「今だけ、金だけ、自分だけ。」農民からは農地を奪う、労働者からは仕事の誇りを奪う。そして命と生活を破壊する。100年耕した農地を奪う、国と成田空港会社と闘う農民と団結し、成田市の天神峰カフェに木村書記長と池田執行委員が行って来ました。団結とは、信頼と確信を深め合うことにあります。12月19日は、JR東労組の臨時大会。20日は、市東さんの農地を強制収用する違法な判決の撤回を求める「異議請求裁判」の判決があります。青年労働者をめぐる労働組合の決戦と農民の決戦は一体です。
天神峰カフェに、動労水戸から私と池田執行委員で参加しました。
このカフェは、成田空港建設に50年以上にわたる空港反対闘争を、広く労働者民衆に伝えるために開催されているものです。
国と空港会社は、反対闘争を潰すために空港のど真ん中で農業を続ける市東さんの農地を奪うために、文書偽造や市道閉鎖などをしています。千葉地方裁判所はこうした事実をまともに審議することなく、12月20日に強制執行を認める判決を出そうとしています。
(市東さん宅の離れの補修作業です。)
これまで反対同盟と全国の仲間は、市東さんの農地を守るために千葉地裁を包囲しながら裁判闘争を闘っています。
今回の天神峰カフェでは、参加者の交流会のあと、市東さんの離れや作業場の屋根の補修と、第3滑走路予定地周辺の見学が行われ、私たちは第3滑走路予定地周辺の見学に行きました。 (補修した離れで市東さんの畑で取れた野菜を頂きながらの交流会。右手青いジャンパーが農民でもある木村書記長です。)第3滑走路の南側の地区では、反対同盟ではない住民が、建設反対を掲げて多くの看板が立てられています。芝山町の殿部(とのべ)地区では、地区の名前で看板が立てられています。
また、A滑走路の南側にある芝山町の共同墓地では、「南無阿弥陀仏」とだけ彫られた石碑があります。これは、空港建設に賛成して移転をしたけれど、その無念を抱えて亡くなった人たちを鎮魂するために立てられたものだそうです。 国の政策には闘っても勝てないとあきらめて移転をしたけれど、故郷を奪われた悔しさは失っていないのだと痛感しました。安部政権は、戦争と改憲のために住民を犠牲にして、成田空港や辺野古新基地建設を進めています。核兵器を持つために、福島県民から古里を奪い、原発再稼働を進めています。労働者民衆を犠牲にし続ける国策を、絶対に認めるわけにはいかないと思います。 (市東さんの畑です。)三里塚反対同盟は、どんなに激しい攻撃をかけられても挫けずに立ち上がっています。私たちもこの思いと一緒に、職場でも三里塚でも闘っていきたいと感じました。 こうした闘いが日本の中にもあることを知らなかった皆さん。ぜひ三里塚に行ってみて下さい。
一方その頃…動労水戸平支部事務所では、いわきユニオンの執行委員会&忘年会が開催されました。 来年2月のユニオン大会に向けて、青年労働者中心の執行体制作りを確認。常磐線全面開通・帰還強制が貧しい人たちの生活と生命を奪うものでしかないことを改めてハッキリさせました。
「40代をはじめ原発で働いた仲間が3人死んだ。被曝が原因に決まっている。」と涙まじりに話す元原発労働者と一緒に、みんなで闘う意志を固めました。