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被ばくも戦争も労働者の力で阻止しよう!
「運行継続」が大前提の支社回答は完全に支離滅裂
事実直視せず責任逃れに走る支社を徹底追及
6月1日から強行された竜田乗入れから2か月が経過した。楢葉町から仮設住宅に避難している人たちからは、動労水戸に対して「私たちは電車に乗らない。無人の電車を運転させられている乗務員の人たちが気の毒だ」という声が上がっている。こうした声に踏まえて、私たちは7月22日の支社団交で、会社の無責任を徹底追及し乗入れ中止を強く求めた。
会社は前回団交での「竜田に行く乗務員は『放射線従事者』だ」という見解を、今回の団交であっさりと撤回してしまった。この一点を見ても、会社の発言の軽さが明白だ。
そして、乗務員や乗客の安全対策については「危険な場所に行くという認識はない。あくまで不安解消のためにやっていることだ」と主張。 車両の線量測定についても、会社は「空間線量の値で問題はない」と主張し、内部被曝の危険性をとことん無視している。
労働者・住民の安全や要求を無視した正当性ゼロの「帰町宣言のない運行再開」を強行した結果、会社は苦しまぎれの言い訳をするしかないところに追いつめられている。こんなデタラメな回答でごまかし、乗り入れを継続する気なのか!生命と安全が問題となっている今、譲歩や妥協は取り返しがつかない。
国・東電・JRが一体の汚染と被ばくの隠ぺい
7月14日、報道各社は、昨年8月19日に福島第一原発の敷地内でがれきを撤去する際に飛散した放射性物質が、原発から20㌔以上離れた南相馬市のコメを汚染していたことを伝えた。昨年収穫されたコメから基準値を超える放射性物質が検出され、さらに8月19日のがれき撤去作業の際に飛散した放射性物質によって、原発労働者が大量被曝したことなどから結論づけたという。
この事実が示すことは、原発に残っている大量の核燃料の再臨界といった重大事態だけでなく、福島第一原発の日常的な収束作業であっても、放射性物質が容易に飛散するということだ。そして、ひとたび放射性物質が飛散すれば、風向き一つで楢葉町を含む広大な範囲を再び汚染するということだ。
今回汚染が確認された地点は原発から20㌔以上離れている。国も東電も、今回の事実を1年近くも隠し続けてきた。原発事故を引き起こした責任から逃れ、「復興」という嘘とペテンによって、原発事故避難者に帰還を強制するためだ。
東電は、まもなく原発1号機の建屋カバーを外し、これまで線量が高く手が着けられなかったがれきの撤去作業を行うとしている。放射性物質の再飛散はいつ起こってもおかしくない。 このような状況の中で、原発からわずか15キロしか離れていない竜田駅への乗り入れ継続を絶対に許してはならない。労働者・利用者を守り、原発事故避難者への帰還強制を阻止するために、現場で働く私たちが立ち上がるときだ。
被ばく労働強制の先に戦争協力の強制がある 絶対反対貫き闘おう!
運行再開強行は、国の政策のためならば労働者や乗客・住民の命や健康などどうなっても構わないということだ。7月1日の集団的自衛権の閣議決定は、日本が地球上のどこでも戦争を行うという宣言だ。国の要請による竜田延伸の次には、労働者の戦争動員が待っている。
政府や会社が言うところの「復旧・復興」は、安倍政権の政治家たちが口にする「自衛」「国民を守る」と全く同じだ。それに反対する者を「非国民」「風評被害をあおる者」と攻撃・分断し、怒りを抑え込む手口もまた同じ。そして、被曝強制の先に、戦争協力の強制がある。
鉄道労働者にとっては、戦争動員は直接の問題だ。国の指示で会社が戦争遂行に協力し、兵士や武器の輸送が業務命令となる。福島をはじめ放射能が降り注いだ広い地域では、誰もが母子の健康を心配している。子どもたちが無事に生まれて安心していたら、次には兵士にされて戦場に送られる。決して嘘ではない。それは現実にこの国で起こったことだ。その責任から逃れ、今再び権力の座にあるのが、安倍首相をはじめとする日本の政治家たちだ。
二度と繰り返してはならないこの戦争への道を止めることと、竜田乗り入れを中止させることは一体の闘いだ。原発事故の責任も、戦争の責任も、絶対にあいまいにしない。
私たちには被曝強制を止める力も、戦争を止める力もある。その力は労働者が労働組合として団結し、絶対反対を貫いて粘り強く闘う中で作られる。
動労水戸に入り、すべての人々の未来をかけて闘おう!
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