木村書記長から昨日の裁判報告がありました。
7月19日、動労水戸への運転士登用差別に対する中央労働委員会命令の完全履行と昇進差別の是正を求める裁判が、水戸地裁で行われました。
(闘い続けて来た動労水戸組合員。2001年のストライキ)動労水戸は原告を先頭に、家族や支援の人たちと共に公判に臨みました。
公判では、裁判所が会社側に求めていた「勤務評価の目安」の任意提出については、会社側は拒否することが表明されました。
乗務員の超過勤務・夜勤の常態化を示すデータについて会社側は、「組合側が求めているデータはない」として明らかにしない姿勢を示しました。組合側は裁判で明らかにしたい内容を検討して、改めて求めていくことにしました。
また組合側が昇進試験の答案用紙の保管について追及してきたことに対しては、会社側の意見書の中で「外部の倉庫に保管し、その後廃棄している」とだけ主張しています。しかし会社側は今年2月の意見書では「本社の地下で保管し、その後廃棄している」としていました。
こうした事実の変遷について写真などの証拠も付けないことに、JR東日本のデタラメな姿勢が浮き彫りになりました。
(2018年10月勝田運輸区前坐り込み。)裁判後の報告集会では各弁護士から裁判の報告がなされました。とりわけ葉山弁護士からは、「会社は社友会について無関係としている。しかし会社幹部の講演会で社友会への加入用紙を書かせているようだ。社友会に入れと言うのは、組合を抜けろという不当労働行為だ」と、明確な指摘がされました。
石井委員長のまとめで、「裁判の意義は動労水戸を潰すためにやった不当労働行為を打ち破ること。会社は労働組合敵視だ。労働組合がやらないと会社はやりたい放題だ。常磐線全線開通問題で他労組にも闘おうと訴えている。ここを突破口に組合潰しをひっくり返していこう」と訴えました。
運転士の登用、昇進・昇格差別との闘いは、労働組合破壊との激突点であり、ジョブローテーションを許さない闘いにつながっています。
次回の公判は9月20日に行われます。応援宜しくお願いします。