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私たち鉄道員は運行再開に反対します
私たちはJRで働く労働者の労働組合、動労水戸です。私たちは、JR東日本が進める7月12日からの常磐線原ノ町~小高運行再開に反対しストライキに入ります。
そしてこの日、動労福島・動労東京・動労千葉の仲間とともに、いわき・原ノ町・JR東日本本社(新宿)での一斉抗議行動に立ちます。
政府とJR会社が進める常磐線運行再開は、労働者・住民を被曝にさらし、原発事故で避難している人たちへの帰還を強いるものです。しかし、福島第一原発事故は依然として収束しておらず、「除染」で発生した廃棄物の処理もできません。そして何より、子どもたちの甲状腺ガンが増え続けています。みんな私たちの子どもです。
安倍首相の「2020年までの常磐線全面開通」宣言は、福島県民のための復興ではなく、大企業のための原発推進と避難者の切り捨ての宣言です。実際に運行再開が強行された楢葉町でも、町に戻った人は1割にも満たない状況です。地域が完全に崩壊しているのです。
その責任は「帰還しない住民」にあるのでしょうか?
3・11福島第一原発事故によって、多くの人々が故郷を奪われ、避難生活を余儀なくされ、大切な命を奪われてきました。この5年間に、政府がやってきたことは何だったのでしょう。
私たちの苦しみで金儲けするな!
彼らは「絶対安全」と言ってきた原発の大事故を起こした責任を取るどころか、原発を建設してきた鹿島建設や大成建設、日立製作所などの大企業を今度は「除染」で儲けさせてきました。
除染をしても線量は下がらないとなれば、避難の基準となる「許容線量」を20ミリシーベルトまで引き上げて避難指示解除を強行しています。JR東日本が筆頭株主を務める「鉄建建設」は鹿島建設と関係の深い企業です。安倍首相は大成建設と密接な家系です。
彼らは県民の苦しみすら「金儲けのチャンス」にしているのです。だから彼らは被曝の危険性をどこまでも過小評価し、甲状腺がんをはじめとする健康被害に対しても一貫して「原発事故との因果関係はない」と言い続けているのです。
思い返して下さい。醜い金銭腐敗で辞任した舛添都知事を推薦したのは、安倍首相本人であり自民党です。熊本大震災の渦中でも川内原発の稼働を強行し、巨大な利権である東京オリンピックを使って福島県民の苦しみを覆い隠すために「全面開通」を強行しようとしています。
自分たちは金銭腐敗にまみれる一方、国民には「復興特別税」として20年間の所得税2.1%上乗せと10年間の住民税1000円増税を押しつけ、その税金を東北・福島の人たちの生活のためではなく、大企業を肥え太らせて見返りを得るためにばらまいているのが今の政治家たちなのです。
労働組合を甦らせ世の中を変えましょう
私たち鉄道労働者の社会的使命は、乗客と沿線住民の安全を守ることにあります。
労働組合は、仲間と団結して労働者として人間らしく支え合い、労働者としての使命を貫くためのものです。
しかし、世の中の労働組合幹部の大半は政治家と同様に私利私欲ばかり考え、解雇や非正規職化とも闘うことなく企業のいいなりになっています。彼らのような人たちの堕落した心こそ、本当の「貧困」なのではないでしょうか。
私たち鉄道労働者は今から30年前、国鉄分割民営化・JR発足という攻撃に直面しました。「2人に1人」の首切りに対し、自分たちだけは生き残ろうとする卑劣な労働組合幹部と決別し、私たちは新しい労働組合を旗揚げしました。国が決めたことでも間違いは間違いです。「仲間を裏切らない!」を合言葉に、どんなに苦しいこともみんなで乗り越えてきました。会社と政府によるありとあらゆる労働組合つぶしに屈せず、最高裁まで勝ち抜いてきました。
私たちはこの闘いの中で、腐った政治家や大企業の労働組合幹部の嘘を見抜く力、いかなる脅しや切り崩しにも負けない力をつけてきました。
私たちの「被曝労働拒否!労働者と住民の安全を守れ!」の闘いは、愛媛や京都・舞鶴市の自治体職員の中に共感を巻き起こし、現地では労働組合が原発再稼働を止める中心になっています。私たちは決して孤立していません。
私たちと一緒に闘い、人と人がお互いを尊敬し支え合う社会を奪還しましょう!それこそが真の復興ではないでしょうか。
私たちは絶対に負けずに、常磐線全面開通に反対し闘います!
常磐線全面開通絶対反対!
被曝と帰還の強制を許さない
7・12動労総連合統一行動
7月12日(火)
【動労水戸】
12:00 ストライキ突入 15:00 いわき駅前抗議行動
【動労福島】
12:00 南相馬・原ノ町抗議行動
【動労東京】
18:00 JR東日本本社抗議行動(新宿)
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