水郡線大子運輸科からもうひとつの報告

ライフサイクル制度で3年間水戸駅に強制配転されていた会沢憲一君が、3月1日に大子運輸科の運転士として復帰します。本当にご苦労様でした。そして応援ありがとうございました。

会沢君はライフサイクル制度を無くすために、動労水戸に加入して闘いを開始しました。ライフサイクルの対象となった最初の年は、会社は強制配転できませんでしたが、何の意味も無く翌年に強行されました。しかし、ここからが本当の闘いだったと思います。


(ライフサイクル反対ストライキを貫いた会沢君)

回りから見れば、反対しても結局やられてしまうととらえるでしょうが、会社は「結局やられてしまうのだから反対してもしょうがない」と、労働者をくじけさせることが狙いです。

それは今のダイヤ改正や組合解体攻撃と同じです。「反対しても勝てない」という考えから、「自分だけは評価を受けて生き残ろう」となり、社友会へと動いているのではないでしょうか。

会沢君にかけられた強制配転との闘いは、この制度に屈服しろという会社と真っ向から立ち向かい、くじけることなくその意志を貫いて運転士に復帰する闘いでした。


(国分勝之撮影)

彼が負けずに運転士に復帰したことは、今後の会社にとってとてつもない脅威だと思いますし、職場の青年たちを励ますと思います。

「労働者は将棋の駒じゃない」、この思いを守り抜いて運転士に復帰する。どこの職場を見ても、管理者でさえボロボロにされている現状です。労働者を将棋の駒にして来た結果です。

会沢君は共に闘う仲間を信じ、後輩たちにはこんな思いはさせないためと立ち上がりました。

そしていま、運転士としてしっかりと復帰することを目指し、新たな奮闘を開始します。

ライフサイクル制度を無くす闘いも、仲間と職場を守る闘いもこれからです。職場の皆さん、全国の労働者の皆さん。ご支援とご協力を、改めてよろしくお願いいたします。

職場代表選挙投票が始まりました。

みなさんおはようございます。
今日から水郡線大子運輸科では、職場代表選挙の投票が始まりました。

大子運輸科では、動労水戸の木村書記長とJR東労組で頑張っている青年に加え、会社側の候補者として何と管理者である助役が立候補しています。

木村書記長からの報告です。

助役は、昇職・昇格に関わる勤務評価を日常的に行っている管理者です。そもそも労働者の代表でなく、労働者を管理する立場の人が職場代表に立候補すること自体がおかしいのです。


(国分勝之撮影)

当然にも科長に抗議しました。

すると科長は「昨年も同じ掲示が出されている」と言いました。それは、去年もおかしかったことしか意味しません。

さらに「管理職も二種類ある」と、訳の分からない答えをしました。脇で話を聞いていた当直助役まで驚く話でした。

投票用紙への記入場所は、助役の前ではなく別の所で記入するとのこと。当たり前のことですが、助役が立候補して、助役が管理・監視する選挙なんて、そもそも公平でも公正でもありません。

職場の人たちは、「やっと所信表明が出されましたね」「労働者の意見が言える人が出なければダメだよね」などがの意見が出されています。

社友会についても議論になり「会社を良くするというより、自分の評価のためだよね」と、批判的に話す人もいます。

今日の動労水戸裁判のストライキも、その評価の不公平を許さない闘いであることを話すと、裁判の意味を理解してくれていました。

いろんなことが絡み合って、動労水戸の闘いが伝えることができてきたかと思います。


(国分勝之撮影)

ダイヤ改正をめぐっては、行路案を担当した計画助役に、水戸駅や常陸太田駅の折り返し時間を聞いてみました。

すると計画助役は「あの時間では無理です」と他人事の答えでした。「それをやったのはあなたでしょう」などと話をしました。

一緒にいた組合員の根本透さんから「あなたがこんなでたらめをやったことが、歴史に残るんだよ」と弾劾されました。

こんな現状を変えるために、みんなで議論し、自分たちの代表を選びたいですね。

苦しみを半分に喜びを倍にする仲間

みなさんお疲れ様です。

昨日の3月ダイヤ改正の団体交渉の内容については、なるべく整理して分かりやすく報告したいと思います。少々お待ち下さい。

今日はやはり動労水戸ブログを見ていただいている人からの意見を紹介します。


(梅が真っ盛りですね。国分勝之撮影)


「大半の人は、理屈でなく感情で生きています。だから、労働組合の出発点も労働者の苦しみや悲しみ、痛かったり楽しかったりすることにあると思います。」

「理解されない理屈の前に、義理と人情を大切にした動労千葉の中野さんと韓国民主労総の共通の土台がそこにあると思います。」

「まず人間の共同性があって成立している。労働者も人も、信頼できる仲間がいることで苦しみが半分になり、喜びは倍になるのです。」

「悪いことをしたら友達でない。良いことをしたら友達だということだと、会社や資本が言うことと同じになってしまう。」

「仲間ならば、相手の話すことや書いていることの行間を読むこと。つまり相手を受け入れることが大切だと思います。」

「もし悪いと思うことがあれば、こうしたことが悪いと具体的に言うべきなんです。相手を思う気持ちがあれば必ず通じる。」


(国分勝之撮影)

「中野さんが残したもの。民主労総と共通する労働組合の原点を動労水戸に感じています。動労水戸には、他に無いものがある様に思います。」

「堂々と頑張って欲しい!」

というメッセージを頂きました。

今はみんなが苦しい時かもしれません。苦しみを半分にして、喜びを倍にする動労水戸の仲間と一緒に生きませんか。

子供たちや青年も命と人生の主体です。

みなさんお疲れ様です。

一昨日は、渋谷の児童養護施設の施設長が、施設を出た青年によって命を奪われました。

親が子供を殺し、「捨てられた」子供が大人を殺す。他の人に攻撃的でない子は自分を殺す。

人の関係が根本から崩れてはいないでしょうか?


(約30年前の動労水戸のお花見。無傷ではありませんが、子供たちと生きて来ました。)

組合員を守る労働組合を貫いて来た動労水戸が、同時につかんで来たことは「組合員は単に守られる存在ではなく、労働組合の主体である」ということです。

一見矛盾していますが、子供たちもまた親や社会に守られるべき存在でありながら、人格であり、命と人生の主体であるということと一体だと思います。

労働組合も、労働者として共通な目的のため組織なのですが、人が集り力を持つほど、中心的に運営する人に力があるかの様に思われるのです。

しかし、その力は役職にある人や所属している人の力ではないのに「世話してやっている」「面倒を見てやっている」「教えてやっている」として相手の人格や主体性を無視して展開される時、そう言う労働組合や組織は生命力を持たなくなる。

これが、国鉄分割・民営化とその後の約30年間で見て来た真実です。


(国鉄分割・民営化から14年目。2001年のストライキ。)

労働組合は、労働者の自主性や積極性無しに何の力も持ちません。

ところで、子供であれ、大人であれやる気と力を奪う最も有効な方法は、「君たちのためだ」として「話を聞かず」「命令する」ことです。

だから、労働組合は労働者のために代わって闘う組織ではなく、労働者の言葉に耳を傾け、労働者一人ひとりの主体性と積極性があって成り立つ組織です。

ですから、労働者一人ひとりの存在と向き合えない、どの様な組織にも展望はありません。

韓国民主労総は、組合員を主体とする組合民主主義をとことん貫いて100万人の労働者を組織して、社会変革の原動力になっています。


(2014年ダイヤ改正反対ストライキ。動労水戸の闘いを、青年労働者が引継ぎ始めています。)

子供たちも、青年も、かけがえの無い命として、社会と人生の主体としてまず尊重されなければならないのです。その根本変革の現実的原動力が労働組合にある。

私たちは、そう確信します。「命を守るストライキ」を実現する自分たち自身の力を信じよう!そして、お互いの信頼の中に生きよう!


「大切な人の命を守って欲しい」ブログ読者。

みなさんおはようございます。

昨日は受験シーズンに、朝から中央線・総武線が止り大変でしたね。今日も働くみなさんの無事を心から願っています。

みなさん一人ひとりを大切に思っている人、またみなさん自身が大切に思う人もいます。

昨日は、ブログの読者からの声が届きました。

勝田運輸区での管理者とのやり取り、そしてそれに対する青年たちの切実な声に対して

「こんな酷い仕事を強制して、運転士が倒れたらどうするのですか?」

「子供も電車に乗っていますから、心配でしょうがない。」

「みんな一人ひとりが大切な存在なんです。職場だけの問題でなく、社会問題ではないですか。」

「是非とも広く社会に訴えてください。」

とのことでした。



(国分勝之撮影)

こうした声が届けられる一方、昨日は2/25なので3月の勤務が発表されました。

問題なのは、ダイヤ改正関係の団交がどの労組も終わってない(つまりダイ改以降の労働条件は確定していない)はずなのに3/16以降の勤務表もさらっと出されたことです。
 
これまでも勤務指定までに組合との団交が終わらない場合が幾度かありましたが、そのときは「ダイヤ改正後の勤務は変更することもある」と一筆書かれていました。それがありません。
 
現場の管理者に「団交も終わってないのにおかしいのではないか、支社の指示なのか」と言ったら「別に出すなと言われてないんで」との態度。

過日の管理者とのやりとりでも明らかですが、会社が出した行路の案が「決定」のように扱われているのです。

まったくの組合無視、労働者無視の暴挙としか言いようがありません。
 
こんなやり方で命を預かる運転士の仕事が決められていいのでしょうか?本当にこのままあの殺人的な行路を乗務するダイヤ改正に突っ込んでしまっていいのでしょうか?


(国分勝之撮影)

動労水戸は、本日MTSとの団体交渉。明日は、3月ダイヤ改正の具体的行路に対する団体交渉です。

特急車掌一人乗務。水郡線ワンマン化拡大でもそうでしたが、みんなでできることはいくらでもあります。私たちを支持してくれる人もたくさんいます。

悩んで何もしないより、行動することで変わります。

一人ひとり、それぞれ生き方や価値観は違います。お互いがそれをどれだけ認めあえるかが、人間の共同作業の土台なのだと思います。

それは、労働組合の最も大切な原理です。「相手に対する尊敬」が仲間を大切に思えることの前提なのです。

会社やその管理者への本当の批判は、そこにあるのではないでしょうか。


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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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