富岡–浪江間の試運転に抗議します!

   12月18日、常磐線富岡−浪江間の試運転が開始されました。放射能の高線量地帯への運転再開に、動労水戸は強く抗議します。


(JR双葉駅に到着した電車=東京新聞より)

   なによりも、富岡–浪江間の周辺地域は、避難指示が解除されていません。それでも運転再開をする目的は、「住民に戻ってきてもらうきっかけにする」(水戸支社)ためです。
   鉄道敷地内だけを除染しても、周辺では年間被ばく線量が50ミリシーベルトにもなるところがあります。そんなところに「戻れますよ」とでもいうのでしょうか?まさしく避難住民に「また被ばくしてください」というものではないでしょうか。
   また富岡–浪江間の除染をしたといっても、空間線量が、毎時2マイクロシーベルトを超える区間が、2kmも続くところがあります。これだけの線量があるということは、放射性物質も多く存在するということではないでしょうか。この放射性物質を体内に取り込むことは、内部被曝の危険性があります。そんなところで乗務員を毎日働かせることは、労働組合として許せることではありません。



   また、この高線量地帯を列車が走れば、放射性物質が車両に付着することは明らかです。JR東日本は「高速で走るから放射性物質は付着しない」などと、信じがたい居直りをしていますが、通常走っている列車は多くのホコリが付着します。車両のメンテナンスをする労働者は、メンテナンスをする時には「マスクをしていても鼻の中が真っ黒になる」と話しています。これが放射性物質であったなら、より多くの内部被ばくが起きてしまうのではないでしょうか?
   さらに福島第一原発の状況は、これからますます危険が高まるのではないでしょうか?

   廃炉計画は5回も改訂され、作業は順調になど進んでいません。そのうえで2021年からは、溶け落ちた核燃料を取り出すと言われています。誰もやったことのないこの作業には、安全の担保などどこにもありません。そんなところに鉄道を走らせることは、乗務員と乗客を危険にさらすだけではないでしょうか?

   すべては安倍政権による、原発事故を無かったことにしようとするものです。それをJR東日本が一体となって推し進めていると思います。
   私たち動労水戸は、住民や労働者が国や資本の犠牲とされ、再び被ばくさせられることに強く反対していきます。

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鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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