動労水戸ブログ
一人ひとりがどんなに大切かを分かち合うのが労働組合
みなさんおはようございます。
今日はちょっと古いお話から。
2003年。今から16年前の3月に「大量破壊兵器がある」という理由で、アメリカ軍がイラクに侵攻しました。
アメリカ軍が使用した劣化ウラン彈で、多くの子供たちや米軍の兵士まで被曝してガンや白血病で苦しんだことは以前ブログでもお知らせしました。
その時、世界中で「戦争反対」の声が巻き起こりました。同じ3月に発表されて日本で大ヒットした曲がSMAPの「世界に一つだけの花」です。
それから2年後の2005年にヒットしたのが、AIの「ストーリー」でした。「人にはそれぞれ違うストーリーがある。」「どんなに重い扉も、共に立ち上がれば動き始める。」そう言う歌詞です。
https://m.youtube.com/watch?v=B2fPYlGKdXM
2005年4月25日は、尼崎駅事故で107人の人が亡くなった日です。JR西日本は、当時23才だった高見隆二郎運転士に責任を負わせて犠牲者を106人としています。
その時代の歌でもあります。
労働組合は、一緒に働く仲間と日常の小さなことから「自分たち一人ひとりがどんなに大切な存在であるかを分かち合いたい」という人としての欲求を土台にして、大きな困難や課題を解決して行きます。
一人ではできないけれど、仲間がいれば出きる。子供が家族から離れて自立して行く時、友だちの役割りがとても大きい。
労働組合は、群れて持たれ合う組織ではなく、労働者が一人の人間として「自分自身の存在の大切さを学び合う」組織なのだと思います。
(2002年鉄道人生の最後を動労水戸にかけて頂いた白土先輩のラストラン物語。)
労働者は色んなことを学びますが、実はどこかで学んだ理論より労働組合運動をしながら現場で学ぶことの方が大きいのだと思います。人の存在や現実の関わりにこそ豊かさがあるからです。
一人ひとりの人に物語があり、その物語が労働組合を通して他の仲間との共同の物語になる。だから、一緒にぶつかる課題が困難であればあるほど、その物語は忘れ得ぬ物語として終生お互いを支える力になるのです。
私たちは、高見運転士の物語も、犠牲者やその遺族の物語も引き継いでここに立っています。高見運転士は、私たち自身だからです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190405-00000008-kyodonews-soci
だからこそ、お互いの日々の喜びや苦しみを分かち合いましょう。苦楽を共にすることを大切にして、彼らの無念を繰り返さない様に生きるのです。
労働組合の素晴らしさは、まず人として生きる喜びの実感にあるのだと思います。それは、何よりも信頼できる仲間の存在にあります。
(いつまでも終わらない仲間との楽しい一時。)
一人ひとりの物語が、全体の物語の中に生きることで労働組合の物語になる。だから、労働組合のリーダーには、みんなで作り上げていることを一つの物語にして語れることが大切なのだと思います。
2009年動労水戸は、最高裁判決を会社に守らせるための死闘を闘い抜きました。
それにみんなで勝ち抜いて、2011年からの被曝労働拒否の闘いができました。
動労水戸執行部のぶれない姿を組合員が信頼して、実現した闘いです。
そしてさらに、2013年検修構内の外注化ストでは勝田車両センターの東労組の青年たちが「スト破り反対」で立ち上り、水戸地本から来た幹部を徹底的に弾劾しました。
新たな青年の物語が始り、革マル派系と言われた水戸地本の古い組合指導部は、事実上力を失いました。そこに現場の青年の力が紛れもなくあり、真実の物語があるのです。
その時、動労水戸に何人入るか?と言われましたが、照沼君に続く青年を生み出せませんでした。それも真実の物語です。しかし、物語は終わってはいません。
労働組合のリーダーには、みんなで生み出した真実の物語を、みんなが納得できる様に語る役割りがあります。
労働者の真実の物語は、利潤を目的にする企業に語ることはできません。
あるいは、あらかじめ決められた正しい目的や結論を押し付ける政治党派にも決して分からない真実の物語があります。
労働者の生身の現実の中で、その大変さと豊かさの中で生み出される「ストーリー」を私たちは何よりも大切にして、さらに豊かな物語を作り出したいと思います。
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2019/04/06 Sat.
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