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全面外注化と非正規職化、被曝を強制する転勤に反対する!
労働者として当たり前に生きられる賃金を!
歴史の巨大な転換点の2016年が始まった
2016年は、かつてない歴史の転換点の年になっています。新年冒頭から株価の記録的な世界同時暴落が起こり、原油などの資源価格も暴落しています。
根本的な原因は、過剰資本と過剰生産によって市場がパンク状態になっていることにあります。その中でアメリカ経済の没落が決定的になり、これまでかろうじて世界経済を支えてきた中国のバブル経済が崩壊しています。
日銀が「マイナス金利」に踏み切っても、依然としてお金は生産活動に回らず、商品価格も低下し続けています。資本主義社会では、労働力も商品として売り買いされますが、最も買い叩かれているのが賃金です。
世界恐慌が全世界の労働者の雇用と賃金を破壊しています。労働者が一つに団結してこの社会を変えなければ、生きていくことのできない時代が来ています。
非正規職を「当たり前の働き方」にする攻撃
安倍政権は昨年、「集団的自衛権」を口実に海外派兵を可能にする「戦争法」を強行採決しました。同時に、労働者派遣法を全面的に改悪し、労働者の終身雇用制度を根本から破壊しようとしています。
派遣労働はこれまで建前としてあった「一時的・例外的」な雇用ではなく、今後は「当たり前の働き方」にしていくことを宣言したのです。企業は、3年ごとに派遣労働者の首を切って新しい労働者と入れ替えればいいということになりました。
今年はさらに「残業代ゼロ法」で8時間労働制を解体し、「解雇金銭和解」で正社員であってもいつでも「首切り自由」にすることを狙っています。安倍の言う「同一労働同一賃金」とは、全ての労働者を非正規雇用労働者なみの賃金に下げるということです。
このように人間社会を根本から破壊し、当たり前に生きていけなくなることに沈黙していていいのでしょうか?自分だけでなく、後輩や子どもたちはどうなっていくのでしょうか?
非正規職化・雇用破壊の最先頭に立つJR
そして、こうした人として生きられない社会にしていく先頭にJRが立っているのです。
仙台支社では会社から労働組合が軽く見られ、仙台駅の丸ごと外注化が提案されています。仙台駅で働くJR社員全員が下請け会社への出向に出されようとしています。出向を拒否する社員には通勤できない遠隔地への配置転換が提示され、支社は「『外注化はエルダー社員の雇用先確保』などと回答した覚えはない」とまで言っています。慌てた東労組が本部声明まで出しています。
JRに先がけて外注化を推進してきたNTTでは、1つの企業が30年間で地域・部署・業務ごとに800を超える子会社にバラバラにされました。このような全面外注化・子会社化とは、そこで働く労働者の出向・転籍なしには成立しません。「自分は大丈夫」などというのは、根拠のない思い込みにしか過ぎないのではないでしょうか?
命と安全の破壊に対して妥協なく闘い抜こう!
JRが社員の命や生活など考えていないことは、2020年までの常磐線全線開通に向けた動きでも明らかです。
福島第一原発事故の収束作業は何も前進していません。今なお危険な状態にあることを、現場の最前線で働いている原発労働者が訴えています。しかも、放射線の健康被害が激増するのは、事故から5年経ったこれからなのです。
それなのに、原発の現状などまともに把握していないJRが、「復興の加速化」と称して原ノ町~仙台間開通に向けた原ノ町転勤を強制しようとしています。震災と原発事故から5年が経ち、避難した社員には、既に結婚し家を建てた人もいます。そうした社員も含め、無理やり帰還・転勤を命じる。それに続いて、住民の帰還と被曝が強制されるのです。既に小高から浪江に向けた再開通のための調査も始まっています。
動労水戸は、鉄道の労働組合として労働者の命と安全を守ることと、乗客や沿線住民を守ることは一体だと考えます。外注化も常磐線全線開通も、命と安全の破壊です。絶対に妥協できません。自分たちの現在と未来のために共に闘いましょう!
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