2011年9月の提訴以来、7年間も水戸地裁で争われている動労水戸組合員差別損害賠償請求裁判が開かれました。
この裁判は、2008年12月に最高裁で確定した動労水戸組合員運転士登用差別判決について、JR東日本に完全履行を求めると共に、不当労働行為の温床である「昇進・昇格試験制度による差別」への損害賠償を合わせて求めた裁判です。
裁判が長引いている原因は、JR東日本の労働者支配の核心である昇進試験制度が客観的基準のない「勤務評価制度」にあることを厳しく追及し、証拠提出を求めて来たことに対して、会社が逃げまくり時間稼ぎをして来たことにあります。
(裁判終了後の報告集会)
逃げまくる会社に対して、動労水戸弁護団は「文書提出命令」を訴えて厳しく対決。この日の裁判で会社は、証拠を出さないで済ませるために、組合が求めて来た運転士登用差別を受けた組合員に対する「夜勤・超勤の算定基準について組合と争わない」と回答して来ました。つまり自分たちから証拠は出さないが、組合の主張を一部認めると言って来たのです。
組合が会社の不正を、確実に追い詰めていることがハッキリとしました。しかし、最大の攻防点である昇進試験制度の根幹にある、勤務評価についての証拠提出からは完全に逃げ回っています。
平成採用の社員代表として、昇進試験制度弾劾に立ち上がった照沼靖功組合員も原告になり、次回は照沼君への差別の事実についての「辻川陳述書」で追及すると弁護団から報告されました。
この日動労水戸は9人の組合員がストライキに入り傍聴闘争に立ちあがりましたが、それに対して会社は「ストライキ中止の要請」文を送りつけて来ました。
裁判では、JR東労組がストライキ行使をめぐって「労使共同宣言」を破棄され組合大量脱退が仕組まれたことも追及しました。会社の答えは「他労組のことだから関係ない」と言うものです。
しかし、「労働者の権利であるストライキを憎悪し、ストライキを行使する動労水戸を差別して来たのだから関係大有りだ。この問題も徹底的に追及する!」と石井委員長からまとめがありました。
最後に司会の木村書記長から「裁判頼みでなく職場の闘い。組織拡大で決まる。それは全組合員の協力無しにはできない。」との訴えでこの日の裁判闘争を終了しました。
次回の裁判は、11月16日14時30分からです。誰でも傍聴できます。
闘いのあとも楽しく団結!この日は勝田支部の「残暑払い」が開催され盛り上りました。
締めはカラオケで。なかなか広く、ゴージャス。終電の時間を忘れるほど、大いに歌い、語り合いました。