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3/23・4/13MTS団交報告(下)
MTSは「コンプライアンス」違反!
前号603号では、水戸鉄道サービス(MTS)本社との2回にわたる団体交渉の中から、
①労働条件変更を労働者・組合に提案しない問題
②清掃業務の要員不足問題
③現場管理者による「指導」=パワハラ問題
④土浦清掃U番の問題
の4点について掲載しました。
今号では、土浦事業所の「バイト」の問題、業務教育を休日に強制している問題について報告します。
無給で4時間拘束強制
土浦の清掃では、社員と準社員が月に数回、日勤(17時05分終了)後の21時から午前1時まで「バイト」と称する簡易清掃を強制されています。
「バイト」は本人の了解なく管理者が勝手に入れることが日常化しています。労働者はいつ「バイト」に入れられるか勤務発表まで知らされません。MTS本社は、「バイトとはアルバイトの人がやっていた仕事であり、超勤である」と回答しました。 アルバイトで回してきた勤務形態が、人が足らないからと言って当たり前のように社員・準社員に押しつけられていること自体が、MTSがまともに求人を行う気もないことの現れです。
またMTSは「日勤終了からバイト開始までは無給」と回答しましたが、これだと「バイト」は超勤ではなくて日勤終了後に別の勤務を入れているということになります。さらに準社員の雇用契約書にはこの「バイト」の勤務については書いてありません。雇用契約書にない業務を強制している以上、MTSは違法企業と言わざるをえません。
「バイト」が終わる時間は終電を過ぎているので、電車通勤の労働者は職場に泊まることを強制されます。「バイト」の翌日も勤務が入れば体力は持ちません。「バイト」が始まるまでの4時間弱の間、給料もつかず職場に拘束され続けているのです。
MTSは「バイトは超勤」というのなら、17時05分以降の割増賃金を即刻支払うべきであり、超勤として36協定に基づいて扱わなければならないのです。
「休みの日」に業務教育
MTSでは要員不足解消のために必要不可欠な新人教育も、本人が休みの日に無給でやらせるということがまかり通っています。団交でこのことを追及すると、MTSは「教育はOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング=実際の業務をやらせて覚えさせる)」などと言っています。
しかし、神立駅での新たな業務について動労水戸組合員に「休日に行って覚えてくるように」指示がされ、組合員が「休日手当をくれるのか」と聞いたら、管理者は「付けない」と言ってきました。「休日では行かない」と言うと、「(神立駅業務のある)2D番には就けない。お前のやっていることは背信行為だ」と脅されています。
業務教育の実態はこのように労働者の休みに無給の出勤を強制しておいて、できなければ労働者の責任にして「指導」=パワハラを振るうということです。要員不足の原因を会社自ら作っておいて、すべての犠牲を労働者に押し付けているのです。
動労総連合の仲間と共に闘って職場を変えよう!
低賃金・過重労働・パワハラという「三重苦」を解決しなければMTSの労働環境は変わらないどころかさらにひどくなっていきます。要員不足を今いる労働者に押しつけて責任を逃れようとするMTS幹部が「劣悪な労働条件→人が集まらない→さらなる労働条件悪化」という悪循環を作り出しています。
団交を通してはっきりしたことは、MTSの幹部にはこうした状況を本気で改善する気がないということです。JRからの天下り管理者は清掃業務を食い物にして高給を取るために、現場労働者を生きていけない労働条件に追いやっているのです。動労水戸はこんな横暴を絶対に許しません。さらに厳しくMTSを追及します。
清掃業務をやる人がいなければ、駅も車両もたちまちゴミだらけになり鉄道は止まってしまいます。鉄道労働者の仕事は、例外なくどれが欠けても安全に鉄道を動かせません。清掃労働こそ鉄道の根幹を支える誇り高い仕事です。会社に対する期待やあきらめではなく、労働者自身の団結した力で職場を変えましょう。
千葉支社管内では、CTS(千葉鉄道サービス)の清掃労働者が動労千葉に結集して闘いを始めています。TTS(高崎)・環境アクセス(横浜)でも動労総連合に結集した清掃労働者の闘いが起こっています。みんなの力で職場を変えるために動労水戸に結集し、団結して闘いましょう!
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