動労水戸ブログ
いざとなれば金と数の力を越える人間関係
みなさん異例に寒い日が続きましたが、今日は快晴。良い週末になることを祈ります。
動労水戸は、来週16日11時からJR東日本の不当労働行為に対する最高裁判決履行を求める裁判が水戸地裁でありますが、職場で日夜働いています。
今日も疲れきった運転士のオーバーランがありました。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6320231
一体お金のために働くのか?より充実して生きるために働くのか?日々の中に埋もれていると、良く分からなくなってしまいますね。
ところで自分の大切な人が不慮の事故にあったり、不治の病にかかったりした時に人が生きる意味や大切なことがお金でも買えないことを思い知ります。生きていること、そして時間が永遠でないことを思い知るからです。
資本の論理は「お金で買えないものは無い」ですが、実は本当に大切な人間関係はお金に換えてはならない。お金では決算できないのです。
資本主義社会だから、お金が無いと何も調達できません。労働組合も組合員からの組合費で運営されます。
だから組織人員と財政力は組合の強さを示すバロメーターにもされます。数の力ということです。
(国分勝之撮影の水郡線)
しかし、もうひとつの真実は何十万人いても崩れる時は崩れるということです。だから数があれば良いということにもなりません。
金や数の論理は、資本の論理の枠内です。その中では、人間が商品化され手段にされます。それに対して、直接的人間関係を大切にすること。それが、人間集団としての労働組合の資本主義批判の原理だと思います。
真の目的が人として最も大切な関係を求めることなのに、正しい目的が掲げられることで人が手段とされる時、その集団は力を失い結局資本の論理に飲み込まれるのだと思います。
(まさか中央線の「新乗車システム」への批判をかわすためではないと思いますが「新宿~八王子間開業130年」イベントやってました。)
JRがむき出しの資本の論理を振りかざし、これまでの関係を破壊しようとしていることに対して、労働組合のリーダーほど、人の根本的関係と集団の力の原動力を解明しなければならないのだと思います。
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2019/04/13 Sat.
君を忘れない
今から32年前の4月1日に、国鉄からJRへの移行がありました。日本国有鉄道から、株式会社へ。公共交通から、利潤第一の民間会社への移行でした。
利潤を生まない労働ではなく、金を儲けることを第一とする意識改革へ。労働への誇りと仲間との協同を土台とする労働組合は、改革の敵だとされました。
JRに入ってまじめに車掌や運転士、あるいは検修の仕事の責任を果たして来た青年たちに、外注化やライフサイクルが進められて来ました。そのあげくに「ジョブローテーション」で「10年ごとの振り分け」をするというのです。
32年前にも、国鉄に入って給料は安いけどまじめに働けば安泰だと思っていた青年たちに「新会社に残れるかどうか?」の振り分けが行われました。
(国分勝之撮影)
国鉄分割民営化・新会社移行の前年9月に、水戸機関区(現水戸運輸区の前身)の27才の青年高野弘樹さんが、千波の独身寮から飛び降り自殺しました。国労の組合員でした。
高野さんの遺書には、国鉄分割民営化への抗議と「このままでは中曽根(当時の首相)の思うがままだ。」という失望がにじんでいました。
彼は自殺する前日、動労水戸組合員が隔離されていた「水戸駅北口駐車場(丸井跡地)」を訪ねて来ました。きっと水戸機関区の同僚だった動労水戸組合員に、最後のお別れに来たのだと思います。
その日のこと。翌日の自殺の衝撃をいまだに忘れることはありません。
会社(旧国鉄)は、新会社移行で悩んでいたのではなく「借金問題があった」と彼の死の抗議を低めました。
彼が生きていたことを忘れない。彼の死を無駄にしない。動労水戸は、その2ヶ月後の11月に全員青年部で結成したのです。
(君を忘れない。動労水戸の組合事務所には高野弘樹さんの遺影が今も飾られています。)
高野弘樹さんの実家は、南相馬だったはずです。震災と原発事故でどうなってしまったことでしょう。後を追うことも困難ですが、彼は彼を知る動労水戸組合員の中に生きています。
動労水戸の組合員が、簡単に折れないのは仲間と生きて来たことを大切にして、理不尽に奪われた命を胸に今を生きているからです。
人間はいずれ死にます。限りある命をどう生きるか。自分が生きていて、一番うれしいことは何か?信頼できる仲間がいること。仲間と心が触れ会い、熱い思いが込み上げる瞬間があること。
労働組合が違っても、高野弘樹さんを一人にしてしまったことを悔み、2度とそうしないことを誓って動労水戸の歴史を積み上げて来ました。
そのことが今ほど問われている時は無いと考えています。理不尽なことと闘うのは、仲間を守り一緒に生きるためです。その原点に帰ろう!
https://m.youtube.com/watch?v=Sme1ilzs4dA
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2019/04/12 Fri.
動労水戸執行委員会「新たなジョブローテーション」について議論
ところによっては大雪が降る寒い夜でしたが、動労水戸は執行委員会でした。
議論の中心は「新たなジョブローテーション」問題と常磐線全線開通問題でした。
JR東日本は、運転士、車掌の職名を廃止して、10年ごとに会社の都合で自由に配置転換する「新たなジョブローテーションの実施」を通告し、職場で一斉に説明会を行っています。
しかし、労働組合との協議もない一方的通告であるために、現場管理者でさえ分からない説明会ですから、質問には全く答えられない状態です。
さてこうした中で、3月16日ダイヤ改正から実施されている運転士に対する極限的労働時間の強制の中で、倒れる運転士が出て来ています。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-40291.html
職場では、東労組の青年を中心に「新たなジョブローテーション」について、真剣な議論が始まっています。
動労水戸としても本格的議論はこれからですが、執行委員会では基本的な考え方から議論が開始されました。
(国分勝之撮影)
まず「ジョブローテーション」の背景事情からです。
現在JR東日本の社員数は、55000人います。そのうち国鉄採用者は14500人で、4分の1になります。
この国鉄採用がいなくなり、40000人体制で回したいということが先にあります。
現場をどう回して行くか?ではなく40000人で回すことが先にある。
そして、この40000人は鉄道事業に従事させるのかと言えば、鉄道事業そのものは急激にグループ企業に外注化していますのでそうではありません。
既に施設関係、駅関係は全面外注化が進んでいます。検修関係もグループ企業への再編統合が始まっています。
すると、言わば鉄道事業のグループ企業への完全再編(外注化)の最後の砦が運転士と車掌ということになります。
(国分勝之撮影)
どこまで実現が可能で、安全が確保されるかは別にして運転士と車掌の同一化や無人運転など外注化は、人減らしと一体で進みます。
しかも10年ごとに配置が見直され、その度に選別される。会社のためにつくさない労働者は「任用の基準」というブラックな基準で「出向・転籍」に出され排除されることになります。
そして、生きのこりをかけて会社に運命を託した人を待ち受けているのは「高度プロフェッショナル制度」です。労働時間規制の適用が除外され、残業代ゼロが待ち受けているのです。
甘くは無いということです。深澤社長が求める変革とは「真面目にやっているだけの社員ではダメだ。利益を出すために全てを投げ出さないと生きのこれない。」ということです。
それを邪魔する奴は許さないと、厳しく言っていますね。カルロス・ゴーンではありませんが、社長ですら一寸先は闇なんでしょうか?
しかし、JR本体の労働者には、10年ごとの選別に震えながら「追い出されるか?死ぬまで働くか?」こんな選択の道しかないのでしょうか?
実はもうひとつあります。意に添わないことに従わない自由です。それは、労働組合を通して貫くことができます。
東労組に残り奮闘している青年たちの姿は、国鉄採用の先輩たちの心も揺り動かしはじめています。
深い労働者の怒りや思いが、青年たちの奮闘でひとつになりはじめているのです。
ところで東労組東京地本は「新たなジョブローテーション」は「ライフサイクル制度を否定」したから良くないと主張しています。本当にそうなんでしょうか?
ライフサイクル制度に、青年たちは怒りと不満があったのではないですか?深澤社長が、退路を断って変革すると言っていることに対して「昔の関係に戻せ」と言う主張では弱いし、脱退した青年たちは戻らないのではないでしょうか?
会社あっての労働組合なのか?本当は、労働者が働いて成り立つのが、会社なのです。そこんところで労働組合が折れてしまうと、勝負にならないのだと思います。
とても大事なところが来ていると思います。悩みながら、問題の本質と自分たちが進むべき道をみんなでハッキリさせて行く。JRの青年たちの選択が、全体を引き寄せる時代が来ていると確信します。
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2019/04/11 Thu.
JR東日本の全労働組合は、常磐線全線開通にも反対しよう!
おはようございます。4月に入っての雪予報とのこと。みなさん健康管理にもお気をつけください。
色んなニュースがありますが、昨日福島第一原発がある大熊町の避難区域一部解除との報道もありました。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6319874
4月20日には、楢葉町のJヴィレッジ新駅開業が予定され常磐線が「福島復興」のシンボルにされています。
動労水戸は、2011年3・11の大震災と福島第一原発事故以来労働者の安全と乗客の安全は一体だという考え方で、被曝労働に反対して来ました。
広野に置かれていたK544の再運用にあたって、根拠なく安全だという会社に対して、「線量を測定し、安全が確認されないなら検査を拒否する」とストライキに立ちました。
結果として、主抵抗器の冷却用ブロアから高線量が測定され運用停止になりました。運用強行を図った415系は、結局全て廃車になっています。
私たちは、こうしたことを勝ったか、負けたかのレベルでなく労働組合はどうあるべきかという問題として考え、行動して来ました。
例えその時理解されず、非難されようとも「危険の目を摘む」「安全の確保を第一に置く」という信念を労働組合が投げ捨てた時大事故が起きる。それを、かつての炭鉱事故や鉄道事故から学んできたこととして貫いて来ました。
それは、主義や主張を越えた人の命の問題だと考えています。
(国分勝之撮影)
大熊町は、自然が豊かな町ですが地場産業が無く子供たちが仕事を求めて出ていく町でした。原発が誘致され、原発に依存する町になる条件がありました。
大熊町にあるJR大野駅周辺はもちろん、福島第一原発周辺は今も大変な高線量地帯です。山間部の一部の避難区域解除が果たして「復興への道」なのでしょうか?
駅舎も含め立派な建物を建てても、人の住めない、あるいは戻らない「復興」が果たして復興なんでしょうか?
そして何より安全確認は何もされていないのです。
動労水戸・動労総連合の常磐線全線開通に対する申入れからJR東日本本社は、逃げまくって来たのです。
水郡線ワンマン化も、常磐線特急一人乗務も、新たな乗務員勤務制度も、そして「ジョブローテーション」にも強く反対しているのは、それが労働者の命と安全の問題であり、乗客の命と安全の問題だからです。
だとすれば、常磐線全線開通による労働者への被曝の強制が、福島県民への被曝を強制し、結局「復興」ではなく切り捨てになることをしっかり見なければならないと考えます。
何より、いわき運輸区の仲間の声を大切にして、全体の力で守らなければならないと思います。
労働組合は、自分たちだけが守られれば良いとなった時に力を失います。
JR東日本の全ての労働組合が、常磐線全線開通の問題をスルーすることなく共に闘うことを訴えます。
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2019/04/10 Wed.
私たちの側も嘘が無いように変革しよう!
カルロス・ゴーンさんが、日産の取締役&全役職を解任されたと騒がれています。日産のコストカッターとして日産を「再生」させた人ですが、所詮私利私欲が原動力なんでしょうか?
まあ、解任されようが何も困らない資産の蓄えがあるところが、私たち一般の労働者とは違うことはハッキリとしています。
(国分勝之撮影)
昨日、JR東日本の深澤祐二代表取締役社長からの談話が届きました。
みなさんは、読んでどう思われるでしょう。
社員の皆さんへ
新年度が始まりました。5 月には、元号が「平成」から「令和」に変わり、新しい 時代が始まります。 JR東日本は発足時に「お客さま第一」 「地域密着」 「自主自立」 を経営の原点と位置付けて、 これまで歩みを進めてきました。 新たな時代においても、 この初心を忘れず、様々な課題に取り組んでいきましょう。
今、JR東日本グループを取り巻く環境を考えると、人口減少に加え、自動運転や 新たな決済手段が登場するなど、世の中の変化は大きく加速しており、あらゆる企業 が、この変化に対応するために必死で努力を重ねています。
このような中、私たちだ けが、これまでのやり方を続けていては、成長はおろか生き残ることもできません。 まさに今こそ、こうした経営環境の変化を一人ひとりの課題として受け止め、会社も 社員も「変革」を遂げなければならないのです。
今年度は、「変革 2027」 の実現に向けた様々なチャレンジを本格的にスタートさせ、 厳しい経営環境の中でもグループの持続的な成長を実現するため、 企業体質を強化し ていく年です。
主役となるのはグループの社員一人ひとりです。「業務改革」「働き方改革」「職 場改革」からなる「3つの改革」を進めるとともに、社員が施策の実現に参画し、成 長していく「参画と成長のサイクル」を創り上げていきます。
この3月、新たな乗務員勤務制度や、現場第一線の社員が系統横断で課題解決に取 り組む「組織横断プロジェクト」がスタートし、本日からは、新幹線に関する業務が 「新幹線統括本部」に一元化されました。
今後も、新たなジョブローテーションの実 施や全社的な組織の見直しなど、皆さんの働きがいを一層高める取組みを、スピード 感をもって推進していきます。
社員の皆さんには、ぜひ「参画と成長のサイクル」の当事者として、「変革 2027」 と自らの目標の実現に向け一歩を踏み出してほしいと思います。 会社は皆さんの挑戦 を全力でサポートします。
一方で、挑戦の意欲を妨げるなど、職場規律に悪影響を与 え、社員が悩みや不安を感じることについて、会社は決して看過しません。
安心して 様々なことにチャレンジしてください。 「変革 2027」は私たち自身が創り上げる未来の姿です。一人ひとりが自分自身の 「変革ストーリー」を描き、目標に向けて行動し、挑戦していきましょう。
そして、 「心豊かな未来」の実現に向け、全員で力を合わせて進んでいきましょう。
平成31年4月1日
「お客様第一」?「地域密着」?乗っけから「実際にやってることと違うだろう」って思うのですが、「これまで通りには行かない」「変革がもとめられている」と言う危機感は感じます。
セブン-イレブン・ジャパンの社長も交代しましたが、昨日までのトップランナーもあっという間に失速するのも資本主義社会だと思います。
しかし、変革、変革と言ってこれまでのあり方の反省をしていないのは誰なんでしょうか?良く考えなければなりません。
(JR東労組水戸地本青年部の情報)
「運輸のプロを作る」として、結局駅外注化に使われたのが「ライフサイクル制度」でした。今度はジョブローテーションで廃止。「働きがい」どころか、会社の施策がその場限りでしかないことを誰もが知っています。
検修・構内外注化も同じです。
ただ忘れてならないのは、ライフサイクルも、2013年の検修・構内外注化も当該になった仲間が強く反対したことに対して、当該でない仲間が自分のこととして考え、一緒に反対したかどうか?ということではないでしょうか?
2013年、動労水戸の検修・構内外注化反対ストライキの時に、勝田車両センターの東労組の青年たちは一緒に「スト破り反対」に立ちあがりました。そして、東労組水戸地本にも、反対し抜くことを求めました。
しかし、水戸地本全体で反対し抜けたでしょうか?
車両センターの青年たちは「東労組は乗務員のことしかやらない。自分たちの時には本気で闘わなかった。だから乗務員のことは関係ない。」と言っていました。
労働組合の仲間は、乗務員だけではありませんね。圧倒的に外注化が進められた中で、乗務員は「最後の牙城」とも言えます。
その時、自分たちの目の前の利益でなく、本当に労働者全体、乗客、地域の利益を代表して立ち上がるのかどうかが問われていると思います。
そうでないなら、私たちの側にも嘘があり、会社や深澤社長を深く批判できない様に思います。
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【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。
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