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7月竜田乗入れを中止せよ!
6・30第3波ストライキへ
誰も乗っていない電車の竜田乗入れをやめろ!
いわき運輸区で働く仲間や、原発事故避難者の反対を押し切って強行された6・1常磐線竜田運行再開から1か月が経とうとしている。
町全体が避難区域になっている楢葉町で鉄道を利用する人はごくわずか。一時帰宅で家に戻るのも、マイカーを利用する人がほとんどだ。仮設住宅から楢葉町まで直接送迎を行うバスを町が運営しているが、「鉄道の再開で送迎バスが廃止されるのではないか」と、鉄道の再開で逆に不便になることを心配する避難者も多い。「利用しているのは役場の職員や、福島第二原発で働く作業員がほとんど。それも、町が回数券を無料で配って電車を使わせているからだ」という話も上がった。
竜田まで乗務する乗務員は今も線量計を2つ持って乗務している。高い値が出ても、会社は今までと同じく「機器の誤作動だ」と言ってまったく取り合おうとしない。竜田駅の線量も日々変化している状況の中で、乗務員は自分がどれだけ被ばくしているかすらわからないのだ。
ここまでデタラメな鉄道運行はありえない!あいまいさなく、ただちに中止あるのみだ。
帰町宣言なき運行再開 支社団交で徹底追及
6月17日の支社団交では、会社側が竜田乗入れの目的や被ばく問題について、まったくまともに回答できないことが明らかとなった。
支社は当初、「帰町の判断が出れば運行を再開する」と言っていた。しかし、今回の交渉では、「運転再開の目的は復旧・復興のため」と回答した。会社はいつの間にか運行再開の理由を「復旧・復興」にすり替えたのだ。
楢葉町は避難区域のまま、無人の町であることには変わりはない。「復旧・復興」とさえ言えば誰も反対しないとでも思っているのか!
会社は、誰も望んでいない運行再開だという事実から目を背け、ただただ安倍政権の「復興キャンペーン」の手先として鉄道を利用していることがますます明らかとなった。
一体いつから私たちは「放射線従事者」になった?
放射能がある場所に電車を乗り入れることや、線量計を持って勤務することは労働条件の変更ではないのか、労働組合の合意が必要ではないのかという追及に対しては、会社は「放射能がある場所に入るから問題があるとは会社は考えていない。合意は必要ない」と回答。労働者・利用者が被ばくすることがどうして「問題ない」のか!
さらに、会社が被ばくの基準とする「一日1ミリシーベルト・年間20ミリシーベルト」は放射線従事者の基準ではないかという追及に対しては、「放射線従事者だということだ」と回答。会社の施策で私たちは勝手に「放射線従事者」にされているのだ!
このような状況の中で、竜田には今も電車が走り続けている。会社は労働者・利用者が被ばくしようと何とも思っていないということが、今回の交渉ではっきりした。こんな電車は断固ストライキで止めるしかない。
命を守るストライキへ!
すべての仲間の皆さんに訴えたい。私たち鉄道労働者は日々誇りと責任を持って働いている。それに比べて、この会社の体たらくはどうか。
乗務員の仕事はダイ改のたびに行路はきつくなるのに、乗務員休憩所はますます休めない環境になっている。乗務員にどんどん押し付けられる、所持品に「ルール」、ライフサイクルと勤務評定。その上さらに会社は竜田乗り入れを開始し、乗務員に被ばくを強制しながら電車を運行している。
検修・構内業務を請け負っているMTSは、採用からわずかな期間の不十分な教育訓練のまま、プロパー社員に仕事の責任を押し付けようとしている。勝田車両センターでは、移動禁の取り扱いがJR本体とMTSでバラバラという、安全の根幹に関わる事態まで起こっている。
「会社の施策が強行された後は、もう諦めるしかない」…あらゆる組合が「常識」にしてきたことだ。本当にそうだろうか?諦めを積み重ねて、その上に新たな労働強化や理不尽な施策が次々とのしかかってくる…みんな仕事が嫌になる一方で、会社は極限まで金儲けを追求し、鉄道の安全はどんどん崩壊してきたのではないだろうか。
労働者が団結しストライキで会社と真っ向から闘えば、この現実は変えることができる。動労水戸は、組合員の団結に賭けて勝利を切り開いてきた。6月30日、私たちは第3波ストに起つ。共に闘おう!
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労働者・利用者に被ばくを強制するな!
5・30~31ストライキで闘うぞ!
5・31竜田延伸絶対反対!総決起集会(いわき)へ!
原発事故と被ばくから仲間と住民を守ろう!
すべての仲間の皆さん!動労水戸は常磐線広野~竜田間運行再開に反対して、5月30日・31日に乗務員を含む総力でストライキに入ります(スト行路下記)。
JRで働く仲間と利用者・住民、とりわけいわき運輸区で働く仲間を原発事故と被ばくの危険から守るために、私たちのストへの協力を心底訴えます。
私たちがストで闘う理由の第一は、乗務員・利用者を原発事故の危険や被ばくにさらす会社のやり方が断じて許せないからです。
会社は放射能被ばくをあまりにも軽く見ています。福島第一原発から16キロしか離れていない竜田駅まで電車を乗り入れようとするのに、緊急時の避難や被ばくについてまるで無防備なことが、JR水戸支社との2回の団交の中ではっきりしました。莫大な経費をかけて線路の除染と復旧はしたものの放射能はあるという現実は変わりません。
私たち鉄道員は、自らの安全を守ることは乗客の命・安全を守ることだと日夜奮闘してきました。危険極まりない、こんな無責任な運行再開には絶対反対あるのみです。
無人の町に電車走らせるJRの「復興キャンペーン」
第二に、今回の運行再開は、竜田駅がある楢葉町の避難区域(福島第一原発から半径20㌔圏内)が解除されないまま行われます。つまり、誰一人住めない場所に電車だけ走らせようというのです。
今回の施策からは、電車を走らせることを「復興と安全のシンボル」に仕立てることが目的であり、それを既成事実として住民に帰還の圧力を加え、政府・東電が行っている補償を打ち切り、原発事故をなかったかのようにすること、そうした安倍政権の狙いも見えてきます。
そんなことのためにJRが一役買い、仲間や乗客が危険にさらされるのは絶対に許せません。
一方的な運行再開に住民の疑問の声相次ぐ
第三には、原発事故避難者、とりわけ楢葉町民も強く反対しています。
JRが5月10日に突然発表した「6月1日運行再開」には、原発事故避難者、とりわけ楢葉町民からはJRへの強い不信感が向けられています。
竜田延伸に反対する私たちの闘いには、町民から大きな共感と支持が集まっています。町民の多くの人が自分たちの意思と無関係に勝手に帰町が決められ、JRが勝手に走り始まっている(訓練運転など)ことに怒りと不満を持っています。
5・31いわき集会に大結集しよう!
そして何よりも、私たち労働者は、労働者の団結した力と行動でしか、この事態を打開できないことを多くの仲間にわかってもらいたい。
いわき運輸区の仲間の切実な声をどうしたら実現できるのか。放射能問題は命の問題、あいまいさは許されません。私たち動労水戸と共に闘いましょう。この動労水戸ストライキはその号砲です。
放射能がある場所に電車を通すというJRの前代未聞の暴挙に対し、労働者は黙って従うのか、それとも立ち上がって闘うのか、多くの人たちが注目し、私たちを応援しています。
5月31日のいわき集会に集まって、全国の仲間と共に声を上げましょう!
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