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第7回MTS団交 ダイ改提案拒否と職場代表選への管理者介入を追及
「請負業務」にしがみつき労働条件改悪開き直るMTS
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外注化絶対反対!安全と組合無視のMTS弾劾!
3・6勝田車両センターストへ
強制出向無効確認訴訟 怒りの第1回公判
2月27日、動労総連合が提訴した「外注化に伴う強制出向の無効確認訴訟」第1回公判が東京地裁で行われた。冒頭、石田亮弁護士は「千葉鉄道サービス(CTS)の幕張運転車両所では、会社が36協定を結ばずに4か月以上も超勤を強制し続けている。動労千葉組合員が36協定の職場代表となり労基署に告発すると、CTSは『3月1日から幕張運転車両所をつぶして清掃業務と同じ幕張事業所に統合する』と言い出した。動労千葉組合員を36協定の代表から降ろすための暴挙だ」と弾劾した。さらに意見陳述に立った動労千葉の長田書記長は「今回の強制出向は①本人の同意も組合の出向協定もない②外注会社には委託業務をやる技術・経験もない。出向によって成り立つ偽装請負である③業務丸ごと委託で、戻る先のない実質的な転籍である④単なる労働力の提供で、出向4要件も満たさない⑤ストで欠員が出たらJRが外注業務を行うことで争議権も否定している⑥外注会社は違法企業であり、出向者をJRに戻せ、と強制出向の違法性と怒りを叩きつけた。そして、「このような強制出向を認めれば、労働者が戻る場所もなくなり、やむなく外注会社への転籍へと追いやられ、賃金をはじめとした労働条件が低下させられる。JRの横暴は絶対に許せない」と結んだ。
次回5月8日の第2回公判は石井委員長の意見陳述だ。裁判闘争と一体で職場での外注化粉砕の闘いに立とう。
MTSの安全無視と無責任許すな!
3月1日の水戸鉄道サービス(MTS)との団交では、組合無視で労働条件の変更を繰り返してきたMTSを追及する中で恐るべき事実が明らかとなった。冒頭、「労働条件の変更については組合に説明・協議して同意を得て行うのが原則ではないのか」と問うと、MTSは「組合には説明も同意を求めることもしない。就業規則の変更など大きな労働条件の変更については組合ではなく『従業員代表』に説明する」と回答した。完璧な労働組合無視だ。36協定だけではなく、労働条件の変更も「従業員代表」にしか説明しないという。その代表は、所長自ら従業員をまわって同意書の署名を取って選出しているのだ。何が「従業員代表」だ!完全な違法行為である。
3月16日に差し迫ったダイ改に伴う訓練について、MTSは訓練の日程すらまだ決めていない。JRでは少なくとも前の月の定期訓練で変更点は周知されていたし、それに先立って、当然全ての組合に提案があった。とんでもない安全無視であり、毎年労働災害が発生するのは必然だ。とりわけ土浦の変更点は重大だ。今ダイ改から夜間に土浦にE657が入ることになる。しかし、土浦では仕業検査担当者も構内運転士もE657は未経験に等しい。工具やマニュアルすらない状態だ。MTSは「JRが『できる』と言うからできる」と言う。偽装請負どころか、乗客や労働者の安全に対する責任感の一片もない。
さらに、勝田車両センターでは構内運転士に「当直補助」業務が勝手に追加された。MTSは「当直と同じことをやるのが当直補助」と回答した。当直助役の仮眠時間帯に、作業責任者でもない構内運転士がJRの発注を受け作業指示するというのだ。作業責任を管理職でない労働者に負わせるなどデタラメにも程がある。組合にも現場にも何一つ説明せずにこのように重大な労働条件の変更を場当たり的にやり、事故が起これば全て現場労働者の責任にされていく。これがあらゆる外注化の実態なのだ。
組合員の皆さん!職場で働く全ての皆さん!昨年の10・1外注化以降起こったこと、そして今回の団交で明らかとなったことは、MTSは現場労働者の思いや組合など平然と無視する会社だということ、それが原因で引き起こされたありとあらゆる失敗から何も学ばず、今度のダイ改でも同じ過ちを繰り返そうとしている、つまり鉄道業務に対してとことん無責任な会社だということ、そしてその痛みや責任を全て現場労働者に負わせることを何とも思わない会社だということだ。動労水戸はこのようなデタラメと安全無視の外注化に絶対反対だ。いかなることがあろうと徹底的に闘い、強制出向させられた仲間を必ず取り戻す。MTSの全ての労働者とも固く団結し、安全で明るい職場をつくろう!組合無視のMTSと、出向を強制するJRに対し、現場労働者全員の怒りを叩きつけよう!3・6ストを突破口に、ストライキを復権させよう!
平支部1周年と新労組結成
2月23日、動労水戸平支部事務所開設1周年と「いわき合同ユニオン」結成大会を開催した。当日は組合員はじめ地元福島・いわきの労働者が多数参加し、門馬高弘支部長が1周年の挨拶を述べ、新たにいわき合同ユニオンの副委員長に就任する化学工場の青年労働者が新労組結成の決意表明を行った。その後会場を変え、いわきの農民や青年はじめ多くの来賓と共に祝杯を上げ大いに盛り上がった。
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支社団交で運転士A君の乗務停止問題を追及
会社、鍵の「管理不足」認める
2月20日、動労水戸は勝田運輸区運転士A君が昨年12月半ばから実に2ヶ月間も乗務停止になっている問題について、水戸支社と団体交渉を行った。団交では、A君が乗務停止されるきっかけとなったデジタル無線機の子機の鍵(※注)を一時紛失したことは「会社側の管理不足だった」(会社回答)ことを認めさせた。しかし、会社はそれを認めつつ、「A君を乗務停止している理由は言えない」「乗務させるかどうかは今後判断する」という極めてふざけた回答に終始した。
私たちは訴えたい。これはA君だけの問題ではない。鉄道で働く仲間全員の問題だ。団交で明らかにすることもできない「理由」で運転士を2ヶ月間も乗務停止にしているのだ。会社がこうと決めたら何でもありなのか。いったい運転士をなんだと思っているのか!
乗務停止は運転士への責任転嫁だ
事の発端は、昨年12月8日、乗務を終えたA君は真っ先に鍵を返しに当直に行ったが、受け取る当直がいなかったことから、ジャンパーのポケットにしまいこみ、後に無意識に別の場所に入れてしまい一時的に「紛失」してしまったことに始まる。後日、自分で発見し鍵は返却したが、その報告の「聞き取り」を行うための乗務停止から現在まで2ヶ月間も乗務させられないままとなっているのだ。
団交ではまず事実関係を明らかにし、長期乗務停止の理由を明らかにせよと迫った。ところが会社は「事実関係は個別のことだから明らかにできない」「理由についても答えられない」と回答した。運転士が2ヶ月間も乗務させられないのは尋常ではない。その理由を聞いても言えないとはどういうことか。
次に、乗務停止されるきっかけとなった鍵の一時紛失はどうして防げなかったのかについて追及した。この件の前11月25日にも鍵が未回収となることがあったが、そのとき再発防止の対策をきちんとしていたなら防げたはずだ。会社は「11月25日の件は報告されてない。それは良くないことだ」と回答。では(業務用の)携帯電話はどうか。勝田では当直から手渡されるのではなく、乗務員が自分で持ち出し、記帳し、乗務終了したら自分で戻すとされてきたが、別の行路の携帯を持って行ってしまったり、返すのを忘れたりすることが多発していたため、数年前から団交でも追及し、水戸支社は「現場を指導する」と回答していたのだ。ところが、現在に至るもまったく改善されてないのは支社運輸部の責任ではないか。鍵が未回収という事態が起きても報告もしない、その結果対策も立てないから、今回の件も防げなかった。会社がやるべきことをやっていないことで起きた、起こるべくして起きたということだ。この件が発生した責任は会社にあるのではないかと追及すると会社は「管理不足だった」と回答したのだ。
さらに、今回の件を会社の管理不足が原因と認めるなら、会社はどう責任を取るのか、運転士を乗務停止させて、運転士にだけ責任とらせて終わりにするつもりなのか、それはおかしくないかと追及すると、会社はグウの音も出ず沈黙してしまった。
もはや事態は明白だ。会社は自ら行うべき鍵の管理を怠り、それが原因で「鍵の一時紛失」という事象が発生したのに、それを鍵の返却をし忘れた運転士に全部責任転嫁しようとしているのだ。こんなことは絶対許すことはできない。
労働者の誇り否定する会社を絶対許さない
すべての乗務員の皆さん。すべての労働者の皆さん。今回の問題は、会社が、運転士の乗務労働というものを否定しているということではないか。運転士は誰でも、命をかけて、その存在をかけて、昼夜を問わず、眠かろうが腹が痛かろうが事故だけは決して起こしてはならないと、自分なりに必死になって安全を守ってきたのではないか。誰かが見ていなくても、誰に頼まれるでもなく、そうした運転士がいるからこそ安全な鉄道があるのではないか。それを会社は簡単に乗務停止だのライフサイクル配転だのといって運転士を切り捨てているのだ。かけがえのない運転士をないがしろにし、誇りまで奪おうとする会社のあり方は絶対に許せない。
そして、これは昨年来闘ってきた検修外注化も同じことだ。検修外注化は検修労働者の否定・切り捨てという問題だ。その先にあるものは、平成採の青年労働者を奴隷のようにいいなりにすることだ。会社の都合でいいように使われモノのように使い捨てにされるようなことは断じて認められない。動労水戸と共に仲間を守るために団結して闘おう!
(※注)現在、常磐線を乗務する乗務員は、運転室のデジタル無線機の子機を使用する際に必要な鍵を乗務のたびに当直助役から渡され、終了時に返却することが行われている。デジタル無線機の子機は、人身事故の際などに運転室を離れても輸送指令と通話できるように設置されたものだが、盗難や悪用防止のために鍵のかかった箱に収容されている。
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