労働者の味方カール・マルクスさんは「信頼は信頼としか交換できない。」と言いました。私たちは、この言葉を労働組合の原理と考えて来ました。
(国分勝之撮影)商売など金銭的利害関係は「信用」によって成り立ちますが、人間関係は「信頼」によって成り立っています。
信頼には相手への期待はありますが、それに対する見かえりや保証は含まれていません。
ですから「相手を信頼しています」と相手に責任を丸投げし、何か問題が起きたら「裏切られた!」と言うのは信頼ではありません。
信頼を信用と一緒にしてしまうと、自分は何もせずに責任は人に丸投げし、思った通りにならなかったら途端に「裏切られた」と言い出しすのです。
自分は努力しないで、責任は相手に負わせるのは最悪の関係になります。これは信頼関係ではないのです。
信頼というのはお互いの努力なくして成立しない。お互いに努力することを前提とする関係だと言うことです。
(27日。上手い下手よりフェアに楽しく、組合コンペ。)冗談を言って突っこみながら、しかし相手のプライベートな問題には触れない様に気遣う。
一知半解なのに相手が分かっているかの様な態度は取らない。
仲間をけなさない。
そう言う気遣いや注意が、労働組合の信頼の土台になります。
会社と闘うことは、仲間との信頼関係形成の努力無しには成立しません。
(29日。動労水戸拡大執行委員会。常磐線開通問題を説明する国分副委員長。)