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営利優先・安全無視・労働強化・地方切り捨てのダイ改反対!
尼崎事故から10年 原発事故から4年
奪われた命と向き合おう
金儲けの結果の安全軽視 組合の立場が問われる
2005年の尼崎事故では、JR西日本が営利を優先させ安全への経費を削減し、全てを労働者の責任にすることで107名の命が奪われました。福島第一原発の事故も、当初16年が寿命とされた原発を40年間も使い続け、定期検査の周期を13ヶ月から24ヶ月に2倍化し、さらに3ヶ月間かかる検査を1ヶ月に短縮してきたことに原因があります。原子炉特有の「応力腐蝕割れ」が多発し、放射能で汚染された冷却水が漏れるのを止める作業で原発労働者に大量被曝が強制されてきたのです。原発は被曝労働でしか成り立ちません。大震災が起きる前に福島第一原発は破綻していたのです。
労働者と安全ではなく、会社と幹部を守る立場に立ってきた労働組合の責任は重大です。労働組合は、会社の営利優先の合理化・外注化に対し、団結して闘うことで命と安全を守ることができるのです。
営利優先・地方切り捨てのダイ改絶対反対!
今年3・14ダイ改は、首都圏輸送の大再編攻撃です。常磐線・宇都宮線・高崎線から「上野東京ライン」として東京~品川に乗り入れ、東京から70キロ圏輸送を強化し、一方で地方を切り捨てようとしています。北陸新幹線金沢開業による並行在来線第三セクター化は、地元の衰退に直結します。
これは「公共交通としての鉄道」を根底から投げ捨てることです。千葉支社では君津より東には特急列車を走らせない提案に対し、沿線の自治体から猛然と抗議の声が起こっています。常磐線では特急の自由席が廃止され特急料金は実質的な値上げとなり、フレッシュひたちの特急回数券も廃止になります。
乗務員大合理化・極限的労働強化を許すな!
今回のダイ改には、特急料金値上げと同時に、車掌を大合理化し、乗務員に対する極限的労働強化で利潤率を上げようという狙いがあります。
特急車両は10両1編成の657系に統一され、駅派出の分割・併合作業は激減し、車掌の最低乗込み数も3人から2人に削減されます。新たに導入される「新着席サービス」(全車指定席化)は車掌業務外注化の布石であると同時に、乗客とのトラブルが増加している傾向に拍車をかけるものでしかありません。労働者・利用者双方にとって不利益しかないのです。
乗務員からは「苦情が多くなる」「やりずらい」との声が上がり、利用者・沿線住民からはダイ改前から異例の抗議の声が水戸支社に寄せられています。
大量退職テコに人員削減・全面外注化進めるJR
JRは現在、国鉄採用者の大量退職期を迎えています。社員の4割に当たる国鉄採用者2万6000人がこの10年で退職を迎えます。これをチャンスに合理化(人減らし)と外注化を一気に押し進めるというのが会社の考えです。エルダー社員の雇用確保など、ごまかしであることがすでにはっきりしています。外注化が進み、低賃金のプロパー社員が養成されれば、エルダーだろうとJR社員だろうと、会社が雇い続ける必要はなくなるのです。
実際にJR水戸支社では、今年新たに赤塚・東海・大甕・笠間・結城の5駅を外注化します。車掌の異動はいわきが△14・水戸△10、逆に土浦では+29となり大移動が伴います。労働者を駒のように扱い、労働者の生活など問題外。「嫌なら辞めろ」ということです。
命と健康軽視するJR 「おかしいことはおかしい」と団結して声上げよう!
水戸支社は、1月31日から竜田~原ノ町間のバス代行運転を開始しました。高濃度の放射能が出ている福島第一原発の真横を被曝を承知でノンストップで走るのです。地元住民からは「なぜ誰もいない竜田駅発着にしたのか」「電車に接続しないバス代行は意味がない」という声が寄せられています。無意味な竜田延伸で、労働者に日々被曝が強制されています。他方、新宿中央指令では自殺者が出て、水戸指令でも精神疾患が多発しています。会社は一体人の命を何だと思っているのか!根本から間違っている!
東労組は、「反対してもムダ」と言います。私たちは「おかしいことにはおかしい」とはっきり言います。他労組の幹部には、この現状を変える気持ちがまるでないのです。嘘と真実を見きわめ、會澤君、羽部君、照沼君の人生をかけた本気の決断に続こう!
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