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動労水戸青年が3・14ダイ改を語る
職場・職種ごとの分断許さず団結を!!
2月26日、動労水戸の青年組合員と石井委員長による座談会を開催しました。3月14日に差し迫ったダイ改の問題やライフサイクル撤廃の闘い、動労水戸を選択し結集した思いなどについて熱い討論が交わされました。今号はダイ改をめぐる討論を抜粋して記載します。
負担増・トラブル必至の常磐線「新着席サービス」
―今回車掌が大きな異動になるということですね。土浦が大幅に増えて、水戸・いわきが減ると。車掌の声はすでにお聞きと思いますが。
羽部「間違いなくトラブルは増えるよねって話は出てます」
石井「新着席サービスは必ずトラブルが起こるるから、警備員を募集して乗せると」
會澤「だけど、ダイ改の団交の中では、警備員は車掌と一緒に歩くわけじゃないと会社は言っている。実際トラブルになってるところに警備員が行くまでにタイムラグがあるはずだから。実際にトラブルがあった時にどうなるかはわからないよね」
石井「お客さんを威圧することになるだけじゃないかな」
照沼「そんなシステム入れないで警備員雇わない方が金がかからなくていいじゃんと思う」
車掌外注化への布石
―今回のダイ改で一番の問題点は何かということについてそれぞれお聞かせください。
羽部「上野東京ラインや北陸新幹線開業などが大きく報じられているけど、お客さんにとって便利になったとしても、そこで支えてる乗務員とか検修、駅員への負担がこれまでの比ではないダイ改だと思います」
會澤「車掌の合理化がとうとう始まったなと感じます。運転士にはこれまでライフサイクルがあったけど、いよいよ車掌にもという感じ。車掌は運転士と違って国家資格じゃなくて会社で与えてる資格じゃないですか。免許を取るために勉強するわけじゃないですから、グリーンアテンダントのように外注化して車内改札を行うということもありうる。いま車掌で働いてる人たちも将来的にはグリーンアテンダントをやってる会社(=NRE・日本レストラン)に強制的に出向させられちゃうことも考えられる」
羽部「車掌を外注化したのは東武でしたっけ?」
照沼「東武は運転士も部分的に外注化されてます」
車両運用は全くの無策 故障車が戻らないおそれ
照沼「検修から言えば、一番の問題点は車両の運用です。例えば水戸支社管内の路線で何かあって遅れる場合にはしょうがないかもしれないけど、他の路線で何かあって混乱が生じた場合、常磐線の車両がちゃんと帰ってくるかどうか。そうじゃなくても、例えば東海道の国府津車両センターの車両が栃木の小山車両センターにいて、動けなくなったから小山に収容して直すことはできる。でも交直流のE531系はそうはいかない。仮に品川で故障した時に本当に向こうで直せるのか。勝田から助けに行くにも電車で1時間半から2時間かかる」
會澤「だけど、品川で止まってたら車両がどん詰まって行けないんじゃないの?」
照沼「予想ですけど、輸送障害が起きたら常磐線は全部上野でストップさせられると思うんですよ。それで電車がちゃんと帰ってくるのかが心配です」
羽部「壊れたからユニットを切って減車して運用するわけにもいかない」
石井「一方で水郡線なんてカットしたままいつまでも走ってる。故障した車両を真ん中に挟んで運用している」
羽部「直したくても部品がないから直せない。予備車両もないから、3~4日ぐらいはそのままで走ってました。いま郡山に直しに行ってる車両も部品の在庫がないから直すのに時間がかかっているとか。メーカー(新潟トランシス)にも在庫が少なくてすぐに対応できないとか」
照沼「資材の一元化とか言って今までは工場単位で管理してたのを全部一元化してやってるんです。そのせいで部品がなかなか来ないことがある。車両を直せない状況で車両を酷使している状態です。ダイ改のたびに走行距離が増えていて、657なんか最長で1日1200キロを走ることになる」(続く)
今回の座談会の内容を収録したパンフレットを発行します。動労水戸の3人の青年がいかに生き生きと闘っているか、闘う労働組合を選択することこそ、労働者自身が団結の中で自らの持つ力を最大限に引き出し、ダイ改をめぐる安全破壊と労働強化に対して反撃する最大最強の方針です。
鉄道をはじめ社会の根幹を民営化し、金儲けの対象にしてきた矛盾が深まり、崩壊の危機を迎えています。鉄道の安全と命を守る道は、青年が自らの仕事への誇りを持って声を上げることにあります。
動労水戸は、青年・壮年・家族が誇り高く団結しています。みんなで新しい時代の労働組合をつくろう!
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