職場・現場を見ない無責任。

降雪から一転の小春日和につき、受験生のみなさん「サクラサク!」でピンクでお伝えします。

昨日のブログで報告しましたが、1月30日動労水戸は、JR水戸支社と大子運輸科の要員要求交渉をやりました。


会社は、労働組合を潰すために職場の声を無視し「要員は適正に配置されている」「組合の主張は聞かない」と答え続けています。会社側の交渉委員も上からの評価を恐れていますので、自分の考えを言うことはできないでしょう。しかし、管理部門にいてそれなりの処遇を受けている者が責任を取らずに、一体誰が責任を取るのでしょうか?

国民不在の厚生労働省の組織的改ざん問題とJRのあり方は、同じなのだと思います。上も下もきれい事ばかりで、現場無視。鉄道であれ、行政であれ、いかなる組織も現場があって成り立っています。


(国分勝之撮影)

動労水戸が団体交渉をやっている日、水郡線では、朝から車両故障や沿線火災がありました。

車両故障は、上りの4両編成の826Dが瓜連駅で最後部の1両しかドアが開かなくなりました。最前部でドアを開けると前3両しか開かないという故障です。一体「十分な検査体制」で起きる故障なのでしょうか?

さらに問題はこの先です。後台駅から運転士と車掌が打ち合わせて、前と後ろの両方でドアの開閉をしたそうです。通常は、車掌が最後部で乗客の安全を確認して開閉します。

一体どこでこんな指示が決まったのか。規定にも無い扱いについて、乗務員の間ではやってはならないことだとの声が出ています。

また沿線火災の影響で、339Dが2両運転のところ1両となりました。その関係で828Dが大子で取り込みになりました。この取り込みに、動労木村水戸書記長が「前超勤」(前残業)で当たることになりました。

「他にやる人はいないのか」問いだだしたところ、「指導会議に出張になる指導しかいない」とのこと。

交渉をやっているそばからこうした事態が次々と起こっているのです。

他方この日、29日の強風のため常磐線で時速25㎞規制がかかっていたのに100㎞で運転していたことも発覚しています。

https://mainichi.jp/articles/20190131/k00/00m/040/007000c

JRの事故ではありませんが、30日には、東海村核燃料施設で放射能漏れの警報がなりました。

https://johosokuhou.com/2019/01/30/12191/


要員は足りている。放射能漏れはない。その場しのぎで、現場を見ないことの蓄積がどの様な結果を生んでも責任を取らない人たち。しかし、彼らに任せて置く無責任もあると思います。

労働者自身の労働組合を作り直し、子供たちの現在と未来への責任を果たしませんか?動労水戸と共に。


水郡線大子運輸科の要員不足で団体交渉

おはようございます!

水郡線営業所の要員不足問題について1/30水戸支社と団体交渉が行われました。

その概要について明らかにします。

1.現状認識

会社:運転士について、必要な要員は確保している。標準数は28人。出面22、指導2、計画1、予備3。現在員は28名で足りている。標準数とは年間を通して業務に必要な人数をいう。

車両職については、標準数は11人。必要な要員は確保している。仕事が重なったら優先順位でやっている。超勤は昨年と比較して増えているわけではない。出張を見ても確保している。

組合:休日勤務や勤務変更が年がら年中起きている。1ヶ月所定の交番どおりに乗っている運転士が何人いるのか。正常な状態とは言えない。

車両も減車や欠車がたびたび起きている。人がいなくて修繕が間に合わない。水戸で修繕できる体制を作るべきと何年も前から言ってきたがやらない。

要員確保できているという会社の認識とは大きく違う。

2.運転士の要員補充計画

会社:人事異動のタイミングで後任運転士が乗れるようになっていない。後任が1人で乗れるのには線見など1~2ヶ月はかかる。現在、補充の具体的な計画はない。早急に異動があるとは言えない。

組合:いつも足りなくなってからしか対処していない。1人で乗れるまでは時間がかかるし、その間現場では不自由な思いをする。

ライフサイクルや定年退職者など減になることがわかっている。事前に対処しないのは会社として無責任だ。


(国分勝之写真展)

3.車両職の補充計画


会社:勝田車両センターから来た人で、養成は2~3ヶ月かかる。やったことがない人で半年くらいかかると考えている。超勤も昨年と比べてそう多くない。現在新しく養成する計画はない。

組合:検修の仕事は滅多にない修繕もあり1人でやれるようになるのには運転士以上に時間がかかる。計画的に若い人を養成していく計画を作るべきだ。足りなくなってからでは遅いし、余力があるときでないと教えることもできない。

4:ライフサイクル

会社:駅の輸送職の余剰を指摘されたが、ライフサイクルはお客さまサービスを身につけてもらうのが目的。水郡線営業所は標準数で足りている。

組合:水戸の輸送職は余剰があり水郡線営業所の運転士は不足している。運転士が安全に運転できるようにするのがお客さまサービスではないのか?

ライフサイクルの最後の1ヶ月は後任のライフサイクルの者を教えるためののりしろだろう。しかし、駅で教える人は余剰なくらいいるが運転士は足りない。運転士の要員が現実にひっぱくしているだから3月までの期限を2月にして駅から戻せと言っている。そのぐらいのこともできないのか?

会社:早急に戻されたいというが、会社として異動は「任用の基準」で行う。組合の主張は主張として受けとめる。(つまり組合の言うことが正当でもやらないということです!)



この報告に対して現場の青年が意見を寄せてくれました。

会社は相変わらず現場が見えていませんね。益々酷くなっています。

検修の皆さんが、車両故障で休日や夜間に呼び出されている事に対して、何とも思ってないんでしょうか。

乗務員だって、人がいないのに研修や出張が多くて勤務回らないと当直(助役)がボヤいています。

会社が盛んに乗務員制度を変えるとか言って、時短行路等を作るとか言っていましたが、それすら出来ないと言う事は、そもそも要員が最初から足りないという事の証ですよね。

更に言えば、大子の乗務員は介護や育児が必要になっても我慢しろという事なのかなという見方もできます。かなり、矛盾に満ちた回答ですね。

ライフの事ですが、かつて会社はライフの目的は、「運輸のプロ」を創る事だとか言っていましたが、「お客様サービスを身につける」という回答になったようですが、いつの間に変わったのでしょうか。それとも同じ意味なのでしょうか。

社員やお客様ではなく、メディアや株主ばかり見ている会社の姿勢を表している回答だなと思いました。

自分自身を生きる選択と「社友会」

現在の資本主義社会では、歴史上無かった生産力の実現で豊富な選択肢が用意されています。

人間は消費者とされ、人間の創造的行為が「間違いの無い商品の選択」にある様に思われます。

人間は、右か左か?など絶えず選択しながら生きています。その「間違いの無い選択」が、企業などが提供する枠内での選択にされていることに気が付かないでしょうか?


(国分勝之写真展。1978年1月磐越西線更科信号所付近。吹雪の中の急行「ばんだい」です。当時は常磐線の急行形は453系、磐越西線や東北本線は抑速ブレーキ付の455系でした。)
 
この狭い枠内での選択が全く無力になったのが、東日本大震災であり福島第一原発事故の経験でした。泣いても、わめいてもどうしようもない経験でした。

人々はそこで、一人一人が自分自身の人間としての選択を問われました。多くの友人、知人、家族を亡くし、ふる里を奪われて「生きる意味」を深く考えたと思います。

残された命である自分自身が、何をすべきなのか?もうそこには、提供されたものから選ぶ賢い人間かどうかの基準は無かったと思います。


(1979年ごろの植田ー泉  415系の前身403系。冷房はなし、すべて4両1ユニットで、4+4が一般的な編成でした。)


さて、JR東日本社友会の規約では、労働組合に入っていないことが、加入の資格としてされているようです。

そこでは「賢い選択は、労働組合を脱退すること」として会社から提供されています。

私たちは、労働組合を脱退した労働者が悪いなどとは思いません。むしろ労働者一人一人の選択肢にならなかった労働組合の問題と向き合い、自ら変えて行こうと討論しています。

「自分は社友会に入るつもりはないです。マイプロとかやって自分の生活がなくなりますよね。」と生きることの日常を大切にする青年の選択があります。

その選択を尊重し、お互いに尊敬し合える労働組合になりたい。青年が夢と展望を語れる労働組合になりたい。これを動労水戸自身の選択にしたいと考えています。

JR東日本社友会の勧誘をどう考えますか?

JR東日本の職場では「社友会」の勧誘が、助役によって進められています。

大子運輸科では、企画助役が社友会規約を渡しています。土浦では50人くらい入っていると言われています。

助役と言えば現場管理者。JRの昇進試験は、勤務評価で合否が決まりますので助役に言われると弱いですよね。

社友会は、昨年会社が乗務員制度の根本転換とJR東労組解体をセットで進める中で推進されて来ました。


(国分勝之写真展。「私が高校生のころ1977年ごろの磐越東線の風景。江田信号所付近です。」)

「甘い誘い」には毒があります。それでなくても乗務員は、目一杯乗務させられた上「マイプロ」だの「業務研究」だのをしないと勤務評価で差をつけられ、昇進試験が受からず、賃金が上がりません。

自分の仕事以外のことをしないと賃金が上がらない。そのこと自体がおかしくないですか?

「マイプロ」って昔は「小集団活動」って呼ばれていました。動労水戸は、所定の仕事以外の「小集団活動で差別することは違法だ」という判決を勝ち取りました。

いつの間にか名前を変えて、所定の仕事以外で勤務評価することがまかり通っています。


(レトロ感が凄いですね!「やはり1977年ごろの磐越東線小川郷駅での交換です。この時代は跨線橋などなくても駅員が安全に線路を渡してくれて人に優しい駅でした。」とのことです。)

つまり、黙って従うから当たり前にされているだけなんです。

「おかしいじゃないか!」って誰かが言い「そうだ、そうだ」ってみんなが抗議したら成り立たないのです。

そう言う、当たり前のことを当たり前にするために労働組合はあります。

みんなに本当に必要なのは「会社のための社友会」ではなく「労働者のための労働組合」ではないでしょうか?

会社に提示された選択しかない訳がありません。選択とは、自分自身を生きることだと思います。

私たちの生きる力!星野文昭さん解放へ!

みなさんお疲れ様です。

悲しいことですが、日本では毎日56人以上の人が自死し、19才以下の若者が2年連続増加しているそうです。

せっかく生れたて大切な命ですが、人としての関係を断たれ、生きる意味を失うのかも知れません。

自分たちが当然の前提として来た土台が崩れていることに、気付くべきなのかも知れません。

みなさんは、自分がやってもいない犯罪で無期懲役にされ、刑務所に45年閉じ込めらて希望を持ち続けることができますか?

昨日は、東京都内スカイツリーが見える浅草駅の近くで「星野文昭さん今すぐ解放」全国集会がありました。


(文昭さんの家族。獄中結婚されて32年の暁子さんの訴え。韓国ではテレビニュースに取り上げられました。)

会場は満杯で750人が集まりました。

(歌手の福山竜一さんと青年たちが、星野さんの解放を求めて歌いました。)


(新たに弁護団に加わった角田義一弁護士。元国会議員で現在立憲民主党顧問とのこと。「憲法36条違反の残虐な刑罰だ!国連人権保護委員会に提訴しろ!何でもやれ!」と激しい怒りを表していました。)

佐渡から来られた荒井真理さんと言う女性からは、四国地方更正保護委員会の「権威」にひれ伏すことなく堂々と闘って来られたことが報告されました。

みなさん。おかしいと思うことはおかしい。納得できないことを自分からあいまいにしないこと。

そして労働者民衆・仲間を信頼して、闘うことで困難を希望に変えて行くことができます。

星野文昭さんは、極寒の冬にも、酷暑の夏にも暖冷房の無い刑務所で沖縄の人々を思い、福島の人々を思い、青年労働者を思っています。決して絶望しません。

動労水戸は、JR労働運動で奇跡を起こすことと、星野さんを取り戻すことを一体で考えて来ました。

できないと思われていることを、私たちの手で実現して見ませんか!


(意見広告運動のカンパをお願いしていました。)

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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