動労水戸ブログ
「兄貴」や「親父」について
JRの小さな労働組合のブログですが、再生回数46000回、見ていただいた人も16000人になりました。リピーターは7000人です。
皆さまいつもありがとうございます。
国分勝之撮影のレトロ写真。昔も今も、自然の美しさの中の列車を撮り続けて来たのですね。
ところで技術の進化は、目的と手段が入れ換わることを生み出します。例えば、写真を撮るために機材を揃えているうちに、機材を集めることそのものが目的になってしまったりします。
お金も本来は、人間自身が労働で生み出した価値を交換するための道具なんですが、お金を集めることが目的になっています。
お金にこだわればこだわるほど、生きた人間は「しもべ」にされます。
(2015年韓国ドラマ「錐」スーパーマーケットの労働者解雇と闘うドラマ。)
兄弟でもないのに「アニキ」と呼んだり、親子でもないのに「オヤジ」と呼ぶことが、労働組合にもありました。
「兄貴」と言うのは、格好良くて、熱血漢で面倒見の良い人らしいですが、韓国の人たちに取っても特別の呼び方の様です。
その様に呼ぶことに、特別の親しみと信頼を込めています。だから「兄貴」と呼ばれる方も「ヘタレ」だったり「信頼を裏切る」と最低の男になってしまう訳で
す。
1990年代から経済がグローバル化して大多数が敗者になる時代が来ました。
特に働く人の姿が見えなくなりました。深刻なことは、若者たちが目指す身近な大人のモデルも見えなくなってしまったことです。
労働組合の目的は、労働者自身にこそ力がある。人間の労働(仕事)こそが価値の実体なのだと言うことを貫くことにあります。
だから労働者を「しもべ」にする組織であってはならないのです。
自分の覚悟をしっかり持ち、格好良く、熱く語りかけ、自分が語りかけた若者に対する責任から決して逃げない。
そう言う口先でない「兄貴」的存在の登場が今こそ求められているのではないでしょうか?
「錐」の様に尖ろう!
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2019/06/26 Wed.
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