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3/23・4/13MTS団交報告(上)
パワハラ止めろ!人間らしく働かせろ!
動労水戸は3月23日と4月13日、組合員である長山俊君(清掃スタッフ)が所属する水戸鉄道サービス(MTS)土浦事業所の劣悪な労働条件の改善を要求し団体交渉を開催しました。4月13日の団交には長山君も出席し、現場の実態を会社に突きつけ闘いました。
ダイ改=労働条件変更提案しないのは違法行為!
毎年3月ダイヤ改定に合わせて、MTSでも作業ダイヤ変更が毎年行われてきました。
作業ダイヤの変更は単なる作業変更とは異なる「労働条件そのものの変更」です。本来ならば、過半数を取っている労働組合か、それがなければ労働者で選出した事業所の労働者代表に対して、会社が変更内容を説明して合意を得なければならないと法律で定められています。
しかしMTSは「合意が必要な事項ではない」と開き直って拒否しています。その一方、事業所の労働者代表とも変更内容について合意していないことも明らかとなりました。これは明確な違法行為です。
作業に必要な要員数を決めないMTS本社
また、清掃業務のJR本体との契約についても、MTS本社の回答は「契約は『出来ばえ』での契約であり、作業ごとの要員の数は定める必要はない」という驚くべき非常識なものです。
作業の種類ごとに作業の量・時間・負担などを精査し、そこから必要な要員数を決める…これ抜きに作業ダイヤなど作成できません。本社も「夜間が足りない」と認めながら、一方で「パートの人数は把握していない」というでたらめな労務管理です。土浦事業所をはじめ現場の要員不足を本社が追認して開き直っているのです。
要員不足の一切の責任は会社にあります。会社も管理者も何一つ責任を取らないばかりか、逆に今いる労働者をさらに酷使することで乗り切ろうとしています。「募集をかけているが応募がない」など当然の結果です。清掃労働をやる労働者がいなければ鉄道は動きません。にも関わらず、重労働に見合わない低賃金とパワハラが横行する職場。こんな労働条件で要員を確保できるはずがないのです。
パワハラをただちに止めろ!本社の「容認」許すな!
土浦事業所では、勤務終了後に所長による長時間の執拗な説教が行われています。職場で横行するこのようなパワハラについて、MTS本社は「本人が『やってない』と言っているので、パワハラはない」と回答しています。パワハラを自白する管理者がどこにいるのでしょうか。
勤務後の長時間説教は明らかなパワハラです。しかし本社は「良い仕事のための指導」と回答しています。「指導」はれっきとした業務なのに、本社は1回目の団交では、「指導」の時間(=超過勤務)分の賃金を支払っているのか「わからない」としています。
賃金も支払わず長時間労働者を拘束するのはパワハラと賃金未払いそのものです。これを「指導の範囲である」と容認して管理者をかばい続けるMTS本社も同罪です。
4月13日の団交では、本社に対して「金を払わない『指導』はすべきではないし、今後は『指導』の際には超勤をつけるようにする」というところまで認めさせました。当然のことです。
しかし「超勤をつければパワハラもOK」ということでは断じてありません。パワハラそのものを断固として根絶するためにこれからも共に闘いましょう!
極限的な労働強化の土浦U番は廃止すべき!
ダイヤ改正によって土浦駅折り返しの列車が増加(4→10)した影響で、折り返し清掃のU番作業ダイヤが「15時出勤ー深夜2時退勤」から「8時10分出勤ー深夜2時退勤(拘束17時間50分、実働15時間)」に大幅に労働強化されました。本社は「問題ない」と回答し、管理者は「明けになるんだからいいだろう」と言っています。これこそが現場労働の過酷さを知らない者の言葉そのものです。
清掃の実働15時間とは、屋外での15時間立ち作業です。特に夏・冬は過酷な作業を強いられます。そして疲れ切った体で深夜2時に勤務終了となれば、帰宅時の交通事故の危険性は格段に上がります。電車通勤の労働者は風呂にも入れず物置のような狭い部屋で寝ることが強制されます。このような非人間的な作業・処遇を絶対に許してはなりません。一切は要員不足と職場環境を改善する意思のないMTSの責任です。
MTSでは多くの違法行為と労働者への強権的支配が日常化しています。今回の2回の団交ではこの他にも、日勤終了後の夜に行われる「バイト」作業が勤務表に入っている問題や、神立駅の清掃の教育について「自分の時間で行って来い」という指導がなされている問題についても追及しました(詳細次号)。
金儲けのために労働者に犠牲を強いるMTS本社と、労働者にすべての矛盾を押しつける管理者の横暴を許さず、動労水戸に結集し共に闘いましょう!
(次号に続く)
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