青森の木から感じたこと

青森は、その名の通り林業が盛んな土地柄でした。

木は人に似て、一本一本異なる個性を持っている。昔からの職人さんの腕の見せどころは、それを癖(くせ)と呼んで組み合わせることで1000年以上持つ建物を作り上げたところにあります。

効率第一の現代では、個性のある木を無理やり同一に扱います。

そして、強い個性を持ったものは、規格外の障害物として排除されます。

木と同じ様に人間も扱われています。その方が効率的で管理しやすいからです。


 (奥入瀬も、十和田も圧倒的個性の木がたくさんありました。)

木は環境が良ければ早く太る。しかし、厳しい条件を生き抜いて来た木の強さにはかなわないと言われます。

職人さんたちは、一歩進むと新たな疑問が見えて、自分の未熟さが分かるそうです。人は死ぬまで学ぶ。学ぶことの基本は驚きとのことです。


 (津軽富士見湖の気持ち良く歩ける木道)

そして哀しみや痛みも学ぶ元になります。だから成功よりも、失敗から学びます。

失敗したことの無い人はいないのですが、失敗を認められず学べない人は、学びも個性も驚きも無くつまらない人でしかありません。

年を取ると時間の経過が早く感じるのは「ときめき」がなくなるからだとチコちゃんが言ってました。


 (旧大畑線機関庫での笑顔。)

厳しい条件の中だろうと驚いたり、感動できる生き方の中に人としての強さや永遠があるのかもしれません。

個性としての「癖」を生かし1000年も継承できる今を、作り出せると良いですね。

効率化を深く批判し「癖」を生かし、組み合せる。そんな労働組合が作れたらなと思いました。

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自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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