないのだと痛感しました。
安部政権は、戦争と改憲のために住民を犠牲にして、成田空港や辺野古新基地建設を進めています。核兵器を持つために、福島県民から古里を奪い、原発再稼働を進めています。労働者民衆を犠牲にし続ける国策を、絶対に認めるわけにはいかないと思います。


(市東さんの畑です。)

三里塚反対同盟は、どんなに激しい攻撃をかけられても挫けずに立ち上がっています。私たちもこの思いと一緒に、職場でも三里塚でも闘っていきたいと感じました。
こうした闘いが日本の中にもあることを知らなかった皆さん。ぜひ三里塚に行ってみて下さい。

一方その頃…

動労水戸平支部事務所では、いわきユニオンの執行委員会&忘年会が開催されました。

来年2月のユニオン大会に向けて、青年労働者中心の執行体制作りを確認。常磐線全面開通・帰還強制が貧しい人たちの生活と生命を奪うものでしかないことを改めてハッキリさせました。

「40代をはじめ原発で働いた仲間が3人死んだ。被曝が原因に決まっている。」と涙まじりに話す元原発労働者と一緒に、みんなで闘う意志を固めました。

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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