外注会社丸投げでねつ造事件発覚(JR東日本)

昨日、JR東日本の社外向け広報誌に、捏造記事のニュースがありました。


(国分勝之撮影)

JR東日本は社外向け広報誌「JR EAST」6月号で、架空の教授のインタビュー記事を掲載したと発表しました。この記事は、2013年3月号に掲載された早稲田大学大学院教授のインタビュー記事を、一部改編して再掲したものでした。
 
「JR EAST」はJR東日本の広報部長名で発行されていますが、編集は東京都内の業者に委託されているそうです。この業者が閉め切りに追われてやってしまったようですが、JR東日本の体質が浮き彫りになったと思います。
JR東日本の照井広報部長は「不正によって、読者のみなさまの信頼を失墜させたことをお詫びします」としていますが、今回の捏造はこんな一言では済まないものです。
今回の捏造では、インタビューする教授の名前と肩書きも捏造し、顔写真も加工して掲載しています。こんな捏造を委託業者がやったことだとして、一言謝罪すればいいかのような、不遜な態度にしか受け取れません。
 
JR東日本は、動労水戸の組合差別裁判において、昇進試験結果のデータの廃棄についても、業者に委託しています。しかし最近の公判では、この廃棄のやり方の会社側の主張が変わりました。委託を通すことで、会社としての責任を取らない体質が見えています。
 
このような無責任な会社のあり方を、労働組合はしっかりと正していかなければならないと思います。

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.traicy.com/20190730-jreast%3Famp%3D1%26usqp%3Dmq331AQOKAGYAcG2t6rCntXiqQE%253D

(これに対する現場組合員の声)

その通りです
その委託会社がJR東日本とどの程度のつき合いがあるのか知りませんが
MTSは100%JR出資の子会社
都合のいいときは「グループ企業として云々…」
都合が悪いと「まったく違う別法人です云々…」
と 使い分ける
まったくもって 怒 怒 怒!です

JR東日本白河研修センター物語

動労水戸白河物語

2009年9月。10年前の動労水戸組合員の白河研修センター入所は、組合差別裁判に最高裁で勝った結果でした。

しかしJR東日本はこれを逆手にとり、強制配置転換の脅しで、運転士を諦めることを強制してきました。
動労水戸組合員の白河研修は、強制配転との闘いの中で行われました。


 (労働者を会社にひれ伏させるためのJR東日本白河研修センターの偉容。)

私たちはこの研修に、自分たちが重圧に潰されないことを思って臨みました。

しかし講師たちは、一生懸命対応してくださいました。研修を終えるときにある講師は、「ここまで頑張ったんだから、運転士になって下さい」と言ってくれました。


 (「強制配転粉砕!」白河研修センター史上初のストライキ。)

その白河研修で見たことは、とても労働とは言えない光景でした。

白河研修センターでは、新入社員研修、車掌研修、実践管理者研修は、本社人材開発部が担当しているようです。

この中で行われるのは、奴隷か軍隊かと思われるような光景でした。

新入社員研修はわかりませんが、例えば車掌研修では、教習棟からかなり離れた実習線から「止まれ、止まれ」の大声が聞こえてきました。

列車防護の訓練のようでしたが、担当講師の目の前で叫んでも、「聞こえない」と言われるそうです。私たちは教習棟のベランダで十分に聞こえていました。


 (「脅しには屈しない!」仲間が一緒にいる。)

また実践管理者研修では、黒磯から白河研修センターまでの「行軍」がありました。私たちの研修中には、到着したグループが、歓声を上げているのが聞こえました。講師が「黒磯から帰ってきた」と教えてくれました。

ところがその夜の研修センターでは、湿布を貼りまくり足を引きずる多くの研修生を見かけました。まさに野戦病院のようでした。私は、これは労働災害だろうと思いました。それでも研修生はがんばるのですが、こんな精神主義が一体どこまで持つのでしょうか。


 (「会社の権威なんかにひれ伏さない!」白河研修センター・JR東日本本社を揺るがし、強制配転を粉砕しました!)

私たちの白河研修は、ギリギリの中だからこそ人間と人間の関わりを深く感じました。だからこそただの兵隊として労働者を使おうとする会社のあり方の本質を、しっかりと見ることが出来たのだと思います。

会社は、私たちの様な存在を排除したいでしょうが、私たちはJR採用の労働者が使い捨てにならないように、とことん立ち向かっていきたいと思っています。

労働組合は、そのための団結体だと思っています。

鉄道映画から現在を考える。

資本主義を根本から批判し、労働者の存在に期待したカール・マルクスさんは、色んな人が好き勝手を言うけど「汝の道を行け、しかして、あとは人の語るにまかせよ。」とおっしゃっていました。

どうも誰がどう言っているかなんてことが気になるんだけど、生きている限り新たな挑戦はできるんだ。せっかく生きていることを無駄にしてはいけない。

そうした生き方自体が資本主義批判なのかも知れませんね。

さて1962年って鉄道に取って大きな転換点の年でした。

それ以前の鉄道の物語を伝えているのは「大いなる旅路」という映画です。


 (亡くなった三国連太郎さんや高倉健さん。梅宮辰夫さんまで出ている1960年関川秀雄監督の映画。機関助士から機関士へと大正、昭和、戦前・戦中・戦後の30年間を生きた実話をベースにした映画です。盛岡機関区…山田線が主要な舞台ですが素晴らしい内容です。)

そして1962年に三河島事故が起きます。事故の根本原因は何か?機関士と機関助士の厳しい労働実態にも目が向けられます。

そこで1963年、常磐線が勝田まで電化された年に作られた記録映画が「ある機関助士」です。


 (1963年土本典昭監督の岩波映画)

この映画。水戸機関区が主要な舞台です。水戸駅でSLと長いボンネットの485系が見られる貴重な映像があります。

機関助士は小沼慶三氏。国鉄分割民営化の時には平(いわき駅長)をされていた方です。映画には、国鉄時代に私たちを可愛がってくれた先輩たちが映っています。

鉄道は、資本主義発展の動力源だった。戦争では兵士を運んだ。戦争が終わったら、反戦平和そして労働安全の推進軸になった。


 (最高裁に勝ち22年ぶりに運転士研修に入った動労水戸組合員の物語写真。2009年9月)

そして私たちも、人々を安全に運びながらそれぞれの物語を守り、自分たち自身の物語を作って来たのです。

「乗客が安心して眠っていられるのは、私たちが安全を守っているからだ。」

大正から昭和まで30年機関士を貫いた人の言葉でした。

周りがどうのこうのでなく自分たち自身の道を歩むこと、それが見いだせた人は幸せなのだと映像を見ながら思います。


現実は変わっている。自分も変わる。

ようやく梅雨明けかと思いきや、台風が来ているみたいですね。

「海の家」も大変かもしれません。


 (津軽の海。)

動労千葉の組合員1000人を率いて、国鉄分割民営化反対ストライキを打ち抜いた故中野洋さんは「君子は豹変す」と良く言ってました。

時代と共に現実が変わるのだから、それに応じて自分も変わらなければ通用しない。

真のリーダーは、何かが現象している時、その現象を生み出している条件は今までと同じなのか?

そう吟味して「先を読む」あるいは「絵を描いて見せる」ことができます。

信念は他の人に開かれていますが、教条にされた理想や原則は他の人から自分を閉ざし、相手を縛るだけです。

労働者は、そこから離れて行きますし、つまらない世界だ。


 (時代の変化に通用しなければ朽ち果てる。放置された十和田湖遊覧船。)


さて、時代の本質的変化はどこにあるのでしょう?

時代に通用しない者は朽ち果てる。その現象は、「変わらない」様に見える時代の中の状況の変化を鋭く捉える者たちが登場することが待ち望まれる時代の到来なのではないでしょうか?


 (動労水戸は2011年から415系被曝車両K544の運用阻止を車両センターの全労働者の支持で闘いました。)


常磐線が全線開通すれば、531系も、657系も例えばメインモーター冷却口から目一杯放射性物質を吸い込むことになるでしょう。

それらを検査し、解体清掃し、車両自体を清掃するのは一体誰でしょうか?

原町の乗務員だけの問題ではありません。

勝田車両センターでは、再び(そして広野に放置されたK544レベルではない意味で)被曝労働の問題が問われるのです。

青年の根底からの反乱の時代。青年自身が時代と社会の中軸に躍り出る時代は、口先でない言葉と行動が動かして行くのではないか?逆に言えば、自分が変わることを問わない口先だけの人が、青年の最大の妨害者になるのです。

それは、動労水戸組合員が生きた歴史から学んできたことなのです。

アニオタと鉄オタ(夢を与えて来た鉄道で被曝させてはいけない)

昨日、一昨日ブログを見て頂いた回数が10000近くになりました。

常磐線全線開通問題への関心の大きさを感じると共に、職場で日々頑張っている若い人たちが決して孤立していないことを示している様に感じます。


 (ベルリン市内の駅。「DB=ドイチェバーン」で「ドイツ鉄道」でした。動労水戸ドイツ訪問団撮影。)

「オタク」という呼び方が失礼に感じられる人は、あらかじめお許し下さい。好きなことを追い求めることは、大切なことだと思っていますので。

「京都アニメーション」の放火事件で34人もの人たちが、理不尽にも亡くなりました。


上映が始まった「天気の子」の新海誠監督も「人に夢を与える仕事をして来たのに、とても残念です。」と語っていました。

「人に夢を与える仕事」。実は鉄道の仕事もなんですよね。

みなさん気付いてましたか?


 (新宿東口から見る山の手線が印象的です。)


 (こちらはJR東日本が協賛なんですが、東京駅がまるでドイツ「ハンブルグ」の駅にかぶる様に描かれていました。)


 (そしてこちら。オジさんには「青春ブタやろう」の意味が分かりませんでしたが、江の島電鉄や駅が印象的です。)


人気アニメ映画の背景に鉄道があるのは偶然なんでしょうか?

アニメも鉄道も夢を与えているのは一緒なんだって思います。

それならなおさら、放射能を撒き散らし、若い人たちを被曝させるために鉄道が使われてはならない。

私たちはそう思うのです。

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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