台湾脱線事故とJR東日本の乗務員制度改革

10月22日台湾で日本製の特急列車が脱線し、死者18人を含む重軽傷者200人を越える大事故が発生しました。


事故原因の究明が待たれていますが、私たちは事故の根本原因に、乗務員労働の軽視があるのではないかと考えています。

例えば10月23日のテレビ朝日【羽鳥慎一モーニングショー】では、列車事故20分遅延・管理部門急ぐよう督促か?
運転士は事故直前にブレーキの異常を訴えていた。とした上で


運転士は普段はシフト管理業務だが、土日は応援業務として列車を運転(運転歴5年)。だと伝えました。
 
そして台湾のメディアは「緊急時に列車の速度を自動的に落とす安全装置が切られていた可能性がある」と報道しました。

鉄道アナリスト・川島令三氏によると「遅れを挽回するために安全装置をOFFし、その後スピードを上げ、気が付くと急カーブに差し掛かり脱線したのではないか」。と分析しています。

そして車両が日本製なので、車両側に問題はなかったのか調べなければならない。日本は新幹線を含めて鉄道技術の輸出を計画しているため、影響も考えられる。と言及しました。

動労水戸は、常磐線特急車掌一人乗務の問題も、水郡線ワンマン運転拡大についても利益優先のために乗務員の仕事と責任を軽視しているということを厳しく追及して来ました。


(職場の仲間だけでなく地域の人たちの「水郡線を守れ!」の熱い支持を受けたストライキ!)

JR東日本は、来年3月のダイヤ改正から乗務員制度を改悪し「管理部門社員を応援運転士としても使う」ことを提案しています。

今回の台湾脱線事故の運転士は、48才でも経験5年、しかも平日は管理部門の仕事をしています。

乗務員は元より鉄道の労働者は、人の命と安全を守る責任ある仕事を、日々果たし、様々な経験を経て熟練して行きます。どれ程気を使いながら毎日働いていることでしょう。労働者の仕事は、誰でもできる訳ではありません。

しかも、重大事故があれば必ず労働者の責任にされます。だから労働組合は、労働者を守ることと乗客や地域住民を守ることをひとつのこととして考え、闘わなければならないのではないでしょうか。

動労水戸は、その様に考えます。


新潟旅行中の組合員からです。

旅行中の組合員から届きました。天気も、食事も最高みたいです。






本日のバスツアーの昼食きのこ御膳きのこ汁が美味かった〜!魚沼スカイラインの展望台でパシャ!


本日究極の一枚とのこと、土浦運輸区の曲山組合員です。



他方大子運輸科からは、以下の報告が届きました。

    お疲れ様です。今朝は車掌の青年と話ができました。
 
東労組の掲示を見ながら、彼は「議論もしないで強行するのはおかしいですね」「この先どうするつもりなんだか」と、不安を語っていました。彼は東労組のこともあまり信用していません。実際に掲示には反対の一言もないので、無理もないことです。

     動労水戸組合員の最高裁判所判決で、運転士発令もさかのぼる判決もあいまいにしていることを現場で追及しても逃げるばかりです。

     動労水戸がいい加減にしたら終わりだと思います。

良く遊び、良く学び、良く闘う、涙と笑いの動労水戸へ!

闘い終わってひと息。動労水戸旅行会

闘いの合間にひと息。21日~22日越後湯沢に旅行中です。


(お昼は「八海山」で一杯!お疲れ様でした。)


(レトロなボンネットバス)


(今夜の宿です!)

ワンマン運転拡大後の大子から!

木村書記長から届きました。

ストライキ後の大子運輸科の状況ですが「やはり利用者が困っている。ワンマン拡大は反対だ。」の声が上がっています。今回のストライキでは、この事が最大のテーマだったと思います。次につながる闘争が出来たと思います。



(16日大子運輸科前抗議行動!)

実際に私も、昨日あらたにワンマン化された列車に乗りましたが、乗車口、降車口が分からない利用者や、大子駅で入区車両に乗ってしまう利用者など、混乱を起こしています。

駅の体制が崩壊しているのも原因ですが、それをカバーしていた車掌が外された現実です。この事がこれからの職場のテーマだと思います。

(大子運輸科で貼り出された東労組の掲示。)

昨日の常磐線の無線が聞こえてきた中では、特急での指定席の重複があり、いわきから勝田まで1人乗務のため対応できなかったと言っていました。団体交渉で問題にしたことが出てしまいました。


(東京新聞茨城版再アップします。)
 
今回の闘争の感想では、なによりも青年たちが諦めていない思いを作り出せたことが良かったです。何回かのビラまきを行い、ストライキに起っていったことが、彼らに道筋を示せたと感じます。それを自分達ができないという悔しさがあると思いますが。

年配者のほとんどは何も言わないか、もしくはこの先どうなるんだかと傍観していますが、青年たちは真剣に悔しがり、不安も持っています。

また、管理者は誰一人ワンマン拡大でどうなっているのかも口にしません。この無責任さも、青年たちの悔しさに火をつけることになると思います。私たちが闘争を継続して訴えていくことが、彼らを激励していくことになると強く感じています。
 
もう一つ、大子でよく写真を撮っているマニアの青年と話をしたら、先日ストライキがあったことを知っていました。彼は、「仕事でも水郡線は使うし、鉄道を無くしてはダメだ」と、強く話していました。今後の取り組みの中で、こうした声も結集していきたいです。


(東労組水戸地本のビラ)
 
東労組の青年たちとはまだ話せていませんが、彼らをとことん激励していきたいと考えています。

東労組の組合員から職場の団結が訴えられているなかで、自分で考えることを始めていると感じています。

常磐線特急車掌一人乗務・水郡線ワンマン運転拡大実施日

10月20日、本日強行実施日です!16日水郡線ワンマン運転拡大反対ストライキに、東京新聞の取材が来ました。JR東労組にも見解を聞いた上で、本日の「茨城版」で大きな記事になりました!

(東京新聞茨城版)

実施日・勝田運輸区からの報告です。

「なし崩しに実施されている特急5号車でのドア扱いは、車掌執務基準の後方確認義務をそのままにして、作業要領を18日付で改正して訓練が行われています。中間5号車からの後方の線路等の確認は不可能です。車掌執務基準と矛盾しています。」


カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

フリーエリア

最新CM

[10/23 HarryDut]
[07/21 RobertRarry]
[04/23 m1WIN2024ged]
[04/23 EugeneZoops]
[12/24 Jamesbes]

プロフィール

HN:
動労水戸
性別:
非公開
職業:
鉄道労働者
自己紹介:
【国鉄水戸動力車労働組合】
1986年結成。JR東日本・JR貨物とその関連会社の労働者で組織する労働組合です。

ブログのご意見・ご感想は↓↓
doromito30th@yahoo.co.jp


【本部事務所】
310-0011
茨城県水戸市三の丸3-1-3
電話番号:029-227-6020
FAX:029-227-6291

バーコード

ブログ内検索

P R