政党が理想や正義を掲げ、そこに向けて人を見て行くのに対して労働組合は、一人ひとりの労働者の日常の中に基盤を置きます。
働くこと、生活することに現実の実体がある。そして、その基盤を土台にした仲間との関係を生きる。
だから仕事と生活を土台にした「義理と人情」を重んじます。
国鉄分割民営化に対して、許せないという思いは一人ひとりの中にあると同時に「仲間や組合員への非人間的し打ちが許せない!」という思いと一緒でした。
「絶対反対」が先にあるのではなく、労働者が大事にして来たことを破壊することへの怒りがあって、絶対反対というスローガンがあるのです。
それが逆になると、スローガンが生きた労働者を支配し、生命力の無いスローガンになるのです。
(小樽駅前の成田さんと動労水戸の池田さん)動労水戸組合員と同じく、国鉄分割民営化は許せない!解雇撤回を自分の生き方として貫いている北海道の成田さんを、動労水戸の池田さんが訪ねました。
マイルをコツコツ貯めて、2泊3日で34500円だったそうです。
(池田さんを歓迎する成田さん。)成田さんは、元国労の組合役員です。国鉄分割民営化で組合員を守り、解雇されてから32年。北海道でたった一人、和解を拒否して闘い続けています。
あらゆる虚偽を憎み、動労水戸を信頼し続けています。
(ジンギスカンですね!さすがに良い色してますね。) (たらば蟹も!) (さらに皮まで美味しいシャケだそうです!熱く語りながら、北海道三昧だったそうです。)労働者を愛し、北海道を愛するからこそ怒りと悔しさを体に刻み込みながら生きてきた。
だから動労水戸組合員と分り合えるのだと思います。
労働組合は「義理と人情」とは、故中野洋動労千葉前委員長の言葉です。
成田さんも動労水戸も、これを信条にして頑張っていきます。