12月JR東日本運輸車両部は、準備が出来たとして乗務員監視カメラの本運用を通知しました。ヨーロッパでは、設置された監視カメラで従業員の行動が監視されていた実態が明らかになり、騒ぎになっています。トイレに立つ頻度がグラフ化されたり、ロッカー室で着替えながら同僚同士で上司の愚痴を言っていたのもすべて隠しカメラで記録され、人事評価に利用される、という事態にになっているそうです。監視カメラは、労働者を監視と評価で縛りつけ仲間との人間的つながりを奪い、労働組合を破壊するために導入されます。 (運転士は背面から見られるだけでなく、カメラで監視されます。かつては眠気冷ましにアクビや水分摂取が勧められた時代がありました。)
勝田運輸区の国分副委員長からです。
「3月ダイ改は間近な問題ですが、12月末に各職場に掲示された運転室監視カメラの問題、みんなどう思いますか。
もちろん反対だけれど、このままグズグスと指をくわえたままでいいのか。水郡線は対象にならないのかな?でもそれ以外の運転士・車掌は誰もが問題だと思っている。
車掌1人乗務問題も改札担当がどんどん減っていき、ひとりの状態が多くなるからこれからが問題になる。まだくすぶっている状態だけど、監視カメラの問題は東労組を脱退した者も含めて絶対嫌だと思っていると思う。
どんなことしたらこれを止められるか、全体を動かすことなんだけど、それにはどうするか。
やってみる価値が大ありなんじゃないかと思うけどどうかな?」
「それから昨年暮れ、いわき運輸区の乗務員休養室(ベッド)に社員でもない一般の人が侵入した。酔っ払いらしいけど、勝手に入り込み、ちゃんと下駄箱に靴を入れてベッドに寝ていたという事件があり警察をよんだという騒動があったそうです。 休養室には監視カメラはありませんが、大騒ぎして防犯カメラをあちこちにつけた割には何の役にもたってないと乗務員からは笑われています。」
防犯カメラでなく、本当は社員監視カメラだからではないですか?
必要なのは、相互監視ではなく温かな人のつながりであり、労働者の団結した力です。一人の深い決断がみんなに伝わって行くことは、監視カメラでとらえることはできません。
人は心で動くからです。