動労水戸情報610号

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全面外注化・分社化に黙っていてはならない

動労総連合に結集し共に闘おう!


世代と国境を越えて同じ攻撃と闘っている

30年前、動労水戸は国鉄分割民営化に反対して結成された。全員20代の青年だった。

どうしてだろうか?

運転士を目指していた国鉄最後の採用者は、5年後に民営新会社にされた。採用時には言われなかったことだ。なのに「反対は許さない」「嫌なら辞めろ」と言われ、失望から自殺した青年もいた。詐欺同然の扱いに怒るのは当然だ。
 
今、JR本体の青年は30年前と同じ境遇にある。運転士を目指して頑張ってきた青年に、駅外注化のためだけのライフサイクルが強制されている。さらには車掌兼務だ。JR東日本は全面外注化を推し進めるために分社化を猛然と進めている。

強制出向から戻った青年たちには元の仕事がない。さらに外注化が進めば一体どこに行き場があるのだろうか?分社化された「新会社」に行くしかない。その「新会社」では、まともな教育も受けられず経験の浅いプロパー社員が低賃金で同じ仕事をやらされている。

安倍政権は「同一労働同一賃金」を目指すと言う。「非正規雇用という言葉をなくす」…一部を残し「全員非正規職」を進めているのだ。
 
これは嘘や大げさではない。鉄道労働組合のストライキを軸に100万人を越えるゼネストが起きている韓国をはじめ、全世界の労働者が「民営化・外注化・非正規職化」に怒り立ち上がっている。日本だけではない。

だから動労水戸は、動労千葉・動労総連合と共に、JR本体・関連企業、そして不当解雇された労働者が一つに団結して闘う労働組合を作っている。本体だけでなくグループ企業の青年労働者が次々と結集している。


出向無効確認訴訟は外注化との真っ向勝負
動労総連合はストライキで闘っているだけではない。東京地裁での出向無効確認訴訟では、本人の同意も組合協定もない強制出向が違法であることを争っている。仮にこの裁判で会社が負けた場合、外注化・分社化が止まってしまう。だから会社側も必死の対応をしている。

動労総連合は、外注化が偽装請負でしか成立せず、鉄道の指揮命令系統を破壊し、安全の崩壊をもたらす事実を徹底的に明らかにしてきた。信じられないような重大事故が現実に続発しているにも関わらず、人件費と安全のための費用を徹底的に削減し、株価をつり上げ、経営者の収入増と天下り先の確保に血道を上げているのが会社幹部どもの姿だ。政治家も経営者も綺麗事を並べながら私利私欲で腐り切っている。

12月16日の公判では、動労水戸の石井真一委員長(水戸構内)と藤枝誠司組合員(勝田車両センター)が証人尋問に立ち、外注化とJRの現状を徹底的に暴露・弾劾する。


強制出向は無計画 安全の原則も投げ捨てる


前回10月28日の証人尋問では、動労千葉の関副委員長・長田執行委員・渡辺青年部書記長が法廷に立ち、外注化がもたらした事故の実態と、青年の出向を解除して構内運転業務を安価な即席プロパーに置き換えたことを怒りをもって訴えた。

会社側の証人として法廷に立った千葉支社運輸部副課長は、外注化による事故は「個人のミスで外注化とは関係ない」と開き直った。当初は3年としていた出向期間についても「全員を3年で返す計画はなかった」「来年に返す計画もない」と証言。会社が無計画に強制出向を行ってきたことがはっきりした。

外注化の目的としてきた「コストダウン(人件費削減)」についても、「達成できる時期は明言できない」としている。グループ企業では低賃金で過酷な労働が強制される一方で、その利益を会社に寄生する幹部どもが食い潰している。

さらに会社は偽装請負を開き直るため、安全の根幹に関わる原則までひっくり返した。信号現示や通告が「業務上の指示」ではなく「交通ルールに従うことと同じ」と言い出したのだ。通告とは鉄道の安全を守るための重要な変更を伝える際の厳格な指示行為だ。鉄道は「水平分業」で子会社に丸投げし、本社は金儲けに徹するという本音を会社はさらし始めている。


「奴隷の道」を拒否し動労総連合に結集しよう!


11月22日の福島県沖地震と津波で、海岸線の車両が半日にわたって止まり、乗客は乗務員の誘導で避難した。常磐線全線開通によって福島第一原発付近で列車が止まったらどうだろうか?列車は故障でも止まる。原発事故は何の収束もしていないし、地震は必ず起こる。会社は一度たりともまともに回答をしたことはない。労働者と乗客の安全を考えればあり得ないことを安倍政権とJR東日本は進めている。
大昔、船を漕ぐ奴隷はお互いに鎖で繋がれていた。全員の力で鎖を引きちぎらなければ、沈む船と運命を共にするしかなかった。動労水戸は奴隷の道を拒否する。みんなで「目先の不利益」という鎖を今こそ絶ち切る時ではないだろうか!

12・10常磐線開通反対闘争に際して訴えます!

私たちはJRで働く労働者の労働組合です。

12月10日、JRは常磐線・浜吉田駅(宮城県)~相馬駅(福島県)を開通させようとしています。17年中には、小高駅~浪江駅と竜田駅~富岡駅の開通も狙っています。鉄道労働者・車掌、乗客を被曝させる常磐線開通には絶対に反対です。



また、政府も来年3月には帰還困難区域を除くすべての避難地域の避難指示を解除し、被災者・避難者のっ被曝と貧困を強制しようとしています。避難者の命と生活を守り、原発再稼働をとめるため、一緒に声をあげましょう!


安全対策はまったくゼロ

常磐線再開に際しての安全対策について、JRは労働組合との団体交渉で、まったくいい加減な対応を繰り返しています。「国が安全と言っているから安全だ」「核燃料は取り出されている」とウソを並べたてて、何としても開通させようとしています。

16年5月、常磐自動車道(浪江IC~常磐富岡IC間の帰還困難区域)で乗用車と高速バスの衝突事故が起きました。高速バスの乗客は救助が到着するまで、2時間ちかくも高線量下の路上に放り出されたのです。また、乗用車を運転していた母娘は60キロも離れた福島市内の病院に搬送されました。万が一、鉄道で事故が起きてしまったら、もっと大きな被害となります。そのための安全対策をJRはないがしろにしています。



安倍政権は東京オリンピックのために原発事故の被害をなかったことにしようとしています。見せかけの「復興」を演出し、利権まみれのオリンピックのための常磐線開通には反対です。

11月22日早朝、福島県沖を震源とするM7.4、最大震度5弱の地震が発生し、福島第一原発で1.6メートルの津波を観測しました。

この地震によって、停止中の福島第二原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却装置が1時間半にわたって停止する重大事故が起きました。この燃料プールには2500体をこえる燃料棒が保管されており、冷却装置を復旧できなければ、臨界爆発するかという危険な状況だったのです。

また、常磐線は12時間近くも運転見合わせとなりました。もし、原発直近でこのような地震が起きたら乗客はどう避難すればいいのでしょうか?「安全第一」を掲げるのであれば、危険な常磐線開通はやめるべきです。


被曝か貧困かを迫る避難指示解除

安倍政権は、17年3月までに帰還困難区域を除くすべての避難指示を解除しようとしています。対象となっているのは、全村避難となっている飯館村、川俣町山木屋地区、富岡町や浪江町の一部です。富岡町については、地元の意向をまったく無視して、1月に前倒しをして避難指示を解除しようとしています。さらに、年間50ミリシーベルトをこえる帰還困難区域についても「すべての避難指示を解除する」(与党復興加速化本部第6次提言)としています。



15年9月に帰町宣言が出された楢葉町では、実際に戻った住民は約1割にとどまり、いまだに避難生活を余儀なくされている人がたくさんいます。そして、17年3月をもって自主避難者への住宅支援が打ち切られ、補償・賠償の切り捨ても狙われています。「戻らないなら貧困でもガマンしろ」という政府のやり方は絶対に許せません。避難者の生活と権利を守りましょう。


常磐線開通で汚染が拡大!

常磐線開通は、放射能汚染の拡大です。仙台~小高駅間が直通になれば、高線量地域を走った車両の検査・修繕・清掃などは仙台車両センター(仙台市宮城野区)で行われることになります。新幹線総合車両センター(宮城県利府町)の構内には、新幹線に付着した放射性汚染物質が積み上がっています。


外注化で安全が壊される

JRは、常磐線開通に合わせて原ノ町運輸区の誘導業務を下請け会社に外注化しようとしています。尼崎事故やJR北海道の相次ぐ事故、なによりも首都圏における事故の続発は、国鉄分割・民営化を突破口とする外注化・民営化によって鉄道運行に不可欠な協働を壊し、安全を切り捨てた結果です。

さらに外注化は、労働者を非正規に叩きおとしてきました。外注化に協力してきた連合や全労連といった労働組合が2千万人もの非正規労働者を生みだしたのです。外注化と闘うことは、安全を守るとともに、労働者の誇りを取り戻し、資本主義を根底からひっくり返す闘いです。


安全に運ぶことが鉄道労働者の使命

動労水戸は、原発事故から半年以上にわたって広野駅に放置されていた被曝列車(K544編成)の検査・修繕に反対してストライキで闘い、再運用を阻止してきました。さらに、子どもたちを利用して安全・安心をキャンペーンしようとするポケモントレインの運行に対してもストライキで闘ってきました。



私たちは、鉄道労働者として「安全に乗客を運ぶ」ことを使命としています。乗務員や乗客・住民に被曝させることは、鉄道労働者の誇りにかけて絶対に認めることはできません。また、常磐線を開通させることによって住民に期間を強制する役割を担わされることも断固拒否します。

電車を動かすのも、いま福島第一原発で被曝しながら収束作業をしているのも労働者です。「命よりカネ」「安全よりカネもうけ」という資本や安倍政権を倒し、社会を変えるのは私たち労働者です。職場から被曝労働拒否の闘いをつくり、常磐線開通をとめましょう。


常磐線原ノ町~小高間運行再開に対して小高駅で抗議に立つ動労福島と宮城の労働者(2016年7月12日)


常磐線全線開通を強行するJR東日本に対する本社抗議行動(2016年7月12日・新宿)

常磐線全線開通阻止へ 国分勝之副委員長

「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」の月刊誌『NAZEN通信』に掲載された国分勝之副委員長のインタビューを掲載します。


―12月10日に迫る常磐線相馬駅―浜吉田駅間の開通とはどういうことですか。


国分:これによって7月 12日に原ノ町からの乗り入れ再開が強行された小高駅(南相馬市)から仙台駅までが一本につながることになります。

今回の再開は津波で流された区間で、原発事故による避難区域ではないけれど、「2020年東京五輪までの常磐線全線開通」という強烈な政治的意図に貫かれた運行再開であることに変わりはないと考えます。「震災・津波からの復旧」「待ち望まれた運行再開」という一面的な見方を強調したキャンペーンは、結果として帰還と被曝の強制に拍車をかけるものです。

一方で全線開通に向けた線路・施設の復旧工事は既に竜田駅(楢葉町)-小高駅間で着工しています。この区間は楢葉・富岡・大熊・双葉・浪江という原発事故直下・高線量地帯のど真ん中です。しかも相馬―浜吉田間は津波で流された区間だということで駅も線路も内陸に移転したけれど、同じように津波も直撃した富岡駅は元の位置に再建するという。内陸移転では用地買収や工事の都合で2020年に間に合わないと会社は判断したのでしょう。とんでもないダブルスタンダードです。

団体交渉でもJR東日本本社は「福島第一原発は冷温停止状態」「収束に向けての準備が進んでいる」などという認識だけど、現実には原発事故は何も解決していないことは明らかじゃ
ないか。溶け落ちた核燃料がどこにどういう状態であるのかもわかっていない。再臨界の 危険性も十分にある。

「原発はどうなってるんだ?」ということをごまかした議論は例外なく虚構でしかない。現実から目を背け、「復旧・復興」の名のもとに労働者・住民の不安や怒りの声を圧殺して進められる常磐線全線開通や帰還の強制は、まさに「恐るべき虚構」だよね。


―原発の「安全神話」を繰り返しているかのようですね。


国分:JR本社の言うことは本当に異様な楽観主義、欺瞞(ぎまん)に満ちた「ポジティブ思考」だよね。

そもそも原子力災害は、地震や津波と違って被災地に戻れない。無人を強いる点で他の災害と根本的に違うんだよね。放射能は目に見えないし、被曝による病気だってすぐには発症しないものが多いという。福島県立医大のように医療界を抱き込めばいくらでも因果関係を否定してしまえる。「気持ちの問題」に落とし込まれて心理戦を強いられるという面がある。

安倍政権は常磐線全線開通を「核は制御できる」「原子力災害を克服した」という虚構を世界にアピールするためのチャンスだと思っているんじゃないのかな。JRはその手先になっている。その意味でも3・11は終わっていない。闘いは常に現在進行形で「これからどうするか」が問われている。敵が虚構を重ねている以上、我々の怒りの炎は全く消えない。必ず何度でも燃え上がるということです。


―国分副委員長は福島県いわき市の出身で高校卒業まで過ごされたんですよね。


国分:常磐線の現在の不通区間にも、直接運転する機会はなかったけど、趣味の鉄道写真などでしょっちゅう通っていた。知り合いも数多く住んでいました。そういった意味で「故郷になにやってくれるんだ」という怒り、なじみの土地に入れない痛苦の念がある。ずっとそこに住んで働いてきた人ならなおさらだよね。

動労水戸は今年で結成30年を迎えたわけだけど、組合結成前からずっと三里塚闘争を闘う 中で身に染みてつかんだことは、理が通らないことも「国策」として何が何でも押し通そうとする国家権力の横暴さだよね。国鉄分割・民営化の時は自分たちがその当該者として闘ったわけだけど、三里塚闘争の「絶対反対」の思想があったからこそ、闘い抜けたと思うんだ。国家権力に甘えは通用しない、団結しなければ生きていくことすらままならないということだと思う。

そういう闘いの積み重ねと経験があったからこそ、3・11の直後からの被曝労働拒否の闘いをやれたんだと思う。K544という放射能で汚染された列車の検査修繕・再運用を認めるか否かという問題は、「誰かにやらせる」か「誰にもやらせない」かという絶対に折り合いのつかない問題だったわけだからね。


―常磐線の全線開通について、これからの闘いの展望についてどうお考えでしょうか。


国分:まずは我々自身が、安倍政権の原子力政策・核武装政策と真っ向から激突する闘いとして、認識を新たにしなければならないと思う。この国策と真っ向からぶつかって、ここで勝ち切ることがどれだけ社会に影響を与えるのかということです。

「復旧・復興」や東京五輪が喧伝されている一方で、福島では甲状腺がんで苦しんでいる子どもたち、そしてその家族がいるわけだよね。それはもう耐えがたい欺瞞ですよ。常磐線全線開通はその最大の目玉として位置づけられている。常磐線全線開通との闘いは、福島で覆い隠されている虚構を全部ぶっ飛ばす力を持った闘いです。


―被曝労働に直接さらされている、下請企業を含めた膨大な労働者、とくに青年労働者への働きかけと組織化はまったなしですね。

国分:自分は運転職場ですが、青年運転士はこれまでにない労働環境の劣悪化と労働者としての誇りを奪われる攻撃に直面しています。ダイ改のたびにシフトはきつくなるし、千葉で乗務中に用を足した動労千葉組合員が運転士を下ろされて転籍にまで追い込まれたように、何が処分の材料にされるかわからないという極限的なプレッシャーの中で勤務を強いられています。

その上「40 歳までに3年間乗務を下りて駅で働け」というライフサイクル配転がある。挙句の果てにはデタラメな「復興」のために「被曝覚悟で運転しろ」というわけです。怒りは限界に近付いています。問題は俺自身を含めて動労水戸がそういった青年の怒りにもっと通用する組合に変わっていけるかどうかだと思います。

広く被曝労働に携わる労働者の組織化について。「被曝労働は絶対拒否なんだ」って闘う俺たちと、まさに放射能と最前線で格闘している原発・除染労働者が、いろんな形で結合して、未払い賃金をめぐる争議で勝ったり、学習会をやったりなんかしています。一見すると考え方もかみ合わないんじゃない のかとも思えるけど、自分の置かれた状況の中で、労働者としての筋を通して闘い抜くってことで一致団結してるってことが、労働運動の持つ底知れない力と可能性なんじゃないかと思うよね。


―ありがとうございました。


(2016年11月4日)

動労水戸情報609号

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MTSは要員を増やせ!


『動労水戸情報』603・604号でも報じてきたとおり、水戸鉄道サービス(MTS)土浦事業所内の駅清掃職場では、要員不足からくる過酷・違法な労働を無理強いするパワハラが横行している。動労水戸はMTS本社との団体交渉で要員不足の解決とパワハラの防止を強く要求してきた。

これらの全責任は、MTS本社と、鉄道業務全面外注化を進めるJR東日本にある。今のMTSはこれからのJRの姿だ。
労働者の犠牲で肥え太るJRと関連企業
MTS土浦事業所は駅売店「ニューデイズ」の清掃業務を受託し、土浦駅と周辺5駅の清掃を行っている。しかしこの業務は勤務表に明示されず、管理者が本人の承諾なしに一方的に命じている。安い賃金で勝手に労働時間が変えられ生活が破壊される。怒りの声が上がるは当然だ。
通常の日勤が17時10分に終了した後、「ニューデイズ清掃」が始まる20時までの2時間50分の間はノーペイ。しかも管理者からは「0時までの退勤」を厳命される。勤務が0時を過ぎた労働者は翌日が非番になり業務に入れられなくなるからだ。
MTSとJRはこのような低賃金・強労働で労働者を締め上げることで巨大な利益を手にし、そこに経営者や天下り管理者が寄生している。JRが全面外注化をがむしゃらに進めているのは、会社株式の約4割を支配する海外投資家の強い圧力があるからだ。博多の地下鉄工事現場の大陥没事故と同様、JRも大陥没の道を歩んでいる。

大震災と原発事故の教訓は、労働者の結束した行動だけが人々の命を支えたということにある。この真実を風化させてはならない。公共交通を民営化し金儲けの対象とした時点から地獄の道が始まっているのだ。

公共の衛生と美観を支えている清掃業務もまた、社会になくてはならない労働だ。労働と労働者の軽視に対して、労働組合は断固として闘わなければならない。
小集団活動は労働者への責任の押しつけ
MTS土浦事業所では駅作業所の労働者に対して「作業ダイヤ改善及び作業改善」を小集団活動としてやらせようとしている。1年間かけて準備し、来年の発表会に間に合うように作れと指示しているのだ。これは要員不足による現行の作業ダイヤの破綻を、要員増ではなく「労働者の自助努力で乗り切れ」ということだ。

会社の業務に関わる指示ならば、当然小集団活動も勤務時間に行わなければならない。しかし、勤務時間中にそんな時間が取れるわけがない。所長による「小集団活動の指示」とは、「強制ではない」と明言しない無言の圧力で時間外労働を強制するインチキな指示だ。従順な労働者にはわずかなアメが、逆らう労働者はパワハラで黙らせる。とことん上から目線で、人を見下してる。一体お前たちは何様だ!

勘違いしている傲慢な人間をただすことも労働組合の重要な責任だ。人は助け合って生きているのだ。
そもそも「小集団活動」とは会社による労働者支配の道具だ。「反対するばかりではなくて、会社に貢献し自分たちの利益にもなる建設的な意見を出して、自分たちでやれ」と多くの民間企業がかつて行ってきたが、時間外労働が問題となり、しかもやり方がワンパターン化したために労働者に見透かされ、今や破産した手法だ。

動労水戸の裁判でも、勤務時間外の小集団活動に参加するか否かで労働者を差別することは違法であると確定している。外注化・子会社化で労働者の権利を奪い、労働組合が屈服することによって違法な指示がまかり通っている。動労水戸は絶対に曖昧にしない。


労働者の尊厳と権利を闘って勝ち取ろう!
このような職場の状況の中で、休職や退職を余儀なくされる仲間が後を絶たない。そのような労働者に対して、管理者はここぞとばかりに「人がいないんだから協力してくれ。頼むよ」と泣きついてくる。現場に責任を取るのでなく、自己保身だけを考え、上だけを見て、違法・過酷な勤務を強制してきたのは誰なのか?要員不足の現状を本社に対して本気で訴えることもせず、労働者をとことん締めつけてボロボロにしてきたのは誰なのか?



要員不足を解決するために最も大事なことは、今いる労働者はもちろんのこと、新しく入社した労働者が職場に定着し安定して働けるようにすることだ。そのためには賃金を上げて労働条件を良くする以外にない。それは今の管理者にはできないし、やる気もない。労働組合にしかできないことなのだ。
 
職場を去る選択、あるいは現状を我慢するという選択よりも、労働組合に入って職場と世の中全体を変える選択をしよう。自分たちの意思と行動こそが未来を切り開く。動労水戸に加入し共に闘おう!

動労水戸情報608号

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30年間放置→53歳で本線運転士

JRは運転士の仕事を舐めるな!!


免許取得後30年ののち本線運転を強要!
 
11月1日、勝田車両センター構内運転士(現在はMTS勝田運転スタッフに出向中)の根本透組合員に対して、水郡線営業所の本線運転士に配転する事前通知が出された。

根本組合員は運転士免許を国鉄時代の1986年に取得するも、動労水戸への差別施策ゆえに運転士に発令されず、ベンディング事業(飲料水自販機の補充作業)などに18年間も従事させられてきた。裁判に勝利して鉄道本体に復帰し、2011年48歳でハンドルを奪還して以来、5年余り勝田車両センターの構内運転士として運転業務を担ってきた。

外注化によって低賃金のプロパー社員が促成され、「用済み」のJR出向社員が仕事の無くなった本体に形式的に引き戻されている。さらに新系列車両の交番検査も外注化の対象となっている。交番検査・機動班の外注化も迫っている。JRの青年たちの行き場所はどうなるのか?来年からいよいよポテンシャル社員の転籍が始まるとも言われている。 

最高裁判決に勝利した根本組合員に対する53歳の新人本線運転士発令は、法律を踏みにじり安全を無視し、外注化とライフサイクルを強行する会社の強い意思の現れだ。
 

外注化の全面破綻を労働者に押しつけるな!
 
JR東日本全体では動労総連合の頑強な闘いによって検修・構内業務外注化計画が破綻し、会社は強制出向問題が解決できなでいる。現在東京地裁で争われている動労総連合強制出向撤回裁判では、その矛盾が徹底的に叩かれている。

他方勝田車両センターでは、4年前の外注化以降、MTSプロパーと本線運転士エルダーが次々と構内運転士になったため、これまで車両職から苦労して限定免許を取得し構内運転士となった平成採のJR社員は、出向解除・本体復帰と同時に玉突き式に構内運転業務から追放されている。自分たちが身につけた技術力・資格、将来の展望までも、会社の施策によって奪われてきたのだ。

外注化・子会社化は単に安い労働力に置き換えるだけの攻撃ではない。これまで積み上げてきた労働者の努力の結晶も簡単に放り投げるのだ。絶対に許せない。
 

安全も労働者の事情も徹頭徹尾無視するJR
 
53歳の新人に本線を運転させることが一体どういうことか、会社は全く考えていない。会社は運転士の業務と安全をこれほどまでに軽視しているということだ。しかも、根本組合員にはひたちなか市の自宅から大子町の水郡線営業所まで、片道60キロの遠距離通勤が強制されることになるのだ。

JR全体で問題となっている「睡魔」や「尿意」等の生理現象の問題は、労働者個人の責任ではなく、このような会社の安全と人間労働の軽視から起こっているのだ。
 

まったく場当たり的な要員操配に怒り
 
JR水戸支社は、根本組合員の配転は水郡線営業所運転士の退職者の補充のためだという。しかし、53歳の新人運転士が一本で乗務できるようになるまでは相当時間がかかる。運転できるようになる保障さえない。管理職の点数稼ぎで現場軽視がまかり通り、その場しのぎの「頭数合わせ」のために労働者の配転がいとも簡単に行われる。
それどころか職場では、ライフサイクルに出す要員を捻出するための配転ともささやかれている。昨年、ライフサイクル絶対反対を貫く動労水戸組合員の會澤君が水戸駅に強制配転された。水戸駅では要員があぶれている上に、草刈りやペンキ塗りといった、会社が言う「運輸のプロ」とは到底関係のないような業務まで命じられている。そんな「意味のない」ライフサイクルのために、高齢の新人運転士を強制配転する。二重三重に許せない。
団結して闘うことこそ将来を切り開く
 
動労水戸は「53歳にして新人運転士」根本組合員に対する強制配転に断固反対する。会社は紙切れ一枚(発令通知)でやりたい放題できると思ったら大間違いだ。

12月10日に予定されている常磐線小高―仙台開通も、福島第一原発をまたいでいわきや茨城から原ノ町に強制配転された労働者の犠牲の上に強行される。通勤の過程で被曝を強制され単身赴任で生活破壊を余儀なくされる。非常時の避難計画すらない。労働者を人として扱わずとことん軽視する会社の姿勢は根本組合員の配転と根っこは同じだ。
私たち労働者の団結にこそ、こうした攻撃を跳ね飛ばす力がある。将来を開く力がある。動労水戸とともに闘おう。

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プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

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310-0011
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